つゆ草

写真と俳句

今日の1句

2011-06-30 05:49:56 | 日記
天地(あめつち)の間合ひを染めし青葉雨

早いもので今日で6月も終わりです。もう半年が過ぎたということです。各地で茅の輪くぐりも行われることでしょう。まだ梅雨最中ですが青葉若葉の季節とも紫陽花にもお別れです。でも6月にしては既に猛暑で夕べはほとんど眠れませんでした。この5時台から東側にある私の部屋は暑くてムッとしますのでパソコンのある台所に移動してきた次第です。今朝テレビでスマートフォンの使い方をやっていたのですが、なんと本を読みながら栞まで入れられるなんて、またインターネットも場所を問わず出来るとか・・、便利なものが出来たと感心するばかりです。

   黙しゐて再会祈り濃紫陽花
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今日の1句

2011-06-29 07:31:49 | 日記
夏の池切なきまでに青深し

昨日で6回シリーズの百人一首が取り敢えず終わりましたが、知っているつもりでも初めて聞くような歌もありまた、その背景を知らなくては理解しにくい歌などもありなかなか奥の深いことを改めて感じ入りました。「源氏物語」にもその裏に「引歌」がいたるところに隠れていて読み説くのが困難でしたが、古来の和歌は美しいばかりでなくこんな謎も含みなんと不思議なものでしょうと思います。また、「歌合せ」などという出された題に添って虚構の世界で詞遊びをするものなどは連句に似ているな等思ったりしました。

   
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今日の1句

2011-06-28 06:34:44 | 日記
美しきチェロを抱えし夏の人

夏の人という季語が適切かどうかはわかりませんが、電車の中で黒い大きなチェロのケースを抱えた女性が乗りこんできて目立っていました。きっと演奏会の帰りでしょう。盛装して演奏しているその姿を思い浮かべると共に、曲まで聴こえてきそうな気がして暫しうっとりと眺めていました。それにしても自分の体より大きな楽器は持ち運ぶには大変であろうとその勇気にも感心しました。そういえば演奏会しばらく行っていないなぁと思ったことでした。
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今日の1句

2011-06-27 07:35:21 | 日記
神宮に畏まりたる花菖蒲

今ちょうど見頃の明治神宮の花菖蒲を撮りに昨日行ってきました。場所がうっそうとした格式ある明治神宮だけにその一隅を淡く染めている紫色達もなにか品格があり花びらは小さめなのですが美しい姿でした。夜雨の翌日の朝は花を撮るには最適なのです。都心の一角にあんな静かな聖域があると嬉しくなります。昨日も絵を描く人やカメラを提げている人でアッという間に行列が出来る程でした。原宿は一歩出ると若者に溢れ賑々しいのに、代々木公園や神宮など緑多いオアシスなのです。またこんな話も聞いたことがあります。原宿の遊歩道の近くの木に鴉の巣が出来、子を護る親鳥がそこを通る人を襲ってくるというのです。都会ならではの話です。見渡してみれば都心にも緑は沢山あるのを再確認した一日でした。
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今日の1句

2011-06-26 07:18:51 | 日記
足るを知る清貧といふ蟻の道

あまりに恵まれているとふとその有難さを見失うことが人の哀しさです。この2,3日とても人々の愛を感じて感謝の気持ちが起きています。昨日、息子達夫婦と孫まで私の誕生祝いをしてくれました。この家では私の居場所が無い等といつも悲観的な私ですが、大きく反省し、皆の心が嬉しくまだ少し生きていても良いかなと思った一日でした。
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