高山病にかかって頭をガンガン叩かれているようなひどい痛みと吐き気
おまけに翌日の天気予報は雨・・・
とてもとても雨の中駒ケ岳に登る気力も体力もない。「明日は観光にするか、皆さんが登られるなら私はここでお留守番をしています。」
そういって毛布にもぐりこんだ。
泊まったのは北沢峠にある「こもれび山荘」
ここはなかなか快適だった(高山病にかからなければもっと楽しめたのにな)
山小屋では知らない人が横に眠るってのは普通なのだけど
ここは遮光カーテンで仕切れるようになっていて、それぞれのスペースに一つずつライトも付いている。
みんな出発時間も起床時間も違うからこれはなかなか快適だった。
さて、二日目の朝 仲間が「四時半だよ、朝ごはんの用意できてるよ、食べられる?」って起こしてくれた。あ♪私、すっかり頭痛も吐き気も止まってるやん♪
私「お天気どうなん?」毛布の中から聞いてみた。
仲間「曇、午後3時頃までは降らないって、駒 登る?」「行く!登る!起きる!すぐ準備する!」
飛び起きた。
でも食欲はまだイマイチだった。
山小屋の朝ごはん、焼鮭とお漬物があったからそれでお茶漬けにして流し込む。
山小屋の夕食も朝食も写真を撮ってないなんてブロガーとしたことが・・・である
山小屋を出て歩き始める。
朝の空気を体中に吸い込む。
今日山を歩けることに感謝する。
自分もこの森の一部になった感じがして空と木を見上げた
そのとき見てたものはこれ
さて、出発!!
信州の山はいい♪ 木が違う♪ 山の色が違う
昨夜 半ベソで頭痛や吐き気に耐えていたのがウソのようだ
前日山の中で何かわからない動物の声が聞こえて怖かった
クマの目撃情報もあったと言う(((((( ;゜Д゜)))))
鈴を付けて行く。
あぁ!「恭ちゃんのてるてる坊主ありがとう!!!」空に向かって叫んだ
どんどん高度を上げていく。
木が低くなってきた。
ゴキゲン♪
甲斐駒ケ岳までにいくつか山を越えていく。
双児山、これ撮っとかないとね
♪あるぅ日森の中クマさんに出会~った♪ あ、この歌はやめとこう
♪娘さんよく聞~けよ 山男にゃ惚れるなよ 山で吹かれりゃ・・・♪ あ、この歌もまずいな
2750mだいぶ高度が上がって来た。
酸素が薄い、息も上がる(´=ω=`)ハァハァハァハァ
足を滑らせたらまずい この先危険な岩場が続いた。
気を引き締めて真剣に進む。
いよいよこの先、甲斐駒の頂上目指す直登コース。
ガスが流れる。
ガスが通るとき突風も吹く。
壁のような崖を登る。
しっかり岩をつかみ、足場を確認してゆっくり確実に上がる。
三点支持を守る。
なかなか足をうまくかけられない所や、滑る所、つかまる所が見つからないところがあった。
自分の身は自分で守る 真剣勝負
まだまだここからが怖かった。
とても写真を撮る余裕なし
振り返ると自分達が歩いてきた尾根が見えている。
これ、私の自分の脚で来たのだなぁと感動する。
私も必死で岩にしがみついて登るけれど
高山植物も過酷な環境の中岩にしがみついて咲いている。
やった! ついに甲斐駒ケ岳登頂!!
感動した!頑張った!
前日の仙丈ケ岳の方が高いけれど、駒ケ岳の方がずっと難しかった。
ちょっと泣きそうになる。 やったぁ! やったぁ!
下りは直登コースは危険すぎる。ザラ道を回って行く。
あぁ登山はこれだからやめられない
写真には撮れなかったけれど富士山も見えた。
雨の予報だったのに、見事にハズレ!!
ここでも「恭ちゃんのてるてる坊主ありがとう!」と叫ぶ
今登ってきた甲斐駒ケ岳 よく見ておこう
岩にしがみついた時、息が苦しいとき
小さな高山植物が楽しませてくれた。
お花だけでない、みずみずしい苔や葉が
その美しさで楽しませてくれた。
何度もそっと触れてみた。
柔らかくてしっとりしている
見上げるような大きな岩も木々も高地のハイマツも小さな葉も花々にも
全部全部ありがとうと思う。
大自然の中で人間なんてちっぽけ、
山を歩くときも「ちょっと通らせてもらいます。お邪魔させてもらいます」って気持ちになる。
壊さないように、汚さないように・・・そっと歩かせてもらう。
こもれび山荘までもどってきた。
朝からほとんど休憩無しで9時間以上も歩いてきた。
高山病おさまって良かった、よく眠るのが大事だな。
誰もケガせず無事下山
山小屋の前のクリンソウの群生を眺めながら下山バスを待つ。
さてこの夜は温泉に泊まる
温泉に浸かり、ご馳走を食べ、ちゃんとしたお布団で眠れる