夜の翼

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4Kテレビのスピーカー(その2~サウンドバーにしてみた)

2021-08-07 14:32:47 | オーディオ

ソニーのHT-S100Fを注文したが、このサウンドバーはACアダプターではなくメガネプラグの電源ケーブルが付属している。
取りあえず付属の電源ケーブルでも構わないのだが、以前からKOJOのKS-MPが気になっていた。
オーディオ用のものがほとんどないメガネケーブルで、比較的安価で標準のアップグレードにぴったりという触れ込みだったのでこの際買ってみることにした。
ヤフオクで買った自作代行ケーブルをレコーダーに使用しているが、KOJOのケーブルをサウンドバーに使って効果がなければ、レコーダーのケーブルと交換してみる。
HT-S100FにはHDMIケーブルは付属していないので、手持ちのソニーの丸軸ハイスピードタイプHDMIケーブルを使う。
サウンドバーもスピーカーなので、土台、インシュレーターをどうするかは重要である。
一応ゴム足はついているようだが、何か使えるものはないかと考えたところ、使っていないアコースティックリバイブのQR-8があることを思い出した。
以前使っていたDAC BABYFACEのインシュレーターとして使っていたものだ。
名前のとおり8個あるので、これをインシュレーターとして使ってみる。

HT-S100Fが到着した。予想はしていたがなかなかの大きさ。本体の長さが90cmあるので、外箱はもっと大きい。
開封してみると実物の質感は悪くない。上面はシボ加工がされた柔らかい素材でできており、高級感がある。
前面は全面パンチングメタル仕様。中のウーハーとツイーターがうっすらと見える。
バスレフポートは前面ではなく、背面中央にある
底面を見ると、ゴム足が左右の端に前後ひとつずつと中央1つ取り付けられており、5点で長いサウンドバーを支持している。
インシュレーター代わりのQR-8の設置位置は、ゴム足と同様5か所でもいいのだが、
QR-8が8個あるので、ウーハーがある左右両端は前側2個、後側1個の3点支持として、バスレフダクトのある中央部分は前後1個ずつにしてみる。
QR-8を貼り付ける付属の粘着シートは使ってしまってもうないと思っていたが、予備が残っていたので付属の粘着シートで貼り付ける。
入力端子及び電源ソケットは、後ろ向きではなく、横向きについている。電源ケーブルがサウンドバー右側、HDMIケーブルは左側だ。

電源ケーブルは、KOJOのMS-KPがまだ届いていないので、取りあえず付属の電源ケーブルを使う。
テレビを5センチほど後ろに下げ、その前にサウンドバーを置いた。設置する棚にスピーカーから出る音が反射しないように、
設置する棚の前側とサウンドバーの前面をぴったり揃えるようにした。

設置してみると一応がたつきはないが、QR-8の素材が水晶なので硬く、点で支えているので、それなりの自重があるサウンドバーだがちょっと滑りやすい。
テレビのARC用のHMDI入力端子にHDMIケーブルをつなぎ、取りあえず音出しをしてみると、さすがにテレビ内蔵のスピーカーとは違うなというのが第一印象。
置き場所に困ったオーテクのアクティブスピーカーより確実に音質が上がっているし、聞き取りやすい。
これは、ある程度の大きさのスピーカーユニット、筐体を確保できているという物理的な要素が大きいような気がする。
テレビからの音声伝送がHDMI経由のデジタルになったということもいい方向に働いているのだろう。
声が低めの男性の声が若干こもった感じなるが、慣らしがすむと抜けがよくなってくるだろう。
若干サ行が強めに出る程度で、耳障りな要素は今のところほとんどなく、音量を上げてもうるさく感じない状態になっている。
ARC対応なので、もちろんテレビのリモコンで音量が調整できるし、サウンドバーの電源はテレビの電源と連動させたので、サウンドバー単体での電源操作は不要。
アクティブスピーカーは電源つけっぱなしだったもんな。
サウンドバー側の音声設定は、とりあえずオートにしておいたが特に問題なし。
正直サウンドモードを切り替えてもあまり差を感じない。ボイスモードは若干声が聞き取りやすくなるかなという感じはする。
スピーカーを意識しないでテレビが見られるという自分がテレビのスピーカーに求める要素は今のところ満たしている。
音楽タイトルも鳴らしてみたが、まあそれなり。本格的なオーディオグレードとなると相当上位のサウンドバーでないと難しいだろう。
このクラスのサウンドバーは、あくまでもテレビ用スピーカーと割り切って使うのがいいようだ。そのつもりで導入したので、うまくはまったようだ。

ひととおりセッティングがすんだところでKOJOの電源ケーブルがとどいたので、付属ケーブルと交換した。

KOJOのKS-MPは想像以上に細く、見た目は付属の電源ケーブルと変わらないが、かなりやわらかく取り回しがとてもいい。
音の違いは感じられるが、くっきりとしたHi-Fi指向の音になるので、聞きやすさという点では若干後退する。
テレビ用スピーカーの電源ケーブルに求めているものと少々違う方向性だったので、
KOJOはレコーダーに回して、レコーダーに使っていたヤフオクの自作代行電源ケーブルに交換してみた。
これも音が変わる。どちらかというと低音寄りのバランスになり、聞きやすさはKOJOよりよい。
ただ低音過多の状態なので男性の声はかぶり気味となって少々聞き取りづらくなった。
このあたりの状態はスピーカーのエージングで変わってくる可能性があるので、電源ケーブルはこのままで様子を見る。
あまり意識をしていなかったが、レコーダー用に使っていたヤフオク電源ケーブルはKOJOのものよりだいぶ太い。
固いケーブルではないので取り回しは悪くないが、サウンドバーの電源ソケットが横向きについているので、滑りやすいサウンドバーが若干前に押される感じになってしまう。
取り回しも含めて、付属電源ケーブルのバランス、使い勝手は悪くない。

HT-S100Fのユニットの形状(楕円)、構成(ツイーター付きの2ウェイ)、大きさを考えると、
薄型テレビ以前のアナログワイドテレビの内蔵スピーカーに戻ったにすぎないのかもしれない。
内蔵ではなく、外付けの専用機器という点でサウンドバーの方が若干有利なので、それが音に反映されていると思うが、
音自体はアナログワイドテレビの時代と大差ないような気がする。
置き場所が許せば、オラソニックのHMDI接続のテレビ用スピーカーが自分の目的に一番合っているような気がするが、
価格も含めて評価するとTH-S100Fには合格点を与えられるだろう。