オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

スイッチのON、OFF

2006年05月25日 | Weblog

人間の身体は面白いものである。

 どんな生物でも生まれるときはひとつの細胞から生まれる。どんなに複雑な生物でも、最初はひとつの細胞から発生している。人間だって同じである。基本的には身体のいたるところの細胞は同じ細胞からできている。ところが、身体の部位で形作られるものは異なっている。どうしてだろう。人間のひとつの細胞はあらゆるものを作り出せる能力を持っている。身体の部位によって細胞の働きが異なるのは、ひとつの細胞がたくさんのスイッチを持っていて、これを巧みにON、OFFさせて働きを決めているのである。ひとつの細胞はオールマイティーであり、スイッチのON、OFFの仕方でどの部位にでも対応できる。なんでもできるが、ある機能を殺して(OFF)その部位の目的に応じた機能を発揮しているということもできる。

身体に不具合が生じるのは、この細胞のON、OFFが崩れた時である。

 ON、OFFを正常に戻すのは自分の意思ではどうすることもできない。ただし、身体を原点に戻すことによってON、OFFの正常な状態を回復することができる。原点に戻すとは原始の状態にすることであり、一時的に危機的な状態にすることであり、生命の根源を感じさせるような状態にすることである。生命の根源とは、性欲、食欲、安全欲、子孫保存欲等であろうか。よってこれらに関係する行動をとることによってON、OFFを正常に保つことができる。例えば、異性に接する、断食をする、運動をする、家族と接する等である。断食をすることにより食欲の本能を呼び起こし、運動は危険回避行動としての本能を呼び起こす。これらとは無縁の理性的な生活ばかりしているとON、OFFが異常になり、必要な機能が閉じて、必要でない機能が活動を始めて身体に変調をきたすことになる。

癌は典型的なスイッチのON、OFFの異常である。

 本来OFFでなければいけない細胞のスイッチがONになり異常増殖して身体に障害をもたらす。スイッチがONにならないように人工的に抑制すると、本来増殖しなければならない細胞の機能も抑制し障害が発生してしまう。ON、OFFの制御は極めて微妙で複雑であり、現在でも医学で明確に解明することはできない。確かにスイッチをONにしてしまうような発ガン性物質は存在するかもしれないが、それはきっかけにしか過ぎなくて、全体としてはこれを抑制する機能も身体的に備わっている。癌が発生するかどうかは確率的な問題で、いずれかは癌が発生するように組み込まれているのが動物の仕組みのようである。

人間は長生きしすぎるのかもしれない。

 人間が長生きできなくても生物学的には何の問題もない。すでに生殖を終えた生物は基本的には子孫に直接影響を及ぼすことはない。人間はじたばたするけれども癌で死ぬことは何の問題もない。問題なのは病原菌やウィルスによる感染で一度に大量の個体が死滅することであろう。癌で死にたくなかったら、スイッチのON、OFFを正常に保つ努力をすることである。まずは運動であり、子孫繁栄のための貢献であり、節食であり、大いに異性と接触することであり、家族との交流を多く持つことであり、生命力の根源に身を置くような体験を多くすることである。生命力の根源を身に置くような体験とは、自然に接することであり、動物に接しても、植物に接しても、山や海で過ごしても、大空に宇宙を感じてもいいと思う。

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