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乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

6月14日 柳田國男の『遠野物語』発刊、星条旗(そして日の丸)、チェ・ゲバラ、あらら 韓国ではKiss day

2011-06-14 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

 (写真は アーブギーネ博物館にて写す)




    
 


 6月14日

 1912年 - 柳田國男の『遠野物語』 (定本 柳田國男集 第4巻より記録)が発刊。


    



 1777年、「合衆国旗 (The Flag of the United States)」 星条旗、Stars and Stripes、 「オールド・グローリー (Old Glory)」と呼ぶこともある がアメリカ合衆国の国旗となる。

 13植民地を象徴し当初の星の数は13だった(現在は50☆)そうだ。(Wikipediaより)

            アメリカ合衆国の国旗   Wikipedia





 では、日本の国旗、いわゆる 日の丸 は?

 Wikipediaによれば、1999年8月13日2設定された。

 日本の国旗(にっぽんのこっき、にほんのこっき)は、法律上は日章旗(にっしょうき)と呼ばれ、日本では古くから、また今日一般的に日の丸(ひのまる)と呼ばれる旗である。

 国旗及び国歌に関する法律(国旗国歌法)の規定によれば、旗の形は縦が横の3分の2の長方形。

 日章の直径は縦の5分の3で中心は旗の中心。色は地は白色、日章は紅色とされている。上下・左右対称で方向性はない。
 







 国旗として扱われる以前の歴史や 近世から近代など興味深いことが書かれている。ここでは 古代から中世だけ記録しておきたい。(Wikipediaより ▼)

 古代から中世
日本人の古代信仰として古神道に分類される原始宗教では自然崇拝・精霊崇拝を内包しており、特に農耕や漁労において太陽を信仰の対象としてきた。第10代の崇神天皇は、伊勢の祭神であり宮廷内に祀られていた太陽神である天照大神を宮廷外で祀るようになり、未婚の内親王を天照大神の御杖代(みつえしろ、神の意を受ける依代)として斎王を立てるようになった。やがて第40代天武天皇の頃に皇祖神として崇拝されるようになったことで、日本の国家統治と太陽の結びつきは強くなっていった。
聖徳太子も隋の皇帝・煬帝へ、「日出処天子…」で始まる手紙を送っている。また、飛鳥時代末期に国号を「日本」(日ノ本)と命名したところからも、太陽(日の出)を意識しており、「日が昇る」という現象を重視していたことが窺える。
この太陽を象った旗を用いるようになったのは、645年(大化元年)の大化の改新以後、天皇による親政が確立された頃からと考えられる[1]。文献としては、797年(延暦16年)の『続日本紀』の中にある文武天皇の701年(大宝元年)の朝賀の儀に関する記述において、正月元旦に儀式会場の飾りつけに「日像」の旗を掲げたとあり、これが日の丸の原型で最も古いものといわれているが、白地に赤丸ではなかったと見られている。
世界的歴史的に太陽が赤で描かれることは少なく、太陽は黄色または金色、それに対して月は白色または銀色で表すのが一般的である[2]。日本でも古代から赤い真円で太陽を表すことは一般的ではなかったと思われる。例えば高松塚古墳、キトラ古墳には東西の壁に日象・月象が描かれているが、共に日象は金、月象は銀の真円で表されている。第42代文武天皇の即位以来、宮中の重要儀式では三足烏をかたどった銅烏幢に日月を象徴する日像幢と月像幢を伴って飾っていたことが知られるが、神宮文庫の『文安御即位調度之図』(文安元年記録)の写本からは、この日像幢が丸い金銅の地に赤く烏を描いたものであったことが確認されている。また世俗的にも『平家物語』などの記述などからも平安時代末期の頃までの「日輪」の表現は通常「赤地に金丸」であったと考えられている。
赤い真円で太陽を表現する例としては、古くは漢時代の帛画にある(上記の日像幢と同様、内側に黒い烏を配するもの)。日本では法隆寺の玉虫厨子背面の須弥山図に、赤い真円の日象が確認できる。これは平安時代の密教図像などにも見出される表現であり、大陸から仏教とともにもたらされた意匠であろうと推測される。
日本で白地赤丸が日章旗として用いるようになった経緯は諸説あり正確には不明である。 一説には源平合戦の結果が影響していると言われている。平安時代まで、朝廷の象徴である錦の御旗は赤地に金の日輪、銀の月輪が描いてある。平安時代末期に、平氏は自ら官軍を名乗り御旗の色である赤旗を使用し、それに対抗する源氏は白旗を掲げて源平合戦を繰り広げた。古代から国家統治と太陽は密接な関係であることから日輪は天下統一の象徴であり、平氏は御旗にちなんで「赤地金丸」を、源氏は「白地赤丸」を使用した。平氏が滅亡し、源氏によって武家政権ができると代々の将軍は源氏の末裔を名乗り、「白地赤丸」の日の丸が天下統一を成し遂げた者の象徴として受け継がれていったと言われる。 なお、日本では「紅白」がめでたい配色とされてきた。一説には民俗学的にハレとケの感覚(ハレ=赤、ケ=白)にあるとする説や、これも源平合戦に由来するとする説などがある。
現存最古の日章旗としては、山梨県甲州市(旧塩山市)の裂石山雲峰寺所蔵のものが知られている[3]。これは後冷泉天皇より源義光へ下賜されたという伝承があり、「御旗」(みはた)と呼ばれて義光の系譜に連なる甲斐源氏宗家の甲斐武田家の家宝とされてきた。真偽のほどは不明ではあるが、中世前半に遡る遺例として貴重であろう。また同じく中世の日章旗とされるものとしては、奈良県五條市(旧西吉野村)の堀家に伝わる後醍醐天皇下賜のものが知られる[4]。
室町時代の勘合貿易や、豊臣秀吉から徳川家光の第3次鎖国令が出される1635年(寛永12年)までの間に行われた朱印船貿易の際に日本の船籍を表すものとして船の船尾に日の丸の旗が掲げられた。また、戦国時代には伊達氏が軍旗・日之丸大龍を用いていた。




