■ラック組み立て
テレビより先にラックが配送されたので、組み立てておいた。
標準作業時間45分のところ、ちょっと手間取って1時間かかってしまったが、出来上がったラックは値段の割にはしっかりとしており、なかなかいい感じだ。
奥行きが30cmというのと壁側の角が落としてあることの効果は大きく、既存のラックよりも壁側に寄せて設置することができた。
既存のラックより10cmぐらい背が低いため、テレビを見るときに視線が下がった位置になり、かなり見やすくなった。
レコーダーは本当にギリギリ上の棚に載せることができたが、後ろはラックからちょっとはみ出した状態になっている。
レコーダーの脚がやや内側についていたので、なんとか棚に載せることができた。
■テレビ設置
数日してテレビREGZA 43M550Mが配送された。
ブラウン管時代は家の中へ運び入れるだけで一苦労だったが、今や一人で運べるほど薄くて軽くなっている。
箱から出して、脚を取り付けるだけなのであっという間に設置完了。
チャンネル設定も自動になっているから、30分も経たないうちに作業は完了した。
薄型テレビについては転倒防止の対策が必須だが、テレビに付属している固定用のベルトは、テレビの脚とテレビ台を固定するタイプだった。
しかし、テレビ台の天板の側面ではなく、天板の上面に木ネジでベルトを固定するタイプだったので、こちらは採用しなかった。
テレビラックに付属していた転倒防止のひもを使うことにした。
ベルトではなく綿のただの丸紐だが、テレビ側は壁掛け用のネジを使い、テレビラック側は天板の後ろ側側面の無塗装部分に木ネジで留める。
紐をかけたら、紐をピンとはるためのフックに紐をかけて作業終了。
何とも頼りないが、ないよりはましか。
テレビの脚の部分には、自宅のテレビにも使用している滑り止めシートを敷いた。
地震の時、薄型テレビは転倒しないまでも、脚の部分が滑って前に落ちてしまうのを防ぐためのものだ。
テレビの脚の接地面積がわりと広いタイプなので、滑り止めシートの効果は期待できそうだ。
■テレビの画質
ラックの幅ほぼいっぱいのM550Mだが、スリムなコーナーラックのおかげで、母の定位置からテレビを見ると正面に近い形でテレビを置くことができた。
実際にテレビを見てみると、斜め45度の位置から見ても、白っぽく見えることはほぼない。
このぐらい斜めからみても色の見え方が変わらないなら、やはりパネルはADSなのかもしれない。
画質の設定はデフォルトのままだが、妙に明るすぎたり色が派手だったりすることがなく、目に優しい。
安い液晶テレビにありがちなギラギラした感じはなく、非常に自然な印象で好ましいセッティングになっている。
液晶テレビの画面を見るとき気になるのが、人の顔の質感だ。
白飛びしがちで、のっぺりとなってしまうものも多い中で、このテレビは非常に自然な見え方で、階調もしっかりとでている。
ちょっと地味すぎて、店頭で見栄えはしないかもしれないが、自宅で見るにはこの方が好ましいのは言うまでもない。
このM550Mは等速パネルではあるものの、そもそも動きの速いスポーツ番組など母は見ないので問題ないが、BSの大リーグ中継をみてみたが、残像が気になるようなことは全くなく、テレビしか見ない高齢者には十分すぎる画質と好ましい画質の傾向となっている。
■音質は…
画質の方は全く問題なかったが、もう一つのポイントの音である。
デフォルトの音を聞いてみたが、まあ「普通のテレビ」の音である。
全体的に薄い音というか、音の明瞭さということからはかけ離れている。
聞くに堪えないというほどではないが、自分ならテレビのスピーカーではなくサウンドバーを設置してしまうだろう。
音質設定で、台の上に置くか、壁掛けにするか設定で選べるようになっていて、デフォルトで「スタンド」(台の上に置く)になっているが、スピーカーの開口部が下向きになっているのが、スピーカーとしては決定的に不利な条件だ。
ここで音質の設定を変更する。
変更したのは、東芝独自の低音強調システムBAZOOKAの設定と音質メニューの設定である。
東芝のテレビは、ワイドブラウン管と液晶テレビの2台を使っていたことがあるが、そのどちらにもこのBAZOOKAが搭載されていた。
これをONにするとブーミーな低音が強調され、人の声が聞きにくくなるだけなのでOFFに設定にしていた。
バックライトがLEDになり、極めて薄くなった液晶テレビにこの機能が付いているとは思わなかったが、デフォルトでは「弱」の設定になっていたので、これを「OFF」にした。
あとは、音質の設定だが、いくつかセットされたメニューから「クリアボイス」を選択した。
人の声がクリアで聞きやすくなるということだが、案の定、高域と低域をカットしたカマボコ型の周波数特性になり、人の声については聞こえ方がましになったが、ちょっと上下の帯域をカットし過ぎる傾向があり、特に高域はもう少し出ていた方がいいかなという印象だ。
