つゆ草

写真と俳句

今日の1句

2017-09-30 16:49:22 | 日記
母の顔見へ隠れして秋の雲   つゆ草

姉が雲の写真があったら欲しいというので、今迄に撮った雲の写真をかなりあげました。亡くなった母が居る様な気がするというのです。私もそう云われればそんな気がします。特に秋の鱗雲とか真っ青の空中の流れる様な雲を見ていると、母の顔が雲の中に見える心地になるのです。来月は母が亡くなって4年になります。逢いたいと思う時が何度もあり、もっといろいろ聞いておけば良かった事も沢山あります。姉は母と同居をしていたので、思い出はいろいろあるのですが、25歳で結婚してから私と母の接点はあまり無く、あまり話しもしない内に逝ってしまいました。母が恋しい、、です。
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今日の1句

2017-09-27 12:58:19 | 日記
灯篭の帯の流れて夕月夜   つゆ草

風の盆の夜は、路肩に添い長く伸びた灯篭の彼方に細い三日月が見え、絵の様な光景でした。秋の夜の夢物語の翌日は、夏の様な天気の中五箇山に寄り、合掌造りの集落を散策し、又昔からの「こきりこ踊り」を観賞して、さらに、飛騨高山の風情ある街並みを散策し帰路に着きました。旅は本当なら、個人で計画した一人旅が好きなのですが、交通の便はやはりツアーが便利だし、荷物をバスの中に置いたままカメラだけ持って見学出来るという利点が、なんとも良く申し込んでいます。今度は紅葉の頃、再び何処か行きたいと思っています。日常を離れたささやかな楽しみは、明日への活力ともなり、感謝、感謝です。
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今日の1句

2017-09-26 09:26:13 | 日記
先ず胡弓流れ来るるや風の盆  つゆ草

昨日一昨日と富山の「風の盆」を観に行って来ました。本番はもう6年程前にも観ているのですが、今回はクラブツーリズムの特別企画として、新たに開催されたものでした。本番が20万もの人出の為、なかなかゆっくり観賞することも出来ない事で、全く同じ場所で同じ踊りを披露してくれるという、とっても有難いもので、一度見せたかった娘を伴ない参加した次第なのです。あの感動が再び、静かな街に静かな音と踊り、なんとも情緒ある光景はあの何年か前と同じで、座ってゆっくり観る事も出来ました。灯篭の灯りのかなたから少しずつ胡弓の音や唄が聞こえ、暗闇をかき分ける様に、男女の踊りが近づいて来るのです。皆傘を目深にかぶり顔は見えないだけに、想像は膨らみ、美女ハンサムな顔が隠れている様な奥ゆかしさもあり、踊りも男踊り女踊りの型が其々路地によって違い、それも又楽しいのです。地元の方は慣れているのか、格子窓には灯りが無かった家も囃子の音が近づくと二階の窓から覗く影も見えたりして、なかなか良いものでした。日本の素晴らしい文化を堪能した秋の一夜でした。
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今日の1句

2017-09-23 11:28:55 | 日記
墓前にて独り法要彼岸花  つゆ草

今日は秋分の日です。暑さ寒さも彼岸までとは本当に良く言ったもので、涼しい朝を迎えています。先日夫と二人で夏の様に暑い日、鎌倉までお墓参りに行って来ました。草ぼうぼうで大変でしたが何とか手入れし、無事お参りを済ませました。途中、坂の途中のある墓前で、読経が聞こえるので見てみると、一人の女性が法要でしょうか、お坊さんの読経が流れる中一人佇んでいました。何だか寂しそうで、心がシュンとなりました。我が家ももし夫が先に逝ってしまったら、私一人で墓参・・等思うと切ないし、でも最後は皆一人なのだから・・等色々考えてしまいました。帰りに金沢文庫にある古寺に寄ると、池の周りに彼岸花がひっそりと咲いていました。
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今日の1句

2017-09-18 14:29:24 | 日記
雨音に幽けし虫の時雨かな   つゆ草

昨日から今朝明けがた迄の台風は凄かったですね。家中の雨戸を閉めて待機したせいか、そう被害は無かったのですが、風の音がすごく、恐ろしい位でした。ところが耳を澄ましてみると、何と雨音に混じり、虫の鳴き声が聞こえるではありませんか・・。一生懸命鳴いているその声が愛おしくなってしまいました。辛い事もいつかは薄らいで、心安らかになれる事を教えてくれているかの如くの虫時雨でした。今日は嘘の様な晴天、しかも暑い、毎日いろいろ違っていろいろな時空が移ろいで行くのを、実感しています。彼岸花が見られる候となりました。
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