    


 星条旗や日の丸ネタを入れたので、何となく今度は、この方はいかがでしょう…。

 6月14日はキューバの革命家、チェ・ゲバラ(1928-1967)誕生日だそうです。


    



 では最後に、もう一つ。

 6月14日、

 韓国では、キスデー (Kiss day)

 キスデー (Kiss day) とは

 2月14日バレンタインデー、3月14日ホワイトデー、4月14日ブラックデー、5月14日ローズデー・イエローデーに連なるイベント。

 この日までにカップルとなった恋人同士がおおっぴらにキスをしてもいい日とされている。




 韓国では毎月14日、◯◯デー と設定させれいる。


       ダイアリーデー(1/14)       記念日を書き込んだ手帳を贈り合う日

       バレンタインデー(2/14)      女性から男性にチョコレートをプレゼントし、愛を告白する日

       ホワイトデー(3/14)        男性が女性に、バレンタインデーのお返しをする日

       ブラックデー(4/14)        バレンタインデーとホワイトデーに縁のなかった人が黒い服を着て、黒いジャージャー麺を食べて慰めあう日

       ローズデー、イエローデー(5/14)  恋人と一緒にデートする日、恋人のいない人はカレーライスを食べる日

       キスデー(6/14)          この日までにカップルとなった恋人同士がおおっぴらにキスをしてもいい日とされている日

       シルバーデー(7/14)        お互いに銀製品をプレゼントする日。また、恋人を年長者に紹介する日

       グリーンデー(8/14)        恋人のいる人は恋人と一緒に避暑地ですごす日、
                        恋人のいない人は「グリーン」という名前の焼酎でヤケ酒をする日

       ミュージックデーフォトデー(9/14) ナイトクラブなど音楽がある場所で友達を集めて恋人を紹介し、公認カップルになる日。
                        また、澄み渡った秋空の下、恋人同士で写真を撮り合う日。