設定を変更して、ようやく昔のラジカセで聞くAMラジオとFMラジオの中間ぐらいのところまでになった。
テレビ放送専用=人の声に特化して音質を判断しているが、自分の家で使っている1万円のサウンドバーには、まだまだ及ばない。
ここで、マイク内蔵リモコンを使ったオートキャブリレーションの出番だ。
最初どこで設定するのか分からなかったが、音質設定の詳細設定の中にあった。
テレビの設置場所が壁に対して斜めになっているので、左右のバランスが整えばいいかとおもっていたが、オートキャブリレーション実行後はかなり音が聞きやすくなった印象だ。
これはなかなか効果があった。
ここまでくれば、個人的にはまあ及第点というところだが、母には前のテレビより聞きやすくなったと公表だった。
音量を以前ほど上げなくても聞こえるとのことだったので、このテレビを選んだ甲斐があったということだろう。
■YouTubeを見る
M550MはVODに対応している。
高齢の母がVODを見るわけではないが、ちょっと動画を見せたいときにYou Tubeが使えると便利だ。
実家にはAlexa Echo Show8用のLTEルーターI-O DATAのWN-CS300FRを設置しているが、このルーターにはLANポートがあるので、有線でルーターとテレビをつないだ。
ルーターにはmineoのSIMが入れてあるが、契約中のプランが「マイそく」という1.5Mbpsの低速定額プランだ。
このプランを使って4KテレビでYou Tubeが見られるか試してみた。
その結果は、1.5Mbpsでも意外といけることが判明。
画質は自動で360pになってしまうが、このSD画質でもM550Mはアップコンバートがうまく、画質がいいわけではなないが普通に視聴する分には画質が気にならない程度にしてくれる。
バッファも十分で、途中で動画が止まってしまうようなこともなかった。
そんなにしょっちゅう動画を見るわけではないので、回線プランはこのままでいいかと思ったが、高速従量制のプラン「マイピタ」の月10GBプランに切り替えることにした。
mineoのマイピタは月10GB以上のプランだと容量を使い切った後に、極低速にスピードが制限されずに、1.5Mbpsで使えるオプション「パケット放題Plus」が無料で使えるので、高速容量を使い切っても動画の画質が落ちるだけで動画が見られなくならないので安心だ。
「マイそく」と違って、平日昼間12時から13時までの時間帯の速度制限もないし、高速通信でYou Tubeがどの程度の画質になるのか確認してみたい。
マイピタは月20GBまでのプランしかないので、毎月20GB以上使うようになれば、楽天モバイルへの乗り換えも検討する必要があるかなと思っていたが、mineoの「マイそく」が意外と健闘しているので、その必要もなさそうだ。
光回線に接続している自宅のテレビでYou Tubeを見ても、画質自動の設定だと、画質は720p程度に抑えられてしまうので、低速通信との画質差があまりなければ、mineoのプランは「マイそく」1.5Mbpsでいいのかもしれない。
■テレビで音楽を聴く
実家のテレビの更新は、テレビとそれを置くラックの選択がうまくいって、実家の母も満足してくれたようだ。
やはり、大きい画面は見やすくていいとのことだった。
大画面テレビの置き場所の問題は、スリムなコーナーラックで解決できた。
ほとんど使われていないレコーダーソニーのBDZ-RX35はそのまま継続して使うことにしたが、ラックの入れ替えの時に久々にラックから下ろしてみると、レコーダー底面の吸気口に綿埃が詰まりまくっていた。
これでよく故障しなかったと思ったが、13年前のレコーダーはまだまだ現役。
4Kチューナーを積んでいないので、BS4Kの録画こそできないが、どうしてもBS4Kを録画したいときは、テレビ本体にHDDを接続すればいい。
古いテレビラックを整理していたら、以前母に頼まれて買ったさだまさしのCDが出てきた。
CDを聞きたいとき用に安いCDラジカセはあることはあるのだが、これの音が猛烈に悪く、母でさえ音が悪いと文句を言うほど代物だ。
ふと思い立って、ブルーレイレコーダーと新しいテレビで音楽CDを再生してみた。
音質の設定をクリアボイスにしているので、高域低域は全くといっていいほど出ていないが、昔のラジカセで聞いたFMラジオ程度の音にはなっている。
少なくとも実家のCDラジカセよりははるかにマシだ。
音質設定を音楽用にすれば多少良くはなると思うが、普通の家庭で音楽CDをきくなら、こんな環境でもありかなと思った。
今回は母が満足したのでこれ以上の追加投資はしないが、今の環境にサウンドバーを追加すれば、普通の家庭では十分すぎるほどのリビングオーディオ環境を手に入れることができる。
You Tubeの音楽動画も見られるので、演歌好きの母から希望があったらサウンドバーをプレゼントすることにしよう。
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