夜の翼

オーディオ、音楽、車、ケータイなど好きなことを気ままに綴るブログです。

AVセンターとしてのBDP-105D JAPAN LIMITED(その3)

2018-02-17 14:43:53 | オーディオ
続いてネットワーク機能のチェックです。
とはいってもNASを所有していないので、とりあえずYOU TUBEの再生を試してみました。
ルーターとの接続は、LANケーブル1本。自動で認識終了。やっぱ有線は楽でいいわ。
YOU TUBEの画面を開くと、HDファイルが優先的に表示される専用(?)のページがあっさり表示されました。
検索の文字入力がリモコンだと面倒なので、表示されているエド・シーランのMVでも見てみっか。

すると映像は出るが、音が出ない。
だいぶ悩んで、HDMIの接続を変えたりしましたが、それでも音は出ず。
原因はなんてことはない、プレーヤーの設定ミス。
マニュアルに「推奨のオーディオ形式オプション」というのが記載されていたので、
それの「レシーバーへのステレオアナログオーディオ」の設定を最初にしたのですが、
それだとHDMIオーディオの推奨設定がオフだったので、HDMI経由の音声が出力されないだけでした。
この設定はオーディオ専用のHDMI出力端子だけの設定ではなく、映像音声出力用のHDMI端子から出力される音声にも適用されるようです。
これまたうっかりしたなと、その項目の設定を見ると「オート/リニアPCM/ビットストリーム/オフ」とある。
初期設定はオートなので、オートを選択して改めてエド・シーランを再生するものの、やはり音は出ない。

調べました。YOU TUBEの音声仕様。
音声コーデックはAACかOpusだそうです。
Opusって音声コーデックがあることを初めて知りましたが、8年前のテレビ42Z8000がAACはともかくOpusに対応しているわけはない。
設定をリニアPCMにしてようやく音が出ました。
YOU TUBEの音声がAACかOpusかなんで分からないので、ここの設定はリニアPCMにしとくしかないですね。
YOU TUBEの音声のビットレートは地上デジタル並みらしく、そこそこの音で鳴ってくれます。
映像は一応HDなので、特に問題はないですがちょっとコントラストが足りないかな。

しかし、テレビの大画面で見るYOU TUBEというのも新鮮ですが、リモコンでの文字入力がとにかく面倒。
音楽MVの自動再生が主な用途になりそうな予感がしましたが、YOU TUBEの画面で設定という項目があったので何気なしに開いたら、CASTという機能が使えるらしい。
簡単に言うとBDP-105DJLと同じネットワークに接続されているタブレットなどで再生しているYOU TUBEの動画をBDP-105DJLで見られる機能。
試してみたらあっさり再生。タブレット側では「BDP-105DJLで再生中」と表示されます。
これは便利。BDP-105DJLのリモコンでちまちま文字を入力する必要なく、すいすい検索した動画をテレビで見ることができます。
なんかイマドキの進んだ感じになってきました。
その後、改めて設定をオートにしてみたら、難なく音が出た。あれ?
ビットストリームでも音が出る。あれ?
テレビの自動認識がうまくいってなかったのか?とりあえずオートにしときます。

そういえば肝腎のレコーダーからのHDMI出力をチェックしていなかった。
このための調達したHDMI切替器。自動切替機能のない完全手動式のものを選びました。

これに接続するHDMIケーブルは、レコーダー側にソニーのフラットタイプ、プレーヤー側にソニーの同軸タイプ、テレビ側にベルデンの同軸タイプを接続しました。
切替えて接続確認をしましたが、問題なく認識されます。
テレビ側に出力した場合でも目に見えてはっきりと映像が劣化するというようなことはなし。
さて、問題のプレーヤー側への出力。映像はBDP-105DJLを経由して問題なくテレビに出力されます。
音声の方もちゃんとAAC48kと表示され問題なし。
が、HDMI接続の音質は今一つ。
なんというかちょっとぼやけた感じ。以前のAVアンプ(光デジタル接続)よりはよいが、ちょっとこじんまりとまとまりすぎて、密度感がない。
HDMIケーブルの経路が長くなったせいか。切替機をかませているせいか。

ここで冷静になって考えてみた。
ブルーレイなどディスクはBDP-105DJLで再生するから、レコーダー側で出力するのは放送を録画したコンテンツのみ。
つーことは、音声はほとんどすべてAACですね。地上波も衛星放送もサンプリングレートは48kHzらしい。
レコーダーの光デジタル出力で制限があるのは、著作権保護信号が含まれるPCMのみで、これが出力時に48kHz/16bitにダウンコンバートされます。
あれ、AACだけなら光デジタル出力でもいいんじゃない?
レコーダー側のデジタル音声出力はPCMだけじゃなく、AACもドルビーデジタルもDTSも出力できる。
UHP203を導入するつもりでいたので、すっかり頭になかったのですが、
BDP-105DJLには同軸デジタル、光デジタル、さらにUSBの入力端子があって、
ここから入力するとBDP-105DJLのDACが使えるのです。
PCMだけじゃなく、AAC、ドルビーデジタル、DTSも受けられる(ただし、マルチチャンネルは不可で96kHzまで)。
これならレコーダーからプレーヤーへの音声は、HDMI使わなくとも今までどおりSPDIF iPurifierかまして光デジタルで接続すればいいんじゃないの?
WOWOWあたりだと、たまに5.1chの放送もあるが、自分のシステムが2chなので問題なし。
なんなら、ディスクに焼いてプレーヤー側で再生し、ダウンミックスさせれはよろし。
買ってそれほど時間がたっていない光デジタルケーブルもSPDIF iPurifierも無駄にならない。