       ワインデー(10/14)        二人で静かにワインを飲んで過ごす日

       オレンジデー/ムービーデー(11/14) 映画を観て、オレンジジュースを飲む日

       ハグデー(12/14)         寒い冬に恋人どうし抱き合う日。また、1年間共に過ごした彼女のために彼氏がお金を使う日。






    


 おつきあい下さいまして、ありがとうございます。


    





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55; 『宮田登 日本を語る 2  すくいの神とお富士さん』  宮田登 著  吉川弘文館

2011-05-30 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫





2011年読書記録



            55; 『宮田登 日本を語る 2  すくいの神とお富士さん』  宮田登 著  吉川弘文館

                            

 



 
 読書記録や神事の記録を怠っておりました。今回記録に至るものはごく僅かのようです。

 明日で5月も終わり。

 出来れば最後まで読めたものを、本の題名だけでも今日中に記録したいと思います。



  




 以前にも読んだ『宮田登 日本を語る 2  すくいの神とお富士さん』を今回自分の本で再読する。

 覚えている事も多いが、発見も多い。

「上生信仰と下生信仰(47)」を始め、付箋した部分は多い。

「富士の霊山信仰」に関するは近日中に書く予定だあるので、今回は題名だけの記録。

 

  



 おつきあい下さいまして、ありがとうございます。

 今回は5月に読んだ本の題名のみの記録にて、失礼申し上げます。





 
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170; 『江戸の性風俗』笑いと情死のエロス  氏家幹人 1998年 講談社 現代新書

2010-11-15 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫



         2010年度 170冊目      『江戸の性風俗』笑いと情死のエロス

 




 氏家幹人 著

 講談社 

 現代新書 1432



 1998/12/20

 222ページ 756円




 去年も一昨年も経験したが、今年も読書スランプの谷間に入り込む。

 こんな時は焦らず慌てず…だ。

 だが、今日はとりあえず 『江戸の性風俗』笑いと情死のエロスを読了。

 結構まじめに描かれているが、この本は電車の中では読めないな^^

 菱川師宣の浮世絵(Ahaha) や曲亭馬琴『小説比翼文』の挿絵など、さほどと言うか全くきわどくない絵が本のわずか挿入されているだけで、後は著者 氏家幹人さんの記述。

 良寛のひとり遊びの二十代の著者の深読みの正当性始まり、後家の川柳のそこぬけなおもしろさ、複数回に渡る徳冨蘆花への思い入れ、宮田登『ケガレの民俗誌』、中国医学に置けるケの部分の薬化(ふんどしなど)、男性愛、柳田國男『のしの起源』青年団の肌合わせ、口のもの→同じ釜の飯 など、関心のある記述が多い。

 大正昭和初期といったつい最近までの 痴漢的感覚(? Ahaha) は、民俗学者である赤松啓介の『夜這いの民俗学 夜這いの性愛論』 筑摩学芸文庫、 『差別の民俗学』 筑摩学芸文庫などで、詳しく触れられている。

 死体見物云々では心中に触れられていたが、多くの歌舞伎や文楽での「心中もの」が好まれた背景を考えると納得がいくところである。




 数日ぶりで本を読んだが、『江戸の性風俗』がきっかけとなり、読書スランプ打破を目指したい。マイペースに戻れることを望む。


 




内容紹介


 猥談に興じ春画を愉しむおおらかな性。男色は輝きを失い恋は色へとうつろう。性愛のかたちから江戸精神史を読みかえる。

[武士道的エロスの残り香]――美少年から美女へ。性の嗜好の変化といってしまえばそれまでです。しかし、衆道の世界で彫琢された恋の作法は、それが完成度の高いものだっただけに、対象が美少年から美女に変わったからといって、容易に新しい作法を生み出し切り替えることができなかったのでしょう。かくして男と女の色恋の世界が本格的に花開くようになってからも、究極の恋のゆくえはいつも死に向かわざるをえなかったのだと思います。元禄16(1703)年初演の近松門左衛門作「曾根崎心中」の結びは「未来成仏疑ひなき恋の手本となりにけり」。このあからさまに仏教的な鎮魂の言葉の背景にも、私などは、どうしても武士道的エロスの残り香を嗅ぎ取らずにはいられないのです。――本書より

