つゆ草

写真と俳句

今日の1句

2020-07-29 16:57:23 | 日記
熊蝉の謝謝謝謝と鳴きにけり   寺澤始

久しぶりに家自粛をしていた姉に会いに行きました。半年振りの再会でした。痩せて顔色は良くないものの、駅前のカフェでお茶をして、沢山お喋りが出来た事は喜びでした。母が亡くなってからもう7年の月日が経ちますが、やっと少し落ち着き姉なりに一人で生きる術を身に付けた感じを受け、コロナの心配と共に、少しホッとした今日の事でした。今日のレンゲショウマの写真は姉の印象です。

又帰宅後、俳句の仲間の寺澤さんが、句集「夜汽車」で賞を頂いたというお知らせを聞き、感動しましたので、その中の1句を今日の句に選ばせて頂きました。若い彼の将来が楽しみです。
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今日の1句

2020-07-25 09:32:34 | 日記
指先からこぼるる色気踊りの娘  つゆ草

今年の梅雨明けは長くて、もうすぐ8月がやって来るというのに、未だ照り付ける夏空が見られません。しかも、花火大会も盆踊りも中止とか・・。我が街の例年8月の初めに催している駅前盆踊りも、リモート盆踊りになるとか・・です。このリモートという言葉、すっかり定着した様ですが、私はいまだ経験が無く、ピンと来ません。なんて寂しい夏風景になる事でしょう。夏の日本の風物詩が全く消え去るのだから、歴史に残る夏となることでしょう。
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今日の1句

2020-07-23 18:34:20 | 日記
夏蝶の来て華やげり平林寺  つゆ草

何年前の句か忘れる程の若い頃の句です。吟行で平林寺を訪れた時の句会で、ある実力者に褒められた思い出の句です。昨日から久しぶりに娘が我が家に泊まりこみで訪れ、美味しそうなデザートを沢山持ってきてくれ、夜は賑やかに手巻き寿司をして楽しみました。今日は感染者が300を超える東京ですが、ほんのささやかな楽しいひと時を味わった2日間でした。我々にとって、娘は夏の蝶でした。
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今日の1句

2020-07-20 10:09:30 | 日記
眠れずにただ月見草想ひけり   つゆ草

先日のNHkの俳句番組で、「月見草」の兼題で色々名句が放映されていました。今までそういえば私は未だ月見草は好きなのに、句を作っていない事に気づきました。夕方から咲き明け方に萎むせいか、あまり見かけませんが、何だか色っぽく哀しいイメージがあります。最近夜眠れない日が多く、夕べもこの月見草で何か句を・・と思っていたら直眠れなくなりました。先ほどのNHkの次席に選ばれていた句に、「月見草砂丘の砂は夜動く」というのがあり、とても素敵だと感心しました。梅雨明けも間近そうなのに、先行きが見えない世の中、楽しい事を探そうと思う昨今です。

写真はニュースで満開になりつつあるといっていた丹原高原のラベンダーです。
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今日の1句

2020-07-16 09:57:11 | 日記
終電の線路の軋み夏の月   つゆ草

今日は梅雨寒で、朝から涼しい位で首元から風邪をひきそうです。先日新聞記事で、歌人の岡井隆さんが亡くなった事を知りました。前衛短歌の旗手と見出し書きがあり、私の所属している俳句の会に、岡井隆さんをひたすら尊敬しご自身も愛弟子であった人がいるのです。昔その集会が近くであるというので参加した事があるのですが、正にメンバー達は岡井さんを神の如くに慕い尊敬し学んでいた方々で、私など場違いの所に来たという印象でした。難しい歌を作られる方でしたが、ハッと目が覚めるような現代短歌に学んだ方は多かったことと思います。偉人が次々と亡くなる事も世の無常です。
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