あしたはどこへ・・・

後期高齢者だが 元気に豊かな気持ちで歩き続けたい・・

 蒲の穂を見つけました・・

2024-10-24 16:16:06 | 日記
 我がマチの農地面積は9千㌶だが60%ほどは泥炭地だ。客土、用排水路
などの土地改良で現在の美田に変わって穀倉地帯に変化したのは昭和の後半だ。
 土地改良前は泥炭地の湿地帯で湿地植物が繁茂して 酸素不足で分解不完全な堆積
土壌でヨシ、スゲ、ヤチダモ、ミズゴケなどの湿地植物で覆われていた。

 明治開拓、屯田兵開拓のほか戦後、満州や樺太から引き揚げ者の食糧増産のために入植
させ地下水を下げ 農産物を生産できる土地改良を進めた結果 湿地植物が消えていった。
 現在ラムサール条約の「宮島沼」と開拓の鍬が入らなった一部約数㌶に湿地帯が残って
いるのが現状だ。

 先日、ほぼ農作業の終わった農村地帯を走ってみると 久しぶりに「蒲の穂」が目に
ついた。子供の頃は「蒲の穂」でよく遊んだものだ。水芭蕉もたくさんあったのだが
今では「蒲の穂」も「水芭蕉」も目にすることはほとんど無い・・
 豊かな農地の陰には 湿地帯植物の犠牲があったのです。

         


コメント (3)
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