目次


●良寛さんと「ひとり遊び」
●川路家の猥談
●京都慕情――雅びとエロス
●春画の効用
●薬としての男と女
●男色の変容
●肌を許すということ
●恋のゆくえ
●日本性愛史における江戸の可能性





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167; 『中世民衆の世界 村の生活と掟』 藤木久志 著  岩波新書 2010年

2010-11-04 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫





記録のみ




 2010年度 167冊目     『中世民衆の世界  村の生活と掟』



 


 藤木 久志 著

 岩波書店

 岩波新書  新赤版 1248

 2010年5月20日 

 252ページ  840円




 11月3日、『中世民衆の世界  村の生活と掟』を楽しむ。

 百姓の話に始まり村の話に移る。

 気になる部分を手短に、記録だけしておきたい。



 よそ者宿泊さすことを禁ずる最中、第二章 惣堂の落書(らくしょ)の話(2 惣堂の落書を読む)は笑った。

「惣堂は 案内なくて 人休む」はいいが、猥雑な落書(らくしょ)としての紹介では、◯色さえあっけらかんとしているものが多い。

 乱鳥はこういった内容が特に好きかと思われてはかなわないので、ここでは省略(笑)

 ある意味露骨ではあるが、しかし 日本語として美しい。

 興味のある方は80ページ以降(少し)を見ていただきたい。← 何書いてるんだ?^^;;こんなこと、誰も関心無いだろうに!



 128   北陸  「麻」

 初秋7月 収穫した麻は川鵜ぃはぎ(その繊維を収穫し)、その茎は乾燥させて、お盆の迎え火・送り火をたく。


        絹(繭)とか 麻とか、おもしろいいい伝えがいっぱいなんだなぁ^^
        もっとも、『中世民衆の世界  村の生活と掟』では絹(繭)の話は無し。




 第四章 山野―村の戦争 の 伊賀と甲賀の話は興味深かった。 

  

 最後までおつきあいいただきましてありがとうございました。

 感謝申し上げます。

 途中お聞き苦しい内容がございましたことをお詫び申し上げます。

              
 




岩波株式会社 ▼


 戦国時代の村の生活を等身大で描きだす

 日本中世の民衆といえば、これまで領主に一方的に抑圧される面ばかりが強調されて描かれることが多かったようです。しかし、当時の史料を丁寧に読んでいくと、必ずしもそうとはいえない事実が次々に現れ、これまでの中世民衆像は考え直す必要があるのではないか。――藤木先生はそのような問題意識から、中世社会の基本法である鎌倉幕府法をはじめとする当時の史料を分析して、年貢さえ納めれば移住は自由であったこと、領主(地頭)の支配に対して民衆(村人)が反対給付をしっかり確保していたこと、また惣作というシステムによって村が共同体として成長していったことなど、従来の見方とは異なる中世史の姿を明らかにして、戦国時代の村で自立していく民衆の姿を鮮やかに描きだしています。

 本書は、戦国時代のイメージを作りかえてこられた藤木先生の一連のお仕事のまとめともいうべき内容になっており、歴史を読み解く面白さを堪能できる一冊です。

(新書編集部 平田賢一)


■著者紹介
藤木久志(ふじき・ひさし)1933年新潟県に生まれる。1963年、東北大学大学院文学研究科修了。現在、立教大学名誉教授、文学博士。専攻は、日本中世史。
著書―『戦国の村を行く』『飢餓と戦争の戦国を行く』『新版 雑兵たちの戦場』『城と隠物の戦国誌』(以上、朝日選書)、『刀狩り―武器を封印した民衆』(岩波新書)ほか。





