つゆ草

写真と俳句

今日の1句

2018-08-30 09:15:29 | 日記
蛤のふたみに別れ行く秋ぞ  芭蕉

28日29日と2日間、芭蕉の奥の細道むすびの地とされる大垣に行って来ました。もっと小さな駅かと思っていたら、立派な駅に驚くとともに、記念館は元より、芭蕉一色に染まられた町で、句碑が沢山あり芭蕉の恩恵で成り立っている様な所でした。俳句の先生達と生徒さんのお仲間に入れていただき文学散歩をすると、又水の音がそちこちからし、水が豊富な街でもあり、さすがこの句の如く、長い奥の細道の別れの場所だったことが川にあった船からも想像が出来、なかなか良い所でした。先ず訪れた句碑塚には地元の木因の古いお墓や芭蕉の句碑や苔むした風情ある句碑等も並び、歴史を感じました。芭蕉は奥の細道道中、どこに行っても歓待され、慕われ、痕跡が色濃く残っていますが、ここ大垣は特別の場所のように感動しました。平泉の時もご一緒したのが懐かしく思い出され、こうしていろいろ学べせて頂いた先生にひたすら感謝です。昨日は折角遠くまで来たのだからと名古屋城を見物し帰るつもりが、駅に向かう途中で何だか体調がおかしくなり、どうも熱中症に近い状態となり、気が付けば水分を朝からほとんど飲んでいない事に気づき、ほうほうのていで帰ってきました。矢張り岐阜方面は暑かったです。8月の最後に良い思い出が出来ました。
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今日の1句

2018-08-26 09:41:20 | 日記
洋皿に小さきテリーヌ涼新た   つゆ草

残暑が厳しい昨日でしたが、あえて新涼を使っての1句です。夕べ銀座のある所で、読売書展の祝賀会が開かれ、有名な書家達も囲んで総勢60名の賑やかな食事会がありました。こういうのが苦手な私なのですが、先生のお顔を立てる意味での参加となり、フランス料理をいただきました。その前に新国立美術館の物凄い数の展示も見に行き、改めて皆さまの立派な書に感じ入り、著名な方の書は流石に見事で堂々としていました。素晴らしき日本の文化ここに在り、です。
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今日の1句

2018-08-23 09:59:52 | 日記
かなかなを遠くに聞きし祖母の庭   つゆ草

平凡な今日の句ですが、ここ何年かひぐらしもつくつく法師も聞いていない事に気づき、幼い頃の生家を思い出しました。東の端にあった祖母の部屋の前に柿の木や楓の木があり、何故か私はその縁側でかなかなを聞くのが大好きだったのです。母が入院している間預けられていた親戚の家でも,夕方になると縁側にいた記憶があります。あの哀愁のある鳴き声が小さい頃から好きだったのは、、寂しがり屋だったせいで、大人になってもあの響きは忘れられません。少し窓から涼しい風が入ってくる様になり、セミの声より虫の音が欲しくなってきた昨今ですが、遠くの方で鳴くかなかなかな・・を聞きたいものです。法師蝉と蜩は初秋の季語なのです。
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今日の1句

2018-08-20 16:23:37 | 日記
新涼や鍵盤踊る指軽し  つゆ草

昨日はある知り合いの子のピアノ発表会に行って来ました。彼女は17年もピアノの経歴があるとかで、ドビュッシーの「ゴリウォ—グのケークウィ-ク」をとっても上手に弾きこなし、まるで私はじぶんの娘の発表を見ている様な心境で応援していました。黒いシックなドレスがとっても大人びて素敵でしたし、彼女の又違った魅力を発見し、楽器が使えることの楽しさに改めて感じ入った昨日の事でした。頭の体操にと60歳を過ぎてからピアノを始めた友達もいて、私も昔ちょっとかじったギターやエレクトーンをやってみたい等おもいましたが、今は時間が無く無理です。
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今日の1句

2018-08-18 09:42:03 | 日記
連山を過ぎる狭霧の繊さかな   つゆ草

上高地はもう何度も行っているのですが、雨の河童橋は色とりどりの傘の列が何とも絵になる光景なのです。又遠くに見える山々を、時折雨が小降りになった時見える狭霧が斜めに過ぎる景等は、水墨画の様に美しいのです。この日は細い縦線が斜めに薄く見える珍しい景でした。写真家の中にはわざわざ雨の風景を撮る人もいる位、それなりの風情はあります。でも雨宿りの五千尺ホテルで美味しい珈琲とアップルパイを楽しんでいたらどしゃ降りとなり、駐車場迄泥だらけになって走った最後はちょっと・・・でした。ツアーで行く花火大会は必ず次の日のオマケが付いているのが普通なのですが、久しぶりの旅に心地よい疲れを感じた2日間でした。
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