今日の１句

もんもんと散り始めたる乱れ萩

早いもので１０月も今日で終わり、歳時記では明日から初冬ですが何時までも暑かったせいかなかなか秋深しの句も作れませんでした。昨日は秋最後の秋祭が小学校の庭で賑やかに開かれお手伝いしました。環境問題やエコを主題としたお祭り広場で校庭一杯にテントを張り手作りの数々に大勢の人達が集まり何かほのぼのとした愛を感じるものでしたが、私の心はこのところずっと冴えません。

今日の１句

夜もすがらさざ波ゆかし秋の宿

以前日本海を見たくて一人旅をした事があり、その日に泊った宿のすぐ前が海で一晩中窓の外にさざ波の音が聞こえていました。何だか寝付かれなくてずっと窓から静かに海を眺めていたのを覚えています。懐かしい記憶です。

　　　　遠き日の確なる記憶秋の浜

今日の１句

渡良瀬の沼染めあげて草紅葉

昨日ブログに書いた書道の先生の作品を見に行った帰り、ある写真家の写真展に寄り渡良瀬のすばらしい景色を見ました。広大な渡良瀬は何年か前に行ったことはありますが、さすがプロのカメラマンの写真は言葉が出ない程自然を美しく、神秘的に撮っていて感動しました。風景写真はチャンスが付きもので、なかなか良い瞬間が撮れないのですが、それだけに見る人の心に響いてくるものがあります。自然の前では人は空（くう）になります。

今日の１句

師の筆の深山幽谷秋深し

最近始めた書道の先生の書が日展に入選したとの知らせが来ました。まだ若い先生なのですが毎年入選してるらしく名誉なことです。今は漢字を習っていますが、ゆくゆくは百人一首などかな文字で書けるようにもなりたいと思っていますが、遅いスタートなのでいつまで続けられるかわかりません。芸術の秋であちらこちらで展覧会が開催され見に行くのも忙しい昨今です。

今日の１句

犬の毛を逆撫で木枯吹きにけり

時々一睡も出来ない夜があり夕べもそうでした。そんな時は俳句を考えるのですが浮かぶ時と全く駄目な時とあります。昨日は木枯し一号が吹いたとか・・、なんとかこれを俳句にしたいと思っていろいろ考えたのですが結局夕がた散歩して見たままの句しか出来ませんでした。日も暮れる頃散歩に出ると、何と犬の散歩の人の多いこと、なかには一人で３匹も連れている人もいて皆顔なじみらしく、犬どうしも嬉しそうです。夕映えに犬の毛が光り綺麗でしたが、木枯しに少し乱されていました。