■目次

  はじめに



第一章
村掟―暴力の克服
 
1 村社会の暴力―戦国前期
2 追放解除と村―戦国後期
3 村と処刑者の財産
4 近世の村で

第二章
惣堂―自立する村
 
1 シンボルとしての惣堂
2 惣堂の落書を読む
3 惣堂と惣物―自立の基礎

第三章
地頭―村の生活誌
 
1 戦国の村の訴状
2 在地領主と百姓
3 不在領主と百姓
4 人夫の報酬

第四章
山野―村の戦争
 
1 山野河海の利は折半で
2 紛争の激化と和解


第五章
直訴―平和への道
 
1 目安箱の登場―戦場の村で
2 百姓の異義申し立ては秀吉自らが―豊臣期の村で
3 百姓直訴システムの広がり―豊臣期から徳川初期へ





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166; 『日本人の心性を探る』広瀬和雄 編 常光徹 新谷尚紀 国立歴史民俗博物館 吉川弘文館

2010-11-02 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫








記録のみ

     2010年度 166冊目    『日本人の心性を探る』





               

 広瀬和雄 編

   広瀬和雄

   常光徹

   新谷尚紀


 国立歴史民俗博物館

 吉川弘文館

 2006/03 出版

 146ページ  ¥970



 先日 広瀬和雄さんの『前方後円墳の世界』を読んだ流れで、『日本人の心性を探る』を選ぶ。

 柳田國男の説く海上他界観は古墳時代には無かったと書いておられたのは、広瀬和雄さん。従って、『貧民史観を見直す』 だったか『ぼんやりの時間』に書かれていたというのは間違い。頭の悪いわたしの併読による害。ここに訂正致します☆

 海上他界観は古墳時代には無かったと言い切られることにはまだまだわたしにはわからない点が多いが、とにかく 広瀬和雄さんの話は知らないことが多く わたしには勉強になる。

 

 常光徹さんは以前読んだ『しぐさの民俗学』呪術的世界と心性  常光徹 著  ミネルヴァ書房との共通項が多かった。

 学生に対するアンケートなどはおそらく重複している。

 呪いの歌や文献引用部分は興味深く読む。



 新谷尚紀さんも好きだ。以前読んだ『なぜ日本人は賽銭を投げるのか』 民族信仰を読み解く 新谷尚紀 著 文春新書はおもしろかった。

 新谷尚紀さんも続けて楽しみたいなと感じる。



『日本人の心性を探る』も興味のある所が複数あり付箋の挟んだ数は多い。

 暇を見つけて昼からノートに書き込んでおきたい箇所があった。



 今回も記録のみにて失礼申し上げます。


 







国立歴史民俗博物館  刊行物   

        研究刊行物一覧 「歴史研究の最前線」



1.「揺らぐ考古学の常識-前・中期旧石器捏造問題と弥生開始年代-」

2004年1月発行 900円

日本旧石器文化の起源-旧石器捏造事件を越えて- 春成秀爾
年代研究の最先端-AMS炭素年代法による第二革命- 今村峯雄
[コラム] AMS年代測定の考古学への応用 小林謙一
[座談会]弥生時代の開始年代 今村峯雄
春成秀爾
小林謙一
[司会]
設楽博己
AMS炭素年代測定による弥生時代の開始年代をめぐって 設楽博己

2.「環境史研究の課題」

2004年3月発行 900円

水田の環境史-なぜ日本人は稲を選んだのか- 安室知
地球時代の環境史 辻誠一郎
[コラム] いま、なぜ環境史か-魚と人をめぐる比較環境史- 卯田宗平
[コラム] 環境史研究と時空間情報科学 津村宏臣
貝塚はゴミの山か宝の山か 西本豊弘

3.「新しい近現代史研究へ」

2004年9月発行 900円

幕末維新史の史料学 宮地正人
[コラム] 静岡藩←→佐倉藩の御貸人・留学生-維新期の軍事・教育と人材交流- 樋口雄彦
民衆史研究の現在-『<帝国>』との接点で- 安田常雄
[コラム] 環境史研究と時空間情報科学 一ノ瀬俊也

