今日の１句

炎天や都知事選挙の燃え尽きて　　　つゆ草

今日は７月最後の日でもあり、東京都知事選の日です。街中を賑わした選挙カーも静かになり、明日にはもう新都知事が決まることでしょう。この人なら大丈夫と思っていた舛添さんにはちょっと期待していただけに、ガッカリしましたが、上に立ち権力を握ってしまうと人は変わってしまうのでしょうか？　　今度の候補者にはしっかりと、人道的な仕事をしていただきたいものです。問題の多すぎる都会ですが、やはりそれは解決策を考えてもらう他ありません。投票所に行ったら、大きな犬が入口で御主人を待っていました。何も関知せずといった平和そうな顔をして・・・。

今日の１句

悶々と生きし苔あり瀑布あり　　　つゆ草

昨日一昨日と、秘境といわれる神秘的な滝や苔を巡るバスツアーに行って来ました。阿寺渓谷やら尾ノ島渓流、寝覚の床、九蔵峠、油木美林、八千穂高原の白駒池等等、実に美しい滝や苔でした。中には何百年も前からある苔の奥地など、その深緑の色は何とも言い難く、神秘的だったし、大いなる滝の前では皆息を呑む感動を覚えた程でした。２千ｍ台の高原は涼しく、東京では多分梅雨明け宣言をしたことなど、忘れる位の自然の中にどっぷりとつかり、快適な２日間でした。今日から夫は山に出掛け、３日間留守、我が家の夏休みが早くも始動です。

今日の１句

走り梅雨最後の雫穏やかに　　つゆ草

いよいよ長かった梅雨も終りそうです。先日、サーと走り雨があり、本当にポトリポトリと最後の雫の音が静かに聞こえ、止みました。何とも静寂な空気を味わいましたので、１句です。又、昨日は初蝉の声も聞きました。まるで挨拶廻りでもしているかの如く、家の傍を順番に５，６回程鳴き遠ざかって行ったのを耳にし、夏到来を知らせに来たかのようでした。夏と言っても、現実では本格的な暑さはこれからなのに、歳時記では８月からはもう初秋なのですから、何とも不思議な面持ちになる昨今です。

今日の１句

墨の香の梅雨の一日となりにけり　　　つゆ草

昨日今日と涼しい日が続いていて、過ごしやすいのは有難いのですが、洗濯物がたまり困っています。一昨日は知りあいの人の書道展を見に銀座に行き、今日はある方の紹介で新宿の中村屋美術館で不折展をやっているのを知り観て来ました。中村屋の上に美術館があるのは知りませんでした。どちらも書に関してだったのですが、中村不折は画家でもあり、今回の絵は日曜美術館でもやっていた裸体の絵や風景画等、不折の多才能に感心するばかりです。何よりも驚いたのは、明治時代中村屋は有名な文化人達のサロンだったという事と、あの看板も不折が書いたとの事です。江戸時代の末に生れ、文明開化の明治時代に活躍し、最後は書道美術館まで造ったという不折という人をあまり知りませんでしたが、とっても興味深い人物となりました。うっとうしい梅雨の一日もこの様なすばらしい芸術作品を見ると、心が和んだ思いがします。

今日の１句

作業着も草臥れ果てて日焼けの子　　　つゆ草

最近、若い工事関係の男の人達が多いと思っています。中には女性もおります。若い子達はだぶだぶの作業着を着て、お昼休み等にコンビニのお弁当を買いに来るのですが、夕方にはすっかり汗まみれになり、何だかシャワーを浴びせてあげたくなってしまいます。頑張っている姿がいじらしくて応援したくなるのです。

梅雨明けはしていないのに今日は又猛暑です。夫が急に山に行ってくれたので、私は海に写真撮りに朝から行って来て、今帰って来ました。既に江の島の海岸には家族ずれやサーフィンの人達が多く遊んでいました。でも未だ洋服を着たまま足だけ水で遊んでいる人等も多少いて、この辺が梅雨明けしていない光景かな・・等見て、暑くなる前にさっさと引き揚げて来ました。