今日の１句

ドアに映ゆレース模様や日脚伸ぶ　　つゆ草

三寒四温というのが一昨日昨日あたりの事を言うのでしょうか、一度暖かい日を味わってしまうと風の冷たさが身に沁みます。でも日差しは何となく微かに春の気配を感じてきました。昨日は写真仲間の新年会を横浜のレストランでやりました。今年のテーマは「笑」です。易しそうですが、人を撮るのが苦手な私は悪戦苦闘しそうです。でもカメラを覗いている時は嫌な事を忘れられるのが、とても私には癒しになり良いのです。早く暖かい春がこないかなぁと、ドアに映ったカーテンの美しい影を見ながら思っている今朝のことでした。

今日の１句

しゅんしゅんと鳴く鳥哀れ春時雨　　つゆ草

２年前に作った句ですが、今の私の心境にピッタリなのです。ここ何日か心が悲しくてなりません。まずその一つ、恥ずかしながら我が夫の暴言、結婚当初から言葉が乱暴で汚く何度も抗議したのですが直らずで今日に至っております。特に退職してからひどくなり事あるごとに罵るような言葉を吐くのには耐えられず悲しくてなりません。もう一つは連日報じられているヨルダン国事件の後藤さんの母の想いです。ニュースを聞きながら涙が出ました。深く大きく深呼吸をして、心を平成に保っていますが、息が苦しくなるほど悲しくてなりません。でも今日は気持ちを入れ替えて、姉の誕生祝いに散らし寿司を作って持って行きます。明るい顔をして・・・。

今日の１句

幾重にも日差隠して冬牡丹　　　つゆ草

この時期は色の華やかな花が少なく、そんな中冬牡丹はとても美しく愛しささえ覚えます。覗きこむと、幾重にも重なった花びらは陽を浴びて透き通ったものと影の部分が見え、ひっそりと静かに佇む淑女のようにも見えます。こんな女性確かに居ます。粗雑な私には縁遠い話なのです。

今日の１句

悴む手悴む足を抱きけり　　　つゆ草

今日は大寒、一番寒い日という事ですが、一年中手足が冷たい私にとってこの時期は辛いものがあります。指先は時々マヒして白くなってしまうし、足先は霜焼けで赤くなってしまうしで、まさに悴む手を擦りながら足先をもむという日常なのです。だれかの暖かい大きな手でこの冷たい手を包んでほしいものです。遠い昔は結婚前の夫がデートの時ポケットに入れてくれたのに、今はそれどころか、私が何か言うとウルセ―(ものすごく言葉が乱暴なのです)しか返ってきません。悲しいかな・・です。今日は友達と都内にある温泉施設に行き全身を温めて来ましたのでホカホカです。たまにはこういうのも良いかなぁと思った一日でした。

今日の１句

黙祷に揺るる心や冬灯　　　つゆ草

今朝は阪神大震災から２０年という事で、朝早くから人が集まり、暗い中追悼の行事が行われました。私事ですが、この同じ日の早朝実家で火事騒動で全焼したため、忘れられない２０年でもあるのです。隣からのもらい火でしたが、災害は本当にいつやってくるか解らないという大きな実感をこの時、思い知りました。お陰さまで私の家族は助かり、新築もできましたが、神戸の悲惨さは本当に目を覆うものがありました。５時４６分に一緒に黙祷をしながら当時の事を思い出し、涙がこみあげてきました。何事も無い事の有難さを、ただただ祈る思いです。