夜の翼

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「BABYMETAL WORLD TOUR 2016 LEGEND - METAL RESISTANCE –RED NIGHT & BLACK NIGHT」参戦記~その2

2016-09-28 22:50:44 | ライブ
[RED NIGHT]
01:Road of Resistance
イントロが始まり、ディスプレイに旗を持った3人の姿が映し出される。
しかし、ステージ上に姿はない。
どこ?どこ?と探していると、え、上?
そう、あの高っかい塔の上で旗持って立ってた。あの上ステージだったの?
始まる前にチェックしたんだけど、全然気がつかなかった。
これで旗の代わりにギターかトランペット持ってたら完全にキカイダーの登場シーンだな。
あとでこのシーンのプロショットを見ましたが、スポットライトを浴びるその姿は超カッコいい!しびれます。
で、思ったんですが、公式で東京ドームのカウントダウンツイートがあったじゃないですか。未知との遭遇的な赤黒円盤が徐々に大きく迫ってくるやつ。
このシーンって、あの円盤に乗って東京ドームにやってきたベビーメタルの3人が、
その円盤から天空ステージに舞い降りた、という設定だったんじゃないかな?と思った次第。
オープニングの演出としては抜群でしたが、あの天空ステージ、アリーナの前の方は全然見えないだろ。
自分の席からも辛うじて肩ぐらいまでが見える程度でしたから。逆に2階席の方が良く見えたのかな。

初っ端からRoR!天空ステージにはためくベビメタフラッグ。もういきなりテンションMAXです!
メタル縛りのBABYMETALですが、疾走感のあるメロスピ系の曲はもはや定番。
BPMが200超えのテンポが気持ちいい。
神の持ってるギターは赤黒Arrowsだったような(記憶すでに曖昧)
そして例のC&R。みんな1曲目から叫んでるー(俺もー)。
肉眼だとよく見えないので、ディスプレイを見ているとMOAMETALのアップ。
え、MOAさんもう泣いてるの? 感極まった表情で目がウルウルです。
RoRで、しかも高いところでこの表情、去年の幕張の再現じゃないですか。
今回は幕張の倍の観客だからな―。その天空ステージから見る光景はさぞ壮観でしょう。
でも、まだ1曲目だよ。その表情にこっちもグッときちゃいます。

音量は思ったほど大きくない。念のためライブ用の耳栓を持って行きましたが、全く必要なかったです。
ただし、音はほぼ左側から聞こえている状態。低音も控えめ。バスドラムが腹に響く感じはなし。
それでも楽器の音は混濁気味でした。ただ、SU-METALのボーカルは非常にクリアに聴こえる。
思うに、音響が悪いことで有名な東京ドーム。この場所でバスドラムがドカドカうるさい音楽をやろうとするのだから、
それは並大抵の大変さではないでしょう。しかも、今回はあまり例のないセンターステージ。
360度ぐるっと、アリーナレベルから2階の天井近くの天空席まで座っているお客さん全てにいい音を聴かせるなんてほぼ不可能ではないのかな。
そこで様々な工夫と割り切りが必要だったのではないかと思っています。
音量絞り気味(ハウリング対策もあると思いますが)、低音も控えめにしたのはそういった音響対策だったのでは。
その結果、メタルのラウドさはだいぶ後退した音作りになっていたように感じました。
それを犠牲にしても生かしたかったのは、SU-MEATLのボーカルだと思うんです。
SU-MEATLのボーカルだけがクリアに響き渡る。ほとんど期待していなかったのに、まさかこんな音で聴けるとは…
またSU-MEATL自体が絶好調。つまった感じがほとんど感じられず、スカッと声が出ている状態。非常にスムーズな声の出方でピッチも盤石。
ステージの正面からは左に90度の位置で、正直肉眼ではあまり見えない席だけど、音は想像していたよりかなりいい。この席にしてくれて感謝します。

あと驚いたのは、ディスプレイの鮮明さ。非常に解像度が高く、発色がいい。こんなディスプレイあるんですね、今は。
東京ドームのような大きな会場だと、どうしてもディスプレイを見る度合いが多くなると思うんですが、
このディスプレイならかなり満足。お金かかってるなと思いました。

02:ヤバッ!
2ndからテンポの速い曲が続いて、飛ばしています。
振付も好きな曲なのでかなりの興奮状態に。
早速舞台が回ってます。武道館の時より舞台が大きいので、回る部分も大きく、
しかもかなりのスピードで回っとる。遠心力で前に飛ばされそう。

03:いいね!
緑色のレーザー光線が駆け巡る。360度円形に配置され、向い合せにレーザーが飛び交う。
初めて生で見る「いいね!」の緑レーザーは想像していていた以上に鮮やかだった。
白い東京ドームの天井をキャンパスにライトで様々な模様が描かれる。
「いまなんじー?」のC&Rも楽しー。
横アリあたりからSU-METALはかわいい声を使うようになった。この「いいね」でも使ってる。
その部分で噂の「SU-METALの声がヘリウム声になっちゃってるよ」現象、通称すーケロボイス現象が現れた。確かにケロケロだ。
2日間通してこの現象が現れたのはこの時だけ。
SU-METALの出す声、ワイヤレスマイクの特性、スピーカーの位置とかの条件が揃うと現れる現象らしい。
ずっとこの状態だったらと思うと、ぞっとする。

04. シンコペーション
ちょっとじらしたイントロの後、きましたー、シンコペ!
白ミサに続き2回目の披露。観客のテンションも一層上がる!
振り付きで見るシンコペは音源と印象がガラッと変わる。
ただかっこいい。V系と聴いたときに感じるこっぱずかしさは微塵も感じない。
BABYMETALとV系って相性いいかも。
それと神々の演奏が非常にタイト。緊張感があるといった方が正確かもしれない。
すごい気合いを感じました。
それ以上の気合いがSU-METAL。表情がものすごい。横アリでもこんな表情はなかったと思う。
武道館の時は体力がなくへとへとに疲れてしまったので、体力の付いた今武道館の時と同じセットリストで2daysをやってみたいと、
3人がインタビューに答えてたのを思い出した。それがこの東京ドームでほぼ実現してしまった。
この舞台に賭ける思いは見る側の想像を超えているのかもしれない。

05. Amore - 蒼星 -
ウェンブリーに現れた羽が東京ドームにも現れた。
SU-METALの姿がその羽と重なる。羽は、羽ばたく準備をしている。
天空ステージでSU-METALが歌い出す。
ギターの音色に導かれてSU-METALが一気に飛翔する。
聴きたかったんだよ、この曲。
SU-METALの声がドームの空間を滑空し、ベースソロが、ツインギターが天空を舞う。
そして、ブレイクダウン。ここからの歌い出しも本当に安定してきた。
命を宿したSU-MEATALの歌声は東京ドームの天井を飛び越え、厚い雨雲さえも突き破ってゆく。
素晴らしかった。もう泣きそう。

06. GJ!
来たぞ、三三七拍子!
YUIMETALとMOAMETALの曲は盛り上がるなー。
ヘビーなリフとそれに続くかわいい歌声の対比がたまんなーい。
YUIMETALとMOAMETALは歌がうまくなったと思う。ライブて聴いて改めてそう思った。
このユニゾンのシンクロ感、ほかでは味わえないですよ。
手拍子のところではっきりしたが、東京ドームは本当に残響がひどい。手拍子が1拍分平気でずれて聞こえる。
ディスプレイも実際の動きからかなり遅延しているので、そのせいかもしれないが、ここまでひどいと思わなかった。
ホールの場合、残響を考えて建物自体が設計されているが、このドームは野球場。コントロールできていない残響は手に負えない。
これでは、スピーカーからの直接音があまり聞こえない場所では聞こえる音が相当ひどいものになる。スピーカーが近くて本当によかった。

07. 悪夢の輪舞曲
ロンドです。当然回ってます。しかも相当高速。
ゆらゆら揺れながら聴いていましたが、あまりの舞台回転の高速さに
BOHさんがかなり足を踏ん張って演奏しているのが遠くからもわかってしまう。
これは武道館の比じゃないっすね、ドップラー効果。あ、イヤモニしてるから分かんないか。

08. 4の歌
ウェンブリーと同じ紙芝居のあとは、よんよーん!
おじさん、年甲斐もなく「よんよん」叫んじゃったよ。
やっぱ、かわいらし過ぎますな。
そして恒例のよんよんC&R。「4の歌」だけに4回だよね。
ブロックもディスプレイも4分割。
自分のブロックは「おいCの4」だったかな。
一番近い出島まで来てくれるのかなと思ったら、来なかった。残念。

09. Catch me if you can
と思ったら、CMIYCの前の神バンドソロで大村さんが出島に来てくれた―。
最初は藤岡先生のソロ。1塁側の出島だったので、ほとんど見えなかったのですが、音がすごい。かっこいい。
横アリ2日目の「Mischiefs of Metal Gods」のようなフレーズですが、それをさらに激しくした感じ。
使っているギターは間もなく発売のESP藤岡モデルじゃないですか。超上がる。
そして大村さんの番。初めて生で観ましたが、かっこいい。
ソロ前半はいつもと同じでしたが、後半は聴いたことのないタッピング使ったフレーズだったような気がする(うろおぼえ)。
そこまで比較的静かに聴いていた3列ぐらい前のオッサンが突然「大村さーん!」と叫んで、ちょっと微笑ましい。
ああ、BOHさんのソロ目の前で見たかったな―。
青山さんは場所固定なんで目の前は無理ですね。でも、いつも比較的クールな青山さんが結構激しめだった印象。

「ハイ!ハイ!ハイ!」の掛け声で登場した3人は、回転舞台の上で鬼ごっこ。
個人的にBABYMETALの曲で狂気を感じさせる1曲。
今日もぶっ飛んでる。

10. ギミチョコ !!
キラーチューンは意外とノリにくいが、盛り上がりは最高潮。
やっぱり、この曲と振り付けはくせになる。
チョコを食べるSU-MEATALかわいい。顔芸サイコー。

11. KARATE
ここできましたか、KARATE。
今やギミチョコと並ぶメインチューン。2ndを代表する曲であるとともに、
ライブでも欠かせない曲となりました。
ヘビーなリフがたまんない。
ほいで煽りきたー!今日は英語。ワールドツアーの最後だからね。
現場ではよく聞き取れなかったのですが、最後は「えびばでぃ じゃん!」ではなく「えびばでぃ しゃぅ!」だったようです。
アリーナの皆さんはお構いなしにジャンプしてましたけど。
スタンドは、BABYMETALが東京ドーム出禁になると大変なので、皆さん自重して膝の屈伸運動に止めてました。
サビの「走れ―」のパート、本当にSU-METALの声が伸びる!思わず歓声が上がります。

ここまでホントに休みなく突っ走ってきた感がすごかったです。
ここで見たことのない紙芝居。
みんな息を整えながら、ディスプレイに見入る。
ディスプレイ全体が赤く染まり、赤い円柱が回り出す。
ノイズの中からかすかに聴き覚えのあるイントロが。
藤岡先生がいるから、演るなら今夜。期待は高まりきった。

(まだまだつづく。)