つゆ草

写真と俳句

今日の1句

2014-10-31 09:37:17 | 日記
秋霖や夫婦茶碗にひび少し   つゆ草

一難去れば又一難、いろいろあった10月でした。急に朝晩寒くなり今日みたいに曇っていると初冬を感じるくらいです。二つの法事も終えほっとしたばかりなのに、夫と意見の違いで再びもめ事発生。私の哀しみはやはり夫には解ってもらっていなかった事に、心の奥から孤独を感じます。長い間同じ屋根の下に生活を共にしていれば、それはいろいろありますが、根本的な所で性格が違うのはこれはどうする事も出来ません。どこか遠-くに一人で静かに住みたい心境です。自然豊かな草庵にでも籠りたい・・等、馬鹿なことを考えながら10月の終りを過ごしています。
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今日の1句

2014-10-28 10:29:51 | 日記
哀しみのページに秘めし薄紅葉母の匂ひの微かなりけり  つゆ草

昨日は母の命日でもあり、お墓のある栃木に姉と娘と3人で一周忌の法要に行って来ました。お坊様の重厚な読経に重ねて自らも慣れない読経をしながら、この一年よく姉は哀しみに耐えて頑張ったと、いろいろな思いが錯綜しました。お坊様は特別に、御経の中でも母という女性の偉大な存在を記した箇所を解読して下さりました。実は私の中ではまだ母が亡くなってしまった事が認められずにあって、不思議な気持ちなのです。何故、姑が亡くなった3日後に母が亡くなったのか、理解出来ないのです。でも逢いたい母はもう居ない、まだ話したい事は一杯あったのに・・と写真を見つめながらやるせない気持ちで哀しくなります。姑と質素という面では似ていたけれど、母は短歌を愉しんだり、楽器を弾いたり、文化的要素を持っていたし、何よりもお洒落で素敵な母でした。そして何より私を理解してくれていました。昨日は母の着ていた喪服とコートを着て母を感じながら過ごした一日でした。この日まで頑張ろうと姉を励まし続けた1年でもあったので、無事終わってホッとすると同時に、哀しみを改めて感じた一日でもありました。
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今日の1句

2014-10-25 07:35:23 | 日記
新蕎麦に心豊かに膨れをり  つゆ草

久し振りの秋晴れに嬉しくなり、神代植物園の秋薔薇を撮りに行って来ました。薔薇もダリアも満開で、真っ青な秋空に映え渡っていました。帰りに深大寺の新蕎麦をいただき、とても美味しくて満足感で一杯になったので、1句です。カメラを持って出掛けたのは久し振りで、何だか最近好奇心も薄れ、以前の様にあちこち出歩かなくなってしまいました。身体もしんどいし、面倒と思うしで、食も細くなりあまり生き生きと生活していない気がします。ですので昨日は心もお腹も満たされ、春に仲間と吟行したこと等も思い出して、楽しい一日でした。

実は昨日は去年亡くなった姑の命日でもあり、一周忌の法要はもう済んでいるので昨日は大好物だった天一の天丼を供えてあげました。考えてみれば、亡くなってつくづくと思うのは、贅沢品が全く無かった姑の生き方は、正に質素かつ清貧であったという事です。ただ最後の頃はお寿司、蒲焼、天丼と、食にはとても贅沢でしたが、それも唯一の愉しみだったのでしょう。同居した最初の頃はインテリアも無関心、殺風景な家の中に不満もあり、生活習慣も違うなどありで、さらに姑の被害妄想も加わって、もめ事の多さに心痛めたものでしたが、清貧だったと思えば懐かしささえ覚えます。そういえば質素という点に於いては夫も似た様な生き方だと思いつつ、そういう私も似てきたと思った昨日の事でした。
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今日の1句

2014-10-23 06:55:45 | 日記
秋霖や身辺整理ぼちぼちと   つゆ草

このところ、冷たい秋の雨が続きセーターなど欲しくなりますね。あわてて冬服を引っ張り出している人も多いことでしょう。私も例にもれず、カーディガンを放せず苦手な冬近しを感じ入っている昨今です。先日押し入れにたまった食器やら何やらを少し処分しました。いらない物なので良いのですが、古本同様あまり値段はつかず、二束三文でした。物を整理すると同時に、心の整理も少しずつやっていかなくてはならない年齢となった事を自覚するには丁度良い秋雨です。
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今日の1句

2014-10-20 15:38:34 | 日記
皇后さま傘寿迎へし金木犀  つゆ草

皇后さまが80歳になられたとか・・・、国民あげてお祝いのムードです。あの品のあるお姿と物腰と、滲み出る優しさと、皇后さまとしてすばらしい存在は誰もが認めるところだと思います。御結婚の映像を食い入るようにテレビで見た遠い昔の記憶が蘇ります。今あちこちに咲いて香りを放つ金木犀、地味ながら高貴な風情を感じます。
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