75歳以上の医療費負担を2割にするという。
理由は団塊の世代が75歳を迎え医療費が増大しているからだそうである。それならば、期間限定の政策なのかと思うが、そんなことは一言も触れていない。たぶん未来永劫2割負担が1割負担に戻ることはないだろう。またもう一方では若者と高齢者の負担が公平でなく、若者の不満を解消するためだともいう。そうであればなおさらのこと期間限定の政策にすべきである。若者が75歳を迎えた時には2割負担を覚悟しなければならない。
今さえよければいいという考えは間違いのもとである。
今の若者はいずれは高齢者になるのであり、高齢者の処遇を悪化させることは自分たちの将来を悪化させることと同じなのである。だいたいが、医療負担に差を設ける本来の目的を考えなければならない。相対的に所得が低いグループの負担を軽減するのが目的であろう。所得が低いのは若年層と高齢層である。だから2割負担となっており、75歳以上は1割負担になっているのだろう。朝三暮四の典型例である。与えるエサを朝3で夕方に4で提案したら反対した猿が朝4で夕方3にしたら大賛成したという故事である。国民は猿ではない馬鹿にしないでほしい。
国の政策は規模を拡大することしか念頭にない。
医療費の収入を増やすことしか考えない。増税や値上げすることしか考えない。そしてその分を営利団体にバラまいている。営利団体は票田でもある。選挙のために政治をやっている感が否めない。どうして医療費そのものを削減する努力をしないんだろう。医療費の無駄をなくす努力をしないのだろう。私の感覚からすると医療費は高すぎると思う。専門的な高度の医療は仕方ないとして、普通の医療はもっと安くていいと思う。
ちょっと病院に受診すると3000円くらいかかる。
3000円くらい何とかなる金額であるが、3割負担なので元の値段は10000円である。7000円は国から支払われ、医療機関には10000円の収入があるのである。治療内容を見てみると、果たしてこれで10000円なのかと疑ってしまう。いや10000円は暴利だろうと思ってしまう。それでも医師や看護師や医療従事者の給料は安いとの不満がある。この暴利の行方はどうなっているんだろう。
いっそのこと10000円をまずは患者に支払わせたらどうだろう。
その後で年間分をまとめて控除申請を提出させて、確定申告と同じようにしたらどうだろう。まずは、医療費がいかに高いかを患者が実感できるし、負担が安いからと安易な受診もしなくなるであろう。患者が直接医療の要不要をチェックし選択することもできる。医療機関も無駄な治療を押し付けることが難しくなる。2割だから3割だからと高額な医療がまかり通っている。困ったものである。
いろいろな名目で国の財政にたかっている人達がたくさんいるようである。
医療保険もその一つであり、介護保険も自賠責保険も教育費免除もいろいろな補助金も基金も同じような気がする。必要ではあるのだけれども無駄が多すぎるのである。もっと効率化して見直せばずいぶんと節約できると思う。これまでに効率化を図って節減できたという話を聞いたことがない。節減できたことは今までがいい加減だったこととイクォールになっている。だからなんでも右肩上がりに増加するばかりである。
ちゃんと説明できれば節減してもいいのである。
反省も見直しも必要なのである。みんなの意見を聞いてみんなのためだけに予算を組んでいたのでは規模は拡大するばかりである。必要のない部分やカットする部分もちゃんと説明して納得させて担当者としては嫌われるだろうけれども敢えて実行しない限り見直しはできない。また、それこそが現場の担当者の本当の仕事でもある。なるようにしかならない政策はいずれかは破綻するだろう。私としては単年度収支を見直して余剰分の持越しや予算執行の延長も認めて使い切りをなくすだけでもずいぶん節約できると思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます