かねてより見たいと思っていた、
『喜劇 にっぽんのお婆ぁちゃん』(1962)今井正
神保町シアターの「戦前戦後ー東京活写」という企画で掛かったので、
初日に行ってきた。
それにしても、いい企画だなあ。
「喜劇」と言ってるし、確かに面白いのだが、実はけっこう重くて笑えないのだった。
監督が社会派の今井正だから、単純に喜劇で終わるはずもない。
10年前に見ていたら、もっと他人事だったかも知れないけど、
既に老人に仲間入りしてる身としては笑えない現実・・・
老人問題は60年前も今も何も変わってないというか、国が面倒見てくれない分、今の方が悲惨かも。
実際この映画には「国に面倒見てもらうからいいわ!」という捨てぜりふが出てきたのだ。
どら焼き盗んだ疑いかけられて養老院を飛び出した北林谷栄と、
嫁と折り合いが悪くて死のうと家出したミヤコ蝶々の浅草珍道中。
他にもジジババ俳優豪華総出演なので、養老院のシーン見るだけでも、老け役好きの私には満足感高い。
浅草ロケのシーンも楽しめた。
それにしてもですよ。
公開当時、北林谷栄51歳(役では72歳)。
ミヤコ蝶々42歳(役では65歳)。
私よりはるかに若い
ついでにもう一本。
一週間前に二子玉川の109シネマで
『オーメン・ザ・ファースト』を鑑賞。
高校時代オーメンが大好きだった私だから、見ないわけにはいかない。
ダミアン生誕の経緯がわかったのはいいけど、映画としては、前半が退屈だったな。
こういう続編のほとんどは、第1作を超えられないですね。
でもところどころに、オリジナルへのオマージュがありました。
続きを作りそうな予感がするラスト。
とにかく最初のオーメンは名作であったな。
という思いを新たにした。
2年前の今日。
だんだん具合が悪くなっていた時で、思い出すと辛い。