女木島・４５年前にＦ先生と雑草メロン探し

女木島の鬼ヶ島大洞窟を見学した後、歩いて展望台へ。

４５年前の夏、私はＦ先生と女木島に雑草メロンを探しに来た。

Ｆ先生は、私の卒業論文の指導教官でメロン博士。

当時、私は先生の雑草メロン探しの助手。

前年のクリスマス、沖縄で雑草メロン探し。サトウキビ畑の中を調査していて、島の方から「ハブに噛まれる！」と注意されたのを覚えている。

春には、九州北部の離島でも雑草メロン探しをした。

でも、どの島でも雑草メロンに会う事が出来なかった。

そこで私は、Ｆ先生に瀬戸内海に浮かぶ女木島に連れて行って欲しいとお願いしたのだ。

Ｆ先生はこれまでの調査で、女木島でいろんな系統の雑草メロンが採集していた。

「女木島」を略して「ＭＧ」、系統ごとに番号が振られていて、果実の色や形、大きさ、模様などで２３系統ほどに分類されていた。

特に「ＭＧー１６」と名付けられた系統は、たくさんの果実を付けた。

私は実験温室内でなく、実際に畑で生えている雑草メロンを観たかったのだ。

展望台から、あの日雑草メロンと対面した畑を探す。

でも・・・

思い出せない・・・

あの日、Ｆ先生と何の畑を歩いたんやったっけ⁇  スイカ？かぼちゃ？落花生？

雑草メロンは野生ではない。

栽培植物と栽培植物の間でしか生きられない雑草なのだ。

だから、人間が耕作を放棄したら雑草メロンは生育出来ない。４５年前の九州北部の離島では、すでに耕作放棄が進んでいた。

あの日、Ｆ先生は女木島は坂がキツイので、大洞窟までバスで行き、見学後は畑の雑草メロンを探しながら港まで下りようとおっしゃったと思う。

今回、私はバスの中から雑草メロン探し！

島の畑は耕作放棄が進んでいた。

あの日の島中腹の畑は草むらに・・・

１５年ほど前？、女木島が雑草メロンで島おこしをしていると聞いた。

港のバス停の前で何か解説板を発見！！

読むとＦ先生のことが・・・！！

５年前、Ｆ先生に講演をお願いしていたのにコロナがやって来て講演会は延期となった。

やっとコロナが収まった頃には、先生は・・・

もう一度、先生の講演・雑草メロンの話を聞きたかったなぁ・・・

数年前、先生から頂いて残してあった雑草メロンの種子を播いたけど、１つも発芽しなかった。

さすがの雑草メロンも、長い年月には・・・

島の人に雑草メロンのこと尋ねようかと思ったけど、やめにした。

この島で雑草メロンを見つけても、もう先生は・・・