今日の１句

冷ソーメン啜るすべてを受け入れて

昨日ひょんな事から、２５年位前の我が家の子供達がまだ小学生の頃だった懐かしいビデオを見る機会がありました。２年生頃の娘と５年生頃の息子とソバージュの髪の若い私と夫とが映っていて、幸せそうな笑顔がこぼれ、思わずこの頃に戻りたいとつぶやいてしまいましたが、大人になっていろいろな事が生じた児等の事や、その他もろもろの事も何だか心の中にすべて受け入れられる、受け入れなくてはいけない、そんな心境にもなりました。私も少し歳とったせいで大人になれたのかも知れません。他にも先日楽しいことがあった事も重なり、思わぬ貴重なビデオのお陰で心が穏やかになれたことは嬉しいことです。

今日の1句

香水を部屋にひと吹き眠れぬ夜

昨日は折角の隅田川花火大会が雨で途中で中止になり残念でした。くしくも夕べ孫が日夜練習していた盆踊りの太鼓は、ご披露が終わって帰宅した途端の大雨で間に合いやれやれでした。

ところで25日から夫は山へ行って留守、姑も初めてのお泊りで留守、狭い家ですが私は一人住まいをした経験が無く心細い夜を過ごすこととなった2日目の深夜2時、ゴソゴソと何やら不気味な音がし、そのうちミシミシと誰かが屋根を歩く音がしたので勇気を出して窓を開けてみると、何と大きなハクビシンが2匹歩いているではありませんか。ビックリした私をよそ眼にジロりと睨み、ふてぶてしく通り過ぎて行きました。次の日近所の人に話してみると、何人もの人が見た事があると言い、こんな街中にもハクビシンがいることが判明、人を襲うことは無いようですが、気持ちの悪い夜の出来事でした。夜が怖い歳でもないのですが、一人の夜は不安で眠れず家族の存在の有難さを実感した次第です。

今日の1句

若き日のアラン・ドロンや盛夏来る

もう7月も後半で歳時記では8月に入ると初秋の句となってしまいます。孫達は夏休みに入ってこれから夏行事を楽しむところなのにと思うと共に、真夏の句も今の内に詠んでおかなくては等とどうでも良いことに焦ってしまいます。私の若かりし頃はアランドロンが人気絶頂で、ほとんどの映画を観ました。あの精悍な焼けた肌と甘い声にすっかり参り、夏といえばアラン・ドロンでした。最近コマーシャルで流れている「あまい囁き」のレコードは擦り切れるほどかけて聴きました。今年の夏は猛暑とか豪雨とかあまり楽しい事がありませんが本格的な夏はまだこれからかも知れません。

今日の1句

この夜の主役は鵜とも鵜匠とも

写真は失敗でした。デジタルカメラですと１０００にも２０００にも感度が上げられるのですが、やはり三脚無しのフィルムカメラではこの程度しか撮れませんでした（カメラのせいではなく腕がわるいのに・・）。しかも最後に6隻並んでくれて圧巻だったのに、それもぶれてしまい残念でしたが、実際に目で現場を見られたことで記憶には残りました。見学者から鵜が頑張って沢山鮎を取ると拍手とお誉めの言葉がかかり、それを操る鵜匠の姿も威勢良かったし、ホーホーという鵜匠の声が闇に妖しく響き、何とも言えない雰囲気でした。

昨日は突然の豪雨に東横線も三田線も止まってしまい、外出先で立ち往生し困ってしまいました。皆さんは大丈夫だったでしょうか？　最近降る時は異常な位に降るので気象情報が気になるところですね。

今日の1句

天空へ続く夏野の小径かな

2日目は伊吹山散策でした。淡いピンクのシモツケソウで有名な所ですが今年は遅いとのことでまだ満開ではなく、代わりにシシウドやクガイソウやノアザミ等山野草達が咲き、風も涼しく気持ちの良いハイキングが出来ました。快晴なら琵琶湖が見えるとかでしたが、この日は霧がかかり残念ながら見えませんでした。山頂近くまで車で来られるので3歳の児からお年寄りまで気楽に登れる山として人気の様です。一面のお花畑が咲き誇るのは8月とのこと、きっと綺麗でしょう。