ストック・カンリの登頂ツアー後半と
下山してからレーのホテルで
何回か、カカのことを思いだしては
涙がホロホロ出てきて
それはとてもあったかい涙で
ほっぺがやわらかくなる感じだったの。
あったかい涙。あふれてくるあったかい気持ち。
カカ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/c3/129bc2574104990fdb7ddcbb25cd2309.jpg)
カカは耳が聞こえない。
カカは今回のツアでは
キッチンのアシストという立場だった。
カカは耳が聞こえないから
言葉は話せない。
みんなコミュニケーションは
身振り手振りでやってて特にこまってるふうではなかった。
耳が聞こえないから?
カカは人一倍、相手のことを見てる。気づける。
わたしはよくキッチンテントで
座ってた。(仕事のためだけど
ときどきみんなで歌ったりおしゃべりしてた)
カカはわたしの動作をよく観察してて
例えば、わたしがなにかをあけてゴミが出た瞬間
手をさっと出してうけとってくれる。いつもなの。
何かをこぼしたら横から助けてくれる。
どうしようかと立ち尽くしていると
目で「だいじょうぶ?」とすぐにこたえてくれる。
みんなで歌ってたら、その歌がわかるかのように
笑いながら、目が合う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/eb/8934b63cb50da2e2c12db1cc50116117.jpg)
何日か一緒に過ごして、アタックのときには
第二グループで一緒だった。
カカは素手だった。
アイゼンはつけていなかった。
くるぶしまでのスニーカーみたいな黒い靴が
山頂でみたときには
びしょ濡れになっていた。
木の棒をストック代わりに使っていた。
それなのに、
いつもわたしたちみんなをよく見ててくれて
滑りそうなお客さんたちや
よろめくとき手を貸してくれた。(わたしたちはアイゼンなのに)
山頂ではたくさん写真を撮ってくれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/7d/2f9872c5c1f4f3df8eb0eaef9e219daf.jpg)
わたしは空気の薄い
喜びに沸く山頂で、風の音も聞こえない
彼のことを見てた。笑顔だった。
みんな、スタッフたちはたいした装備は持っていなくて。
たとえば、若いテンジンも、
卓上ライトを頭に結び付けていた。
白くて薄いスパッツはお兄さんたちが
巻いてあげていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/26/c7b9f01b9610d9822b4f5b26ea0574d7.jpg)
みんな、靴はびしょ濡れ。
カッパだって大したのもってない。
(こんな彼からが、先進国の最新の装備を持ったら
どんだけもっと強いんだろう)
ホテルの部屋で顔を洗いながら
彼の素手と、濡れた足を思い出し
雪のどんどん降る中
素手の手で、お客さんのザックから飲み物を出してあげていたり
ストックを外してあげているのをおもいだしたら
なんだかホロホロホロホロあったかい涙が止まらなくて。
水でじゃぶじゃぶ顔を洗いながら
涙が止まらなかった。
なんかひさしぶりに、そんなに泣いた。
支えてくれた彼らに
心から感謝なの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/ee/59c11a319b2152ca9e13dd97dfbc37ba.jpg)
ガイド ニャントックさん・スルーガイド ヤンジュンさん・プライベートポーター二名トクチェさん&ドルジェさん・ガイド ラクパさん
ラクパさんはエベレストに6回登ってる。
お客さんの女性もプライベートポーターさんの
支えがすばらしく、わたしとほぼ同じ感じ(それ以上に)
別れたあとのロス感が激しくて
涙ポロポロのことを、伝えてくださって、
(トレッキング後、ホテルの部屋で思い出して泣いてたんですって)
その話を聞いてるだけで
またわたしももらい泣きしそうな状態だった![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_pink.gif)
下山してからレーのホテルで
何回か、カカのことを思いだしては
涙がホロホロ出てきて
それはとてもあったかい涙で
ほっぺがやわらかくなる感じだったの。
あったかい涙。あふれてくるあったかい気持ち。
カカ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/c3/129bc2574104990fdb7ddcbb25cd2309.jpg)
カカは耳が聞こえない。
カカは今回のツアでは
キッチンのアシストという立場だった。
カカは耳が聞こえないから
言葉は話せない。
みんなコミュニケーションは
身振り手振りでやってて特にこまってるふうではなかった。
耳が聞こえないから?
カカは人一倍、相手のことを見てる。気づける。
わたしはよくキッチンテントで
座ってた。(仕事のためだけど
ときどきみんなで歌ったりおしゃべりしてた)
カカはわたしの動作をよく観察してて
例えば、わたしがなにかをあけてゴミが出た瞬間
手をさっと出してうけとってくれる。いつもなの。
何かをこぼしたら横から助けてくれる。
どうしようかと立ち尽くしていると
目で「だいじょうぶ?」とすぐにこたえてくれる。
みんなで歌ってたら、その歌がわかるかのように
笑いながら、目が合う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/eb/8934b63cb50da2e2c12db1cc50116117.jpg)
何日か一緒に過ごして、アタックのときには
第二グループで一緒だった。
カカは素手だった。
アイゼンはつけていなかった。
くるぶしまでのスニーカーみたいな黒い靴が
山頂でみたときには
びしょ濡れになっていた。
木の棒をストック代わりに使っていた。
それなのに、
いつもわたしたちみんなをよく見ててくれて
滑りそうなお客さんたちや
よろめくとき手を貸してくれた。(わたしたちはアイゼンなのに)
山頂ではたくさん写真を撮ってくれた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/7d/2f9872c5c1f4f3df8eb0eaef9e219daf.jpg)
わたしは空気の薄い
喜びに沸く山頂で、風の音も聞こえない
彼のことを見てた。笑顔だった。
みんな、スタッフたちはたいした装備は持っていなくて。
たとえば、若いテンジンも、
卓上ライトを頭に結び付けていた。
白くて薄いスパッツはお兄さんたちが
巻いてあげていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/26/c7b9f01b9610d9822b4f5b26ea0574d7.jpg)
みんな、靴はびしょ濡れ。
カッパだって大したのもってない。
(こんな彼からが、先進国の最新の装備を持ったら
どんだけもっと強いんだろう)
ホテルの部屋で顔を洗いながら
彼の素手と、濡れた足を思い出し
雪のどんどん降る中
素手の手で、お客さんのザックから飲み物を出してあげていたり
ストックを外してあげているのをおもいだしたら
なんだかホロホロホロホロあったかい涙が止まらなくて。
水でじゃぶじゃぶ顔を洗いながら
涙が止まらなかった。
なんかひさしぶりに、そんなに泣いた。
支えてくれた彼らに
心から感謝なの。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/ee/59c11a319b2152ca9e13dd97dfbc37ba.jpg)
ガイド ニャントックさん・スルーガイド ヤンジュンさん・プライベートポーター二名トクチェさん&ドルジェさん・ガイド ラクパさん
ラクパさんはエベレストに6回登ってる。
お客さんの女性もプライベートポーターさんの
支えがすばらしく、わたしとほぼ同じ感じ(それ以上に)
別れたあとのロス感が激しくて
涙ポロポロのことを、伝えてくださって、
(トレッキング後、ホテルの部屋で思い出して泣いてたんですって)
その話を聞いてるだけで
またわたしももらい泣きしそうな状態だった
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_naki.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/heart_pink.gif)