小さな戦士たち
染症の対策の基本は「手洗い」帰宅したらすぐに手を洗いましょう。もちろんコロナ以前から手洗いを心がけていた方が多いとは思いますが……。
私自身はコロナ以降は手の洗い方に気を付けるようになりました。よく言われる「正しい手の洗い方」ですね。それを実践しております。しかしこの頃コロナ関連のニュースを耳にすることが少なくなったからでしょうか、なんとなく手を洗っている自分に気がつき、大いに反省しています。まさに「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の諺の通りですね。
さてこの「正しい手洗い」口で言うのは簡単ですが、子どもにこれを実行させるには大変ですね。コロナ禍に入った当時一歳前後だった孫たちの場合、洗面所に抱え上げて手を洗ってやるのにも一苦労しました。
とりわけ我が家の男の子の孫たちは石みたいに重いし、隙あらば石鹸や水でいたずらしようと待ち構えているのですから。でもほんとに大変だったのは二歳前後のイヤイヤ期でした。とにかく洗面所に行くのさえもイヤイヤでしたから。
そんなとき意外と効く言葉がありました。「あっ、コロナのウイルスが手についているよ。洗わないとコロナになってしまうよ」
そう言うと孫たちは洗面所に走って行きました。コロナってなんだか分からいけどすごく怖いのもだと、子ども心にも分っていたのでしょうね。
「コロナのウイルスはね爪の間に隠れているんだよ」
そんな時私は孫の手を洗ってやりながら、指先の洗い方を教えたりしました。
そんなやんちゃだった孫たちも、今では家に帰ると素直に手を洗うようになりました。でもちゃんと洗えているかな……。
「おりこうだね。もう自分で手洗い上手にできるんだ。でもちゃんと爪の先を洗った?よく洗わないとヘルパンギーナのウイルスがついているよ!」
すると孫は慌てて洗面所に駆け込み、ちゃんと爪の先を洗い始めました。
コロナからヘルパンギーナに。小さな戦士たちは手洗いという武器で、新たな敵と戦っています。
「おりこうさんだね!」
祖母ちゃんは小さな戦士たちを労うのに、飴もアイスもあげません。でもできた時には、ちゃんと口に出して誉めるようにしています。