早速、箱にしまった光デジタルケーブルとSPDIF iPuriferを引っ張りだし、光デジタル出力でBDP-105DJLに接続して試聴。視聴ソースはWOWOWの巨大キツネ祭りでしょ!
結果は大正解です。AAC48kHzの音声ですが、BDP-105DJLで直接ディスクを再生するのに近い音になりました。
何が違うって低音ですね。ドラムが違う。バスドラの音が飛んでくるようになりました。
真ん中にまとまっていた音が広がるようになり、楽器の音の分離もよくなったため、ライブ感がぐっと上がりました。
WOWOWの放送にこんな音が入ってたんだと正直驚きました。
接続もシンプルになり、以前と同様にHDMIケーブルはテレビに接続し、通常は映像も音声もHDMIケーブルでテレビに出力。
音声は光デジタル出力でBDP-105DJLに接続して、スピーカーで聴きたいときだけBDP-105DJLの入力を同軸デジタルにすればOK。
HDMIケーブルをひっぱり回す必要がなくなりました。音声について言えばなるべくHDMI接続は避けたかったので、とても望ましい結果となりました。
AVアンプ接続の時と変わったのはDACの部分だけ。AVアンプのDACからBDP-105DJLのDACに変わっただけですが、
これだけ音が変わるってことはBDP-105DJLのDACは優秀だってことですね。

そういえば、BDP-105DJLはヘッドフォンアンプも専用の基盤を組んであるのだった。
ヘッドフォン端子の音もチェック。装着感がよいので映像作品を見るときは、ゼンハイザーのHD595を使っております。
なんだ、この音は。HD595をBABYFACEのヘッドフォン端子につないで聴いていたときと同等かそれ以上。
AVアンプのヘッドフォン端子は本当におまけだったことがよくわかりました。
かなりの大音量はなのでBABYMETALのディスクは音量を上げて聴きたいのですが、大概テレビの前に座っている嫁メタルに気をつかわなくてはなりません。
また夜だと戸建とはいえさすがに近所の手前大音量というわけにもいかず、ヘッドフォンを使う機会が多いのですが、ヘッドフォンでもこの音質で聴けるとは本当にうれしい誤算。
本格的なヘッドフォンアンプ搭載という謳い文句も大袈裟じゃなかったです。

これでひととおりチェック終了。
ああ、そういえばブルーレイディスクで48kHz以上のものを聴いていなかった。
それではU2の「iNNOCENCE + eXPERIENCE Live in Paris」の出番だ。
2ch LPCM96kHz/24bitで聴いてみる。

ああ、これだ。この音でライブブルーレイが見たかったんだよ。
レコーダーで再生して、ゴチャゴチャと小手先で何とかしようと思っていたのがばかみたい。
生々しい、彫りの深い音が出てきた。聴感上のレンジが非常に広い。
これも一番の変化は低音かな。音圧が出ているけど、分離がよくしっかり引き締まっている。
さらに5.1chのDTS HD-MATER Audioの音も聴いてみた。マルチチャンネル音源なのでBDP-105DJL内部で2chにミックスダウンされてアンプへ出力される。
あら、こっちの方がさらにいい。サラウンド音声が入っているせいがライブの臨場感が増している。楽器の音もさらに解像度が増した感じで粒立ちがよく、音が広がる。
とにかく聴いていて楽しい。もっともっと聴きたくなる。
この音質でBABYMETALが聴けたなら。
ブルーレイなんだから、せめてLPCM96kHz/24bitにしてほしいが、五大&巨大キツネ祭りのブルーレイもまた48kHz/24bitなんだろうな。

8年ぶりのAVセンターの更新、しかもアンプからプレーヤーへの変更となりましたが、結果は大満足。UHP-205でなくBDP-105DJLの中古にして大正解。
自分の環境、使い方、求めている音のレベルアップ、全てにうまくはまってくれました。
GX100を使いだしてだいぶ経ちますが、ようやくこのスピーカーの性能をフルに発揮する環境が整ったような気がします。
BDP-105DJLについては特に音にこだわった特別なモデルですが、
10万円クラスの音楽ディスクプレーヤーと10万円クラスの映像ディスクプレーヤーが一つになったユニバーサルプレーヤーといえるでしょう。
HDMI入力端子があることによって使い方の幅が格段に広がり、AVセンターとして機能する唯一のモデルといえます。
また、下位の203シリーズにはないUSBを含めたデジタル入力が可能で映像系の音声コーデックにも対応するDACとしても機能するので、
1台3役、いや4役ぐらいの働きをします。
ネットワークプレーヤーとしても使えますが、これはNASを持っていないので今のところ何とも言えないところですが、これだとNASが欲しくなります。
久しぶりにホントに買ってよかったなーと思えるモノにめぐり合いました。

このレベルの機器となると接続するケーブル類も少し奢ってあげる必要があります。
HDMIケーブルと電源ケーブルは交換してみようかと思います。