明けましておめでとうございます。
天皇陛下皇后陛下が新年の御言葉を述べられました。
ビデオメッセージは早朝5時30分に配信されたようです。ビデオですから当然昨年に収録されたものでしょう。昨年中に収録した正月番組のようなものですね。
元旦、天皇は早朝5時30分から四方拝に臨まれます。
ビデオの配信を5時30分にしたのは四方拝の時間に合わせたのかもしれませんが、そうならオカシナことだと思います。
天皇が皇祖神、皇祖、天地四方の神々にその年の災いをはらい豊作を祈願されている時に、同時に国民に向けて御言葉を発せられるということは、神々に全身全霊で向き合っていないということになりませんでしょうか。
神に祈りながら、後ろで国民の様子を気にしている。そんな祈りは神々に届かないでしょう。
神々に全身全霊で向き合っているというのなら、国民に向けての心は無い。ということになりませんでしょうか。
少なくとも国民の1人である私は、天皇が神々に祈る時は「我が身を捨てて」全身全霊で神々に天下国家の安寧と国民の幸せを祈る御姿を見たいと思います。
一般参賀での御言葉の代わりとしてのメッセージなら、
例年通り長和殿で祝賀客を入れずにライブでされても良かったのではないかと思ったことでした。
一般参賀で内廷以外の普段あまり報道されることのない皇族の方々のお姿をライブで拝見できるのも国民の新年の目出度さです。
昨年の一般参賀
皇族方のそろい踏みは圧巻です。1人1人はオーラが消えたと言われる方々も総揃いされると立ち上る高貴なオーラは大層なものです。
思わず万歳したくなります。
今年
どことなく漂う・・・以下は新年ですから自粛します。
ビデオメッセージに引っかかる言葉がありました。
「私たち」の使い方です。
【天皇陛下】皆さん新年おめでとうございます。【皇后さま】おめでとうございます。【天皇陛下】今年の正月は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、残念ながら一般参賀の場で皆さんに直接お話をすることができなくなりました。そこで、今回は、ビデオで新年の御挨拶をしようと思います。振り返りますと、昨年7月に、豪雨により多くの尊い命が失われたことは痛ましいことでした。御家族を亡くされた方々や、住む家を無くし、仮設住宅などで御苦労の多い生活をされている方々の身を案じています。この1年、私たちは、新型コロナウイルスという、今の時代を生きる私たちのほとんどが経験したことのない規模での未知のウイルスの感染拡大による様々な困難と試練に直面してきました。世界各国で、そして日本でも多くの方が亡くなり、大切な方を失われた御家族の皆さんのお悲しみもいかばかりかと思います。そのような中で、医師・看護師を始めとした医療に携わる皆さんが、大勢の患者さんの命を救うために、日夜献身的に医療活動に力を尽くしてこられていることに深い敬意と感謝の意を表します。同時に、感染の拡大に伴い、医療の現場がひっ迫し、医療従事者の皆さんの負担が一層厳しさを増している昨今の状況が案じられます。また、感染拡大の防止のために尽力されている感染症対策の専門家や保健業務に携わる皆さん、様々な面で協力をされている多くの施設や、国民の皆さんの努力や御苦労も大変大きいものと思います。この感染症により、私たちの日常は大きく変わりました。特に、感染拡大の影響を受けて、仕事や住まいを失うなど困窮し、あるいは、孤独に陥るなど、様々な理由により困難な状況に置かれている人々の身の上を案じています。感染症の感染拡大防止と社会経済活動の両立の難しさを感じます。また、感染された方や医療に従事される方、更にはその御家族に対する差別や偏見といった問題などが起きていることも案じられます。その一方で、困難に直面している人々に寄り添い、支えようと活動されている方々の御努力、献身に勇気付けられる思いがいたします。私たち人類は、これまで幾度(いくど)も恐ろしい疫病や大きな自然災害に見舞われてきました。しかし、その度に、団結力と忍耐をもって、それらの試練を乗り越えてきたものと思います。今、この難局にあって、人々が将来への確固たる希望を胸に、安心して暮らせる日が必ずや遠くない将来に来ることを信じ、皆が互いに思いやりを持って助け合い、支え合いながら、進んで行くことを心から願っています。即位以来、私たちは、皆さんと広く接することを願ってきました。新型コロナウイルス感染症が収まり、再び皆さんと直接お会いできる日を心待ちにしています。そして、今年が、皆さんにとって、希望を持って歩んでいことのできる年になることを心から願います。ここに、我が国と世界の人々の安寧と幸せ、そして平和を祈ります。【皇后さま】この1年、多くの方が本当に大変な思いをされてきたことと思います。今年が、皆様にとって少しでも穏やかな年となるよう心からお祈りいたします。また、この冬は、早くから各地で厳しい寒さや大雪に見舞われています。どうぞ皆様くれぐれもお体を大切にお過ごしいただきますように。
前4回の「私たち」は、私(天皇)を含めた日本国民、人類、だと思って聞いていたのですが、最後に来ていきなり「私たち」と「皆さん」が分れてしまいました。
皆さんと分けた「私たち」とは誰たち?
天皇御自身が自分をどこに位置づけておられるのか、興味深い。
国民と一心共同体と捉えておられるのか。
国民とは別のところにいるとお考えなのか。
昭和天皇は常に御自身と国民を一心共同体と捉えていらっしゃったと私は思っている。