ばまちゃんに噛まれた。
4本の牙のうち左の上下が、私のふくらはぎのお肉にぐさりと刺さって、穴が開いた。
理由は、わからない。
夕食後、ばまちゃんはいつものように、私の足の間に丸まって機嫌よく寝ていたのだ。
一度水を飲みに行って、また同じ場所に戻ってきた。
私はPCを開いて画面を見ていて、完全に油断していた。
ばまちゃんは私の足の間に寝転んだままで、いきなりがぶりと噛みついたのだ。
怒っても、興奮してもいない。
理由があるとすれば、「ふと気づいたら目の前に足があったから噛んじゃった」というのが、
一番ぴったりきそうなシチュエーション。
噛んだ後も、何事もなかったかのように、その場でくつろいでいるばまちゃん。
流水でよーく洗い流し、消毒もしたけど、やはりそんなものでは猫の口内の雑菌には対抗できず。
翌朝にはパンパンに腫れましたよ、ええ。
それでも、手じゃないから仕事には支障がなくてよかった~と出勤したのだけど。
時間とともにどんどん痛みで歩行困難となり、具合も悪くなってきたため、早退して病院へ。
熱が37.7度あったよ。どうりで具合悪いわけだ。
抗生物質飲んで、すぐに熱も下がりだいぶ楽になった。
日に日に腫れも引いて順調に回復しております。
噛まれて2日後。左の下が一番ぐっさり牙が入ったとこ。
それにしてもこの噛まれ方。予防できん。
できることは、安易に手や足を顔の前に出さないことだけど・・・
一緒の布団に寝ているからな~。就寝中はどうにもならないな。不運と思って諦めるしかない。
もともとばまちゃんは、甘えて噛みたい性格ではあるらしい。
来た当初は人に近寄ってくることがなかったからわからなかったけど、
今やばまちゃんは私にベタベタの、ひっつき虫だ。
そして密着度が高まるにつれ、甘噛みの頻度も高くなってきた。
ゴロゴロ言いながら顔を擦りつけてくるときは、その流れで手や足をパクッと甘噛みすることが
多い。
そんなときは明らかに甘噛みで、まあ力加減のわからないヤツなので時々力が入り過ぎて
青アザになったりするけれど、出血するようなことはない。
前に手を噛まれて病院送りになったときは、体調の悪いばまちゃんの目ヤニを取ったりして、
私がかまっていたから、噛まれてもしかたない理由があった。
しかし今回の噛まれ方はいったい・・・???
悪意はなさそうだから、やっぱり甘えてるってことなのか?
それとも目の前にお肉(笑)があったから反射的に噛みついたのか?
やはりまだ唐突に、恐怖感や防衛本能が働くのか?
本当のことは、ばまちゃんにしかわからない。
てか、ばまちゃん自身もわからないんだろう。たぶん。
ばまちゃんは野良猫でなはく、野ねこなのだそうだ。
野犬がまるっきり人と関わらず野生化して生きているように、野ねこも野生と言えるのかも知れない。
ばまちゃんは野ねことして生まれたわけではなく、震災の後、1年半も人のいなくなった
過酷な状況で生きてきて、その間に野ねこ化してしまったのだと思う。
シェルターに保護された時は、威嚇がひどくて人を寄せつけなかったそうだから。
ばまちゃんが元野生、つまり動物園のライオンや熊と同じだと思えば(笑)、
まあ理由なく噛まれたって不思議じゃないよなあ。
シェルターでだいぶ馴らしてくれていたから、私に馴れるのも早かったけれど、
今でも警戒心は非常に強い。
甘えてくれても、まだ心の底では信用していないんだろうな。
いつか噛まなくなるかも知れないし、一生噛まれ続けるのかも知れない。
どっちでも構わない。これが犬だったら重大な問題行動なので、矯正しようと躍起になるだろうけど。
猫はなかなか思いどおりにはならないものだし、私以外に被害はないし(笑)。
今日もばまちゃんは私にくっついている。布団に一緒に寝ている。
怖いけど可愛い。それがばまちゃん(笑)。
最近とみに態度がでかい(笑)。