4.「出土文字資料の新展開」

2005年3月発行 900円

文献資料と出土文字資料 吉岡眞之
在銘鉄剣・銅印-その調査と保存活用について- 永嶋正春
[コラム] 柳町遺跡出土棒状留具の文字 永嶋正春
[コラム] 中世の出土文字資料-経塚の可能性 村木二郎

5.「歴史と文学のあいだ」

2006年3月発行 945円

倭武天皇の巡行する東国 三浦佑之
古代「東国」論-歴史と文学の往来- 平川南
[討論] 歴史と文学のあいだ 三浦佑之
平川南
[司会]
仁藤敦史
[補論] 相武の焼津と駿河の焼津 仁藤敦史

6.「日本人の心性を探る」

2006年3月発行 945円

古代人の心性を探る-弥生・古墳時代の首長墓からのアプローチ- 広瀬和雄
しぐさと呪い 常光徹
研究展示から見えてくるもの(企画展示「日本の神々と祭り 神社とは何か?」より)-博物館と大学院- 新谷尚紀

7.「儀礼を読みとく」

2006年10月発行 945円

中世の知と儀礼-日本中世史研究の現代的課題- 井原今朝男
[コラム] 中世における三席御会-漢詩と和歌と管絃と- 酒井茂幸
[コラム] 儀礼と食-赤飯とはなにか 安室知
修正会・修二会を読み解く-王権と民俗- 松尾恒一
[コラム] 儀礼の変遷からみる民俗習俗-山寺夜行念仏を例にして- 工藤紗貴子
[対談]儀礼を読みとく-王権、暴力、排除と統合- 井原今朝男
松尾恒一

8.「史料の新しい可能性をさぐる」

2004年3月発行 900円

中世の出土文字資料を読む 高橋一樹
[コラム] 戦死者の幽霊話を読み解く 村山絵美
呪術の歴史と民俗 小池淳一
[コラム] 今町供養人の特質と図解-初期洛中洛外図の魚棚描写をめぐって- 西山剛

9.「建築史と考古学の接点を求めて-平泉と鎌倉から-」

2008年3月発行 非売品

平泉と鎌倉、発掘された虚と実 小野正敏
[コラム] 平泉の発掘調査 羽柴直人
平泉・鎌倉の建築文化-建築史と考古学の接点を求めて- 玉井哲雄

10.「人がつくる環境」

2008年7月発行 非売品

つくられた景観-街道絵図を読む- 山本光正
[コラム] 創られた名所-文人層の旅世界- 原淳一郎
[コラム] 役者と「つくられた景観」 加藤征治
つくられた自然-人為的自然と生業- 篠原徹
[コラム] 干潟と風景-千葉県香取市与田浦周辺をめぐって- 秋山笑子
[コラム] 人がつくる景観-南房総の自然と農業- 渡辺鮎美
[コラム] 蒲田の植木市 厚香苗

11.「美術資料に歴史を読む-漆器と洛中洛外図-」

2009年3月発行 非売品

ヨーロッパ向け輸出漆器にみる異国観 日高薫
[コラム] 謎の御庭焼「三楽園焼」 新免歳靖
洛中洛外図屏風の登場人物 小島道裕
[コラム] 描かれた禁裏の記憶-洛中洛外図屏風(歴博乙本)- 杉山美絵

12.「分析科学と歴史学」

2010年1月発行 非売品

失われた技術「大鍛冶」の再現  齋藤努
炭素一四年代と新弥生時代像 藤尾慎一郎
[コラム] 安定同位体分析と家畜  金憲奭
[コラム] 弥生時代の新年代観に対する青銅器時代の年代観 李昌熙




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157; 『青年と学問』 柳田國男 岩波文庫 1976年

2010-10-14 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫





 記録だけ


   2010年度  157; 『青年と学問』









 岩波文庫

 柳田國男

 1976年3月16日

 256ページ  882円(本体 840円 + 税5%)





