草むしりしながら

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お彼岸

2023-03-20 07:52:58 | 草むしりの幼年時代

お彼岸 

 お彼岸です。明日二十一日は春分の日で祝日であり、お彼岸のお中日でもあります。さてお彼岸と言えば墓参り、昨日は朝から天気が良かったので墓参りに行ってきました。

 村の共同墓地は小高い丘の上にあり、昔は土葬もしていました。その先にヌキ(貫き)と呼ばれる岩をくり抜いた隧道あり、横を流れる川が深い淵になっています。

 大分県中津市にある「青の同門」と呼ばれる隧道をイメージしてください。

 しかし「青の洞門」と言われましてもピンときませんね。菊池寛の小説「恩讐の彼方に」のモデルになった「禅僧海」といえば、「ああ」という方もいらっしゃるのでは……。

「江戸で人を殺めた禅海が諸国巡礼の途中、この地で鎖渡しの難所に苦しむ人々を見て隧道開さくを決意、風雪にも嘲笑にも屈することなく、大岩盤に挑むこと三十年、ついに洞門を完成させる」(この部分は大分県ホームページより抜粋いたしました)

 長くなりました。話をもとに戻しましょう。つまり当地の隧道はこの「青の洞門」のミニ版と思っていただければいいのです。手彫りの鑿(のみ)跡があり、途中で明り取りの穴が開けられているところも、明り取りの穴の真下が、深い淵になっているところも似ています。

 ただ当地の岩は柔らかく、禅僧海ほど苦労しなくても掘れたのではないでしょうか。その分大きく掘ることもでき、昔はバスも通っていました。

 幸い我が家は墓地の手前にありましたので経験はないのですが、墓地より先に家のある同級生は、ここを通るのがとても怖かったそうです。

 長くなりました。墓地にまつわる思い出は数々ありありますが、今日はこの辺で……。