今日の1句

遠雷の心乱して去りにけり

このところ毎晩のように就寝中に足がつり眠れません。夕べは特に右足左足と交互に4回もつり朝までその痛さが残ってしまいました。雷もなっていたせいかおどろおどろしたとても嫌な夢もみて最悪でした。以前あまりつるので心配になり脳の検査にも行ったのですが原因はみつかりませんでした。そのうち下半身麻痺で歩けなくなるのではないかと不安です。どなたか良い方法御存じでしたら教えて下さい。取りあえず今日は漢方薬でも探しに行くつもりです。

今日の1句

悉く誤算のありて夏の日々

今年は春から夏にかけて悉く予定が狂い旅や撮影が６，７回キャンセルになり、来週行く予定だった岐阜の長良川の鵜飼の撮影も中止となってしまいました。今日行く予定の三渓園も雨で中止です。何だかこれだけではなく今年は他にも想定外のことばかりで悪い空気が私の周りに漂っているようです。何とか打開したくてあがいてみても見えない気運はどうしょうもありません。こんな時は大人しくしていなさいという警告とみてチャンスをうかがうことにします。

今日の1句

盆太鼓夜空を叩く響きかな

明日の地元の盆踊り大会で6歳の孫が大好きな太鼓を叩かせてもらえるとかで毎晩練習に通っているようです。お天気が心配ですが晴れ舞台を見に行ってあげようと思います。また来週には上野でおおきな太鼓のイベントがあり孫と二人特等席を予約して楽しみに待っています。実はは私も太鼓を習いたい位好きなのですが、アレコレと欲張ってもみな中途半端になっているので止めていますがきっと気持ちがスカッとすることでしょう。

今日の1句

男前窓を過ぎりて夏の街

銀座と云う所は本当にお洒落な所だといつも思うのですが、先日もある窓際のカフェでお茶を飲んでボーと行き交う人を見ていたら何と粋な男性が二人も通り思わず眼で追ってしまいました。一人はさわやかな夏の着物に麻の帽子ステッキまで持ち夏目漱石の様な男性で、もう一人は白いシャツに白いパンツ姿で蝶ネクタイが良く似合う長身の男性でたった30分の間に何て楽しいのでしょうと感心した次第です。ОＬの女性達もお昼休みで沢山通りどの人もマネキンの如く整った姿にさすが銀座です。昔は場違いで何か行きずらかった銀座も今ではすっかり馴染んで都会のお洒落を撮りたい時は銀座に限ります。

今日の1句

八甲田静まり返り夏の霧

コンパクトカメラを落とし壊れてしまったので修理に出し引き取りに行ったところ、ある写真家がキャノンで写真展をやっていて覗いてみてある写真に衝撃を受けました。一枚は壁一杯の大きな震災の写真、その隣に震災の前日に撮ったという八甲田山の雪をかぶった美しい写真。偶然にあちらに撮影に行っていたとその人は言っていましたが、翌日の被災を予想だにしてなかった八甲田の不思議なまでの静かな風景と対象的な震災の光景は同じ自然を描いていながらあまりの違いにただ呆然と立ち尽くすのみでした。同じ東北の一日違いの現実に人は言葉を失うことしかできません。震災の生々しい写真のはるかかなたには美しいもやがたっていて哀しい美しさでした。