蛍の光
仕事の関係で昨年から関西で暮らすようになった息子から、蛍の季節を尋ね慣れました。海外赴任の話もあり、その前に子供たち蛍を見せてやりたいというのです。
「確か梅雨の時期だった」とその時はあいまいに答えたのですが、調べてみると5月の末から6月の上旬くらいでした。
「ああ、そういえば田植えの時期だった」と思い出しました。とたんに水の張られた田んぼや蛙の鳴き声と一緒に、暗闇に浮かんだ蛍の光を思い出しました。
慌てて息子に連絡すると、5月の下旬に帰ろうかと言いました。孫たちと蛍が見られるなんて。今から楽しみにしています。
一番下の孫は無理としても、5歳と3歳になる上の二人は大人になっても覚えているかも知れませんね。調べてみると蛍は生暖かく湿度が高く、曇っていて風のない日の夜8時から9時に多く飛ぶとか。
孫たちの帰る日には、ぜひそんな日になってほしいものですね。ちょっと蒸し暑そうではありますが……。
また懐中電灯の光なども厳禁だとか。真っ暗闇のなか、果たして孫たちがおとなしくしていられるか心配でもあります。本当は土地勘のある生家の近くが良いのですが、あいにく近くに信号機があり一晩中明るいので、よく見ることができません。
生家の横には谷川が流れており本来ならば絶好の蛍スポットなのですが、信号機もないとこまで行くしたありませんね。幸い生家より先は信号機もないし、蛍スポットも二三知っています。車で行くことになりそうですが、昼間いっぱい遊ぶ計画も立てているので、つく前に寝てしまわなければいいのですが……。
さてこの生家の近くにある信号機。夜の9時になると赤の点滅になり、朝までそれが続きます。また近くは街灯もついているので、夜中はとても明るいです。もう慣れてしまいましたし、防犯にもなりますから文句もありません。しかし最初はどうにも落ち着かなかったです。
ただ此処より先は信号機もなければ街灯もありません。母の実家などまさに漆黒の世界です。また近くには天文台もあります。県内最大級の天体望遠鏡で、太陽観察や星空観察ができます。
この天文台ができて間もない頃、亡くなった母や子どもたちと一緒に行ったことがあります。望遠鏡を覗くと土星が見えました。輪が本当にかかっていたので感激しました。土星の輪なんて当たり前なのですが、見ると聞きくとでは大違いですね。孫たちに見せてやりたいものですね。
天文台といえば1月7日の日経新聞の一面には、気になる記事がありました。なんと「夜空の光の1割が人工衛星」だという見出しでした。そのために天文学への影響を懸念する声も強まっているとか。
人工衛星は太陽の光を反射するそうです。そのため海王星の先にある小天体の発するごくわずかな光を衛星がかき消してしまうそうです。確かに暗闇に乱舞する蛍の光さえ、懐中電灯のわずかな明かりが消してしまいますものね。
「本質は環境問題と同じだ。先進国が無秩序に打ち上げ、後進国も続き、どんどん悪い方向に向かってしまう」宇宙がますます身近になる時代、産学の共存を探る議論は待ったなしだ。で締めくくられてました。
確かに便利な世の中になりましたね。このブログを書きながら、インターネットで何度も蛍のことを調べました。
当地には車で一時間ほど行くと、日本一の夕焼けを誇る海岸もあります。また近くには温泉もあります。ゆっくり温泉につかり夕焼けを見ながらお弁当を食べ、日が沈んだら蛍を鑑賞したいですね。もちろん移動は車で、カーナビの案内は欠かせませんし、お天気だって前もって調べておかないといけませんね。でもそれって人工衛星のおかげですね。
無責任なようで申し訳ないのですが、せっかくの機会ですから有意義なものにしたいですね。れそが孫たちにとって楽しい思い出になれば最高ですね。それから家族のために懸命に働く息子や子育てに追われる嫁の、息抜きになるといいですね。
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