やまろぐ☆つあれぽ

海外登山&トレッキングツア専門の
添乗員の自由日記と
家事育児の日常♪

人生観変わるとき 屋久島から帰ってきて

2021-11-08 17:03:05 | 山旅(国内)

昨日、10日間の屋久島滞在から東京に帰ってきた。
夕方に家に着いたのだけど、
これまでだったら、はーたんがすみれ抱っこして「おっかえり~」と、
玄関に迎え出てくれる…
それが昨日は、リビングに入ったら
すみれだけがいつものように転がりまわって喜びを表現。笑
はーたんは超クールな感じでテーブルで理科の勉強をしていて(明日から中間テスト)
なんか書いてるノートから顔も上げずにひとこと。
「騒がないで」って
・・・・・・・大人になってる。笑。これも思春期ゆうやつね?笑

お土産のお菓子とかはちゃっかり食べつつ。ママが帰宅しようとなんだろうと
普通すぎる・・・
勉強のほうが大切みたい。笑
でも夜ごはんのときにはいつものように、最近のできごとをたくさん教えてくれて
和やかなウエヤマ家だったわ~。学校が楽しそうで何よりじゃ。

*

今回の屋久島では二つのツアーを無事に楽しく終えることができた。
お客さんたちの満足度もとっても高かったと思う。

よく、「旅に出ると人生観変わる」というよね。
みなさんにはご経験はありますか?
私はひとつの旅でドラマチックに変化を感じたことはないけど
たくさんの旅を通して今の自分がある、というふうに思っている。

しかし、今回に限っては、優秀な若いガイドさんたち(30代)が
本当に屋久島を愛し、自然を愛し、森を愛し、そこで共生する屋久杉や
その他の植物たちをよく理解し、それを自分の人生に重ねるようにお話しを楽しくしてくれて。
なるほど、ただその自然の景色を見るだけではない、
植物の名前を知るだけでもない、
彼の目を通して人生観を感じた。
大きな屋久杉の長い寿命と、力尽きたときと、そこから新しく芽吹いてくる小さな命。
そしてその木に着生して(杉の大木の枝の上などに他の植物が芽吹いている)
共に生きているほかの木々。杉の大木の上でしゃくなげが花を咲かせ、
秋にはナナカマドが葉を赤く染め、
幹にはヤマグルマがしっかり絡みつき、仲良しに見えるとほどに締め付けている。
杉の上で生き続け、杉が倒れるときには一緒に倒れる。そして土にかえっていく。

(杉の上で紅葉しているナナカマドなど)

(絡み合っている屋久杉とヤマグルマ)

生きるってこんなんだなあ、この繰り返しなんだなあ

このミリの細かな年輪は、想像を超えるほどゆっくりな成長を物語っている。

と、屋久島の深い森を歩きながら、
ガイドさんの話を聞きながら、そんなことに気づかされる。きっと、
彼の話がなかったら、
通り過ぎていたと思う。実際、これまで感じるよりも深く感じることができたのは
優秀なガイドさんの話を聞いたからだと思った。

一緒に仕事をしながらも、素晴らしいと思った。
お客さんたちも魅了されていたと思う。強い信念や素敵な人柄や生き方が
言葉にこんなに出るし、説明に説得力がある。力がある。情熱を感じる。

そのために、みんな屋久島を大好きになった。

今度子供たちを連れていくときは
私もこんなふうに子供たちに伝えたいし、
屋久杉が環境に順応しながら力強く、個性的に伸びていくように
子供たちも育てばいいなあと思った。
(植林された揃ったまっすぐな杉でなくていい、
屋久杉のような太い個性的な杉になれ、
ガイドさんは言っていた)

こういう旅を終えたときに、もしかしたら人生観て
少し変わるのかもって思った。
それは自然との出会いだし、人との出会い。

あとどのくらい私もこの仕事を続ていくかわからないけど
こんなふうに人に伝える力のある仕事をしていきたいなあと思ったの。

*

























神秘なの。木々の存在に長い年月を感じて、
海の上に島だとは思えない深い森があり、
そこから流れ出る豊かな川。海で生きる魚たちとの
距離が近い。厳しい自然の中で
『生きていく』ということ『命が繋がっていく』ということを強烈に感じたわ。


















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