 今回『青年と学問』においては全集(27巻目)ではなく、文庫本で読了。

 若者にあてた導入から始まり、話は深くなる。

 気になって挟む付箋の数多し。

 付箋箇所の気になる部分はノートに書く。これでよし。

 本と旅行、民俗学という学問の名が付いた経緯、言葉の変換、個々の細やかな謂れ説明。他、地方や、農民文藝に興味を持つ。



 柳田國男の言われる海の神。本書にも若干触れられていた。

 つい最近読んだ『貧民史観を見直す』 だったか『ぼんやりの時間』 だったかの初っぱなに、【柳田國男のいう海の果てに神は認められない】といったような内容が書かれていたが、視点が違う。

 事実としてなら、それはそうでしょうとしか言いようが無いよと ほくそ笑む。


 
 島尾敏雄の名が度々出てくる。そりゃそうか。

 民俗学に関係なく、一回生の頃好きだったわたし。

 何度となく読んだ『死の刺』・・・妙に懐かしさを覚える。

 



 今回も記録のみにて、失礼申し上げます。

 








 
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153; 『貧民史観を見直す』 佐藤常雄, 大石慎三郎 著 講談社現代新書 1995年

2010-10-07 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫



記録のみ




 2010年度 153冊目     『貧民史観を見直す』
               


 


 佐藤常雄, 大石慎三郎 著


 講談社

 講談社現代新書 ; 1259 .  新書・江戸時代 ; 3

 1995年 

 177ページ 本体 631円 + 税5%



 
 農民は本当に貧困だったかは、具体的に述べられ、納得。

 以前にもこの問題点は『日本発見・・・』だったか格差社会関係だったかでのべられていたが・・・。

 農民に絞ってより詳しく理解できる。



 虫送り(本文には出てこない)の原型は、クジラ油などを使われたのかと、ほくそ笑む。



 若者組は雨乞い、祭礼前日、疫病退散、年貢減免税などを村の臨時的遊ぶの日とした。

 休日には 歌舞伎、踊り、獅子舞、相撲、花火などの祭礼興行を行う。

 ⇅

 幕藩領主

 解散を命じる。

 禁止や阻害→ 倹約令



 農業の伝え方

  版木による文章

  絵(6枚屏風や 絵馬)

  歌



「井水組」など、なじみの無い言葉がふんだん



 わたくし自身には残念なことに農家の親戚を持たないが、奈良に住むようになり、最近では農家の方と接する機会がある。

 そういったこともあってか、 或はエヂジ代に興味があるためか、本書は大変興味深く楽しませていただいた。
 
  




  





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147; 『漆の文化史』 四柳嘉章 著  岩波新書 2009年

2010-09-28 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


 (写真は奈良県の田原本考古学ミュージアムにある、盾持人埴輪です。)






2010年度 147冊目     『漆の文化史』

記録のみ




 四柳 嘉章  著

  著者紹介 

四柳 嘉章 (ヨツヤナギ カショウ)       
1946年石川県生まれ。國學院大學史学科卒業。歴史学博士。現在、石川県輪島漆芸美術館長、漆器文化財科学研究所長、美麻奈比古神社宮司。専攻、漆器考古学、文化財科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


