今日の1句

粛々と生き長らえて除夜の鐘　　　つゆ草

令和3年もいよいよ明日で終わりです。年々身体が衰えてきたのを感じますが、無理をせずゆったりと余生をすごすつもりです。皆さまも良いお年をお過ごし下さい。明日は朝から忙しいので、今日をもって今年最後のご挨拶と致します。今年一年ブログを見て頂き有難う御座いました。つゆ草

今日の1句

根菜の鍋で笑いて冬うらら　　つゆ草

鍋続きですが、毎日の様に冬野菜一杯入れて翌日は残ったスープを楽しんでいます。此の所、少し良い事が続き、何だか怖いようです。このご時世健康な事が何よりで、お陰様で今年も大きな病気もせず過ごせた事への感謝と、家庭的にはまぁ色々ありましたが無事師走を迎える事が出来た事への感謝に心満たされています。こういうのを小さな幸せというのでしょう。もう今年も残り4日です。コロナ禍に怯えての2年間でしたが、まさか3年目も未だコロナが心配となるなんて、誰が想像したことでしょう。歳を重ねると後何年生きられるのかを考える事が多くなりましたが、今日一日が無事送れる事の有難さが大事になって来ました。

今日の1句

寄せ鍋の独り愉しむゆとりかな　　つゆ草

最近、同居人が下の台所で料理をし出してより、私は２階で好きな物を入れて一人鍋を頂く事が増えました。野菜も蛋白質も一度に沢山摂れて簡単だし身体が温まるしで、良い事ずくめなのです。少しのお酒があれば尚更です。今まで一度も料理などしなかった夫は何やら自由に好きなものを作りまんざらでもない様子に、もっと早くからこうすれば良かったと思うこの頃です。姑がなくなってからそのままになっていた台所も蘇り、冬は寒いのが難点ですが、きっとあの世で姑も喜んでいることでしょう。気儘も良いものです。

今日の1句

夕闇に聴く梟は母の声　　つゆ草

入会している俳句の会で先日「梟」という題でのネット句会があり、これをだしたのですが、個人的過ぎて解りずらいと思い、投句を止めて別の句にしました。小さい頃、身体が弱く良く入院して母が家に居なかった事があり、隣の欅の大樹に鳴く梟の声が悲しくてなりませんでした。朝目覚めた時、母が布団に居ないのがとても寂しく、心細い思いがして幼き日の記憶です。泣き虫だった私はこの頃から泣いてばかりいたのでした。

今日の1句

拘りを捨てれば弛む返り花　　　つゆ草

何時も使っていた年賀状のパソコンでのアプリがサービス終了とかで、今年の印刷が出来ない羽目になり苦労しました。元々夫のものは私の写真と文字を使っていたのですが、今年は三分の一に減ったとかなので少しは楽なので、無料のアプリを使って何とか出来ホッとしました。もうそういう時期なのですね。年々いろいろな事が面倒になってきて、料理も掃除も手抜きです。健康だけには手抜き出来ないので、次第に残り少なくなってきている日々を大切に過ごしたいと思っています。