草むしりしながら

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私を決心させたひと言

2023-03-07 16:25:33 | 健康管理

私を決心させたひと言

 何気なく言った言葉が相手を傷つけたり、怒らせてしまったことはないだろうか。しかし今回私は、自分が言った言葉に、自分が傷ついてしまった。

 ある日長女がスナック菓子をむしゃむしゃ食べていた。ほんの一口のつもりが後を引いたのだろうか。第二子を出産したばかりなので、ストレスも溜まっているのだろ。

 もうやめさせたいのだが、なんと言ったらいいのか。言葉を選ばなければ、産後のナイーブな心を傷つけたら大変だ。

「いいの?私みたいになっちゃうよ」

 考えに考えた末に言った。

 娘はそれを聞くなり即座に菓子を食べるのをやめた。以来娘がスナック菓子を食べているのを見たことがない。

 なんと説得力のある言葉だ。しかしそんなに私みたいになりたくないのか……。

 私がダイエットを決心したひと言である。


まずその前に

2023-03-07 07:08:46 | 草むしりの幼年時代

まずその前に

 麹も大豆も用意できた。明日は味噌をつくる。でもまずその前に、甘酒を仕込まなければ。

 牛乳、豆乳、甘酒。昔から色の白い飲み物が好きだった。とりわけ甘酒は大好物で、子供の頃は母によく作ってもらった。

 さて私の母の実家は、農家の傍ら酒の小売店もやっており、店番は祖母の仕事だった。祖母はどっしりと太った人で、愛想はあまりよくなかった。

 ある時なぜか祖母と私が、店にいたことがあった。その時ちょうど酒屋から配達あり、一升瓶が木箱に入れられて配達された。その中に白い色をしたお酒があった。例えて言うならポカリスエットみたいな色をしていた。

 もちろん当時はポカリスなんてなかったので、なんだか色の薄い甘酒みたいなものだと思った。見るほどに甘酒のように見えて、これはきっと甘くておいしいものだと思った。飲んでみたい。という願望にかられ、祖母に謎をかけてみた。

「祖母ちゃんこれ何?おいしいんかい?」

「これはどぶろくちゅうて、貧乏人が飲む酒じゃ。うまいことも何もありゃせん」

 祖母は怒ったような口調で言った。

「どぶろくか。飲ましてくれそうにないなぁ。大人になったら絶対あれを飲んでやる」

 私は子供心に決心をした。だが未だにどぶろくは飲んだことはない。