近所の田んぼは、みな水を引いた。
まさに「水田」。
日本で単に「田」「水田」というと特に湛水しイネを栽培するため水平に整備された稲田(水田)を指すことが多いが、水田形式の圃場で栽培される作物は稲だけではなかった。
穀物では稗は畑と並んで水田でも盛んに栽培され、特に稲の栽培に適さない冷水しか供給されない水田では重要な作物であった。
また、蓮、慈姑、田芋といった栄養生殖によって増殖される芋類、根菜類も重要な水田作物であり、大陸における稲作の起源をこうした芋栽培の水田から派生したものとみる仮説もある。
また、山間部のワサビ田では、水路や沢の水を利用して水ワサビが栽培される。
稲田は、日本・朝鮮から長江流域・東南アジアを経てガンジス水系に至る、稲作栽培を農耕の中心に据えるモンスーン・アジアを中心に見られる。
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