大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

旧大乗院庭園と奈良ホテル

2008年12月12日 | 奈良市
創業明治42年という“奈良ホテル”の前を通るたびに思い出す。
それは結婚した翌年夏のこと。
新婚旅行の次の私たちの旅は、生まれて半年ほどの長男を連れて奈良公園へ初の家族旅行。
自宅から車にベビーカーとほ乳瓶を積んで、宿泊先は思いきって“奈良ホテル”。
県内に住む者にとって、あまりというか絶対泊まることのないリッチなホテル!
夕食は奮発して、“奈良ホテル”のメインダイニングルームでコース料理。
でも・・・食事を始めたら長男が泣き出して・・・
それがそれが、ず~っと泣き止まず・・・
結局、どちらか1人がダイニングルーム前の廊下で彼をあやしながら、交代で食事をしたのです。
せっかくリッチな食事やったのになぁ~

私、“奈良ホテル”よりも気になるのが、ホテルのすぐ南にある塀で囲まれた空間。
地図には、“旧大乗院庭園”とある。
車で通過すると中がどうなっているのか分からない。
今回は歩きなので、塀の隙間から覗いてみた。
イメージでいうと、先日TV「新日曜美術館」で放映されていた東北・毛越寺の庭園?
この庭は、15世紀末に庭師・善阿弥が造園し、奈良随一室町時代の面影を残す貴重な庭園なのだそうだ。
大乗院は興福寺の中でも一乗院と共に興福寺の別当をつとめた門跡寺院で、元は現在の県庁の辺りに在った。
1180年(治承4年)平重衡の奈良責めによる兵火で焼け出され、ここへ移って来た。明治維新の廃仏毀釈で大乗院も廃れ、庭園は手入れが行き届かず荒廃していった。
近年、少しずつ改修されているとのこと。
ゆっくり歩いてみたい庭やった。
「写真;旧大乗院庭園と奈良ホテル」


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