大和浪漫

私、瓜亀仙人が奈良・大和路の社寺や自然、生活の様子などをお伝えしたいと思います。

ジュズダマと猫じゃらし

2008年10月08日 | 我が家
母の入院している病院の駐車場前の水路には“ジュズダマ”が茂っている。
私は病院へ行くたびに、昔、母と熟して色づいたジュズダマの実に糸を通して首飾りを作ったことを思い出す。
それに、稲刈り作業の休憩時には、畦豆の葉柄でムカデも作ったよなぁ~
そんなことなどを思い出しながら駐車場に車を 停め、病室へと向かう。
先週末は昼過ぎに病院へ。
市に介護認定の申請をしていたところ、役所の人が病院に母を見に来ることになったのだ。
もちろん、家族の立会いが必要だとのこと。
家人と相談の結果、私が仕事の都合をつけて行くことにした。
何十分の間、私は役所の人から質問を受けただろうか。
母への問いかけもあったのだが、ただ母は・・・
永く重苦しい時間だけが流れた。
役所の人が帰った後、私はすぐに母を車椅子に乗せて病院の建物から外に連れ出した。
私が外の空気を吸って気分を変えたかったからだ。
病院の周囲には色づいた水田が広がっている。
この病院へ転院してきた頃は、まだ苗の状態やったのに・・・
夏が過ぎ、もうすぐ刈り入れの季節。
私は道端に生えた“猫じゃらし(エノコログサ)”を2本摘み取り、1本を母に渡した。
母はそれを大事そう(不思議そう)?に手に持ち・・・
私はもう1本の“猫じゃらし”で母の顔をくすぐった。
母は嫌そうな顔はしたのだが、昔のように顔を背け、手で払いながら「いらんわ!そんなあほなことやめてぇ~や!」と言うことはなかった。
「写真;㊤ジュズダマ」


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