景清地蔵とおたま地蔵

今、秋のＴＶ番組編成の季節。

毎日録画して見ていた「梅ちゃん先生」がもうすぐ終わる。
それと、大河ドラマ「平清盛」の視聴率がいまいちだというニュースが流れる。

写真は新薬師寺界隈。

源平合戦の頃、平景清（たいらのかげきよ）という武将は、平家一族の恨みを晴らそうと、東大寺の大仏開眼供養に参列する源頼朝の暗殺を企み、転害門に潜んだ。しかし計画は失敗に終わり、景清は母の家に身を寄せた。

その後改心した景清は等身大の地蔵像をつくり、それを自分の身代わりとして母の元に置き、自身は眼を突いて死んでしまった。景清の母は、それから毎日、お地蔵様に景清の冥福を祈ったという。

新薬師寺本堂に祀られている地蔵菩薩こそ、このお地蔵様で「景清地蔵」と呼ばれている。

また、この地蔵菩薩の胎内からは裸姿の地蔵尊が発見され、安産や健康の願いが叶う、霊験あらたかな「おたま地蔵」として大変慕われている。