恒例の肉食女子会。
今回は中目黒のビストロTatsumiに行ってきた。
ここは最近、食べログなどでずいぶん人気が出ているようだ。
アバ(内臓)料理がおすすめのビストロというので、肉食女子にはピッタリですなあ
メニューはかなり多彩で、しかも日によって変わるらしい。
何度行っても全制覇は難しいかも。
肉だけでなく、野菜や魚介、チャーハンやパスタまで充実しているのが、嬉しいではないか。
初めてなので、サービス担当のお兄さんにアドバイスを受けながらオーダーした。
すべてシェフ1人で作っているので、最初にある程度まとめてオーダーしておかないと、
混んでくると時間がかかるらしい。
「女性2人だと平均5皿くらい」とサービスのお兄さんに言われるも、当然平均以上な私たち
最初に5皿ほど頼んで、後で4皿くらい追加したと思う。
豚足トマト煮とか豚セルベルパリパリ焼きとか。
牛ハラミとか牛マルチョウとか。
酢モツとかタツミチャンとか。
だいたいこんなものを食した。抜けてるのあるかも。
正確な料理名は忘れてしまったので、今回は写真列挙だけ。
私の写真は、毎度暗くて何が何だかわからんので(何で?設定が間違ってる?)
今回はKimmyさんが撮った写真をそっくりもらいました
少しだけ解説しますが。
アバジュレは、いろんな部位のアバ(内臓)をゼリー寄せにしたもの。
このお店の代表的な料理のひとつ。
プルプルしてておいすぃ。
そして今回私が最も楽しみにしていたのが、豚セルベルのパリパリ焼き
セルベルとは、脳みそのことです。
豚の脳みそ、初めて食べた。
今まで肝臓とか心臓とか舌とか、なんの抵抗もなく食べてきたのに、
脳みそとなると、「禁断の」とか「一線を越えた」という言葉が頭をよぎるのは、
やはりレクター博士のせいか。
とか言いつつ美味しくいただきましたが。
脳みそは、白子そっくりな口あたりです。
白子が好きな人は、間違いなく好きでしょうね。
薄いパリパリの皮と、濃厚なセルベルの組み合わせがとてもいい。
中国の「医食同源」の考えでは、心臓が悪ければ心臓、腎臓が悪ければ腎臓というように、
弱い所と同じ部位を食べるとよいとされている。
この豚さんの脳みそは、私の弱いお脳みそに、有効に作用してくれるだろうか
最後に食べたタツミチャンは、もつ入りのナポリタン。
なかなか他では味わえないよ。
ここでしか食べられない工夫を凝らしたアバ料理はとてもおいしかった。
サービスのお兄さんが、丁寧かつ気さくに料理とワインの説明をしてくれるし、
絶妙のタイミングで料理出してくれるし、いいお店だと思うのだけどさ。
・・・オーナーシェフは、どうしてあんなに愛想がないんだろう
オーナーシェフは、黙々と料理に集中していた。
とても種類の多いメニューを、たった一人で作るのだから、愛想よくしゃべったりしていては、
予約でいっぱいになるお客に、タイミングよく料理を提供することができないだろう。
シェフなのだから、料理に集中するために無愛想なら、それでもいい。
美味しい料理を提供してくれさえすれば、話などしなくてもいい。
ただね・・・
無愛想以前に、カウンターの向こう側の雰囲気が、客である私たちに
直に伝わってきてしまったのは、いかがなものかと。
どうやら開店前に、何か不手際が発覚したらしいのだ。
だからこの日は、もしかしたらシェフは殊更に不機嫌だったのかも知れない。
私たちが席に着いた直後、サービス担当の人が何かを買いに行こうとしていたが、
シェフが怒った様子で彼に指示するのが、なんだかとても険悪~な雰囲気
使用人に対して厳しく当たるのはこういう世界では当たり前なのかも知れないが。
私はただなごやかに、楽しく食事がしたいわけですよ。
殺伐、険悪な店の様子を目の前にしたら、いたたまれないじゃないですかっ
店の内情がどんな状態であろうと関係ないけど、そういうのを見たくないんだよね。
いつもこんな雰囲気で仕事してるのなら、オープンキッチンにしない方がいいのでは?
と思ってしまった。
ずっと昔、バブルな頃に有名だった「六本木福鮨」のカウンターでも、
先輩板さんが後輩にとてもキツク当たっていて、
私は自分が怒られてるような気がして、いたたまれなかった
その板さんは、お客にはたいへん愛想がいいのだが、いきなり変わる表情と口調もまた、
かえって不気味に感じてしまうのであった。
こんなことがあるから、私はどうもカウンターが苦手。
今回のお店も、もっと居心地よく過ごせていたら最高だったのに、と残念に思う。
それでも「二度と行かない」ってほどではありません。
なんたってあの料理は魅力的、機会があればまた行きたいと思う。
お値段的に、私にはそうそう行けるお店ではないけどね
次に行く機会があったら、ぜひともテーブル席を利用したいものです。
最後が愚痴で終わってしまったので、お口直しにう~に~の写真。
2009年3月24日、お台場でのう~に~@14歳9ヶ月。
う~に~はそこにいるだけで、雰囲気を平和なものにしてくれたな~