 岩波書店

 岩波新書  新赤版 1223

 2009年12月18日 

 224ページ 本体 798円




 久しぶりに図書館に行く。

 残念なことに『木々高太郎探偵小説選』(ミステリ叢書)が貸し出し中。

 だが、先月から求めていた『漆の文化史』が書棚に。

 これはラッキーとばかり、手にとる。


 
『漆の文化史』は思った通り、興味深い。

 特に前半は漆や赤の持つ意味合いが丹念に記され、わたしにとってはおもしろい。

 読書中に貼った付箋は前半に集中した。


 
 奈良県某町展示室には赤く(実際には茶色)染まった木棺(あと)が置かれている。

 残った赤は、水銀朱。

 あれれと読みすすめると、水銀朱が産出する地方は限られており、全国的には漆が主に使用されていたらしい。

 水銀朱は伊勢地方でとれたそうなので、伊勢との関係が深いの某町ならば、納得がいく賭場借り、一人妙に納得して遊んでいた。



 漆は9000千年も前に使用されていたとのこと。

 ホンマかいな?とばかり、読み進め、うなずく。



 奈良時代は黒漆、平安時代には赤漆。

 あとに著者の考えも付け加えられ、楽しい思い。



 黒炭や柿渋を下塗りする方法には感心。

 特に柿渋。

 京都に生まれ育ったわたしには、友人宅などでごわごわとした柿渋紙を目にする機会は多かった。

 柿渋紙は強く厚く、友禅の輪郭を描くゴムにも耐える。

 おそらく、烏帽子や紙衣にも使われていたのだろう。

 ここで話題が歌舞伎にずれてはなるまい!と、歯をくいしばる。



 ベンガラが漆の一種だとは、この本を読むまで知らなかったわたし。
   (注意:ベンガラは顔料です)
 京都祇園の壁など多くの地方で美しく彩っている。

 そうだったんだとわかりもせずに、妙に納得。

 古くは 壁に漆や赤を塗り、外からのケガレの侵入を防具といった意味合いもあるのだろうか。

 妄想はつきない。



 後半、わたしの関心ごとの一つである「文様」にも触れられている。

「蝶文様」について多くを語られていたが、これは中国の吉祥文様に通じる。(これは本文でも書かれていた)

 不思議なことに、イランでも「蝶文様」は古くから多く描かれる。

 イランも中国や日本と同様、吉祥や祈願を込めた模様、絵柄が多い。



「百足文様」も書かれていた。

 百足は毘沙門に関係が深いので、奈良県の信貴山 朝護孫寺にも金色の百足が描かれているよと嬉しい思い。

 

 全体を通して、おもしろい^^

 この本は、お勧め致します。






 岩波書店より ▼

[要旨]
 日本を代表する工芸品として誰もが認める漆器.しかし,その文化の成り立ちや,技法,社会的な広がりについては,意外にも未知のままであった.著者は,縄文から近代まで,土中より発見された漆製品に科学分析の光をあて,その謎に迫る.民俗学の手法や絵巻物・文献資料も活用し,名品鑑賞からだけでは到達できなかった,初めての文化史を描き出す.(カラー口絵一丁)


[目次]
第1章 漆をさかのぼる―縄文漆器の世界(縄文ウルシの発見;九〇〇〇年前の赤色漆塗りの衣服 ほか)
第2章 漆器が語る古代国家(古墳時代の漆の祭;捧げ、祭られる漆 ほか)
第3章 暮らしの中に広がる漆器(食品で作る「時間の物指し」;各地で働く工人たち ほか)
第4章 日本の各地で生まれる漆器―食文化の変遷の中で(広がる近世の漆器産地;合鹿椀―木地屋が塗った漆器 ほか)










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136; 『日本発見 第16号 ふるさとの伝承』心のふるさとをもとめて  暁教育図書

2010-08-18 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫




2010年度 136冊目  

記録のみ





      『日本発見 第16号 ふるさとの伝承』心のふるさとをもとめて

  




 暁教育図書
 
 
 146ページ 値段不明




『日本発見 第16号 ふるさとの伝承』心のふるさとをもとめてを本日読了。

 50ページまでは丹念にノートに取りながら読んだが、そこまでで30行13ページ

 興味深いことが多く書かれすぎている(笑)


 どうにもこうにも時間が足りない。

 その後は黙読。

 これなら早い(笑)



 興味ある部分が多いので、時間を見つけては秋冬以降にもう一度メモをとりながら読みたい。

 それにしても気が急く今日この頃。

 そろそろイラン行きの用意をせねばなるまい。



『日本発見 第16号 ふるさとの伝承』では文字通り、色々な伝承が書かれている。

 芝居でなじみの、気になるものも多い。



 日本発見は非情に面白いが、これも観世流百番集と同様、冬まで封印。

 やはり、日本がいいなぁ^^と わたくしはしみじみと思う。


 
 柳田國男の仕分け方などの触れられていた池田 彌三郎氏の記述は興味深い。

 高校製の頃、池田 彌三郎や開口健を食通とあがめ奉っていた・・・というか、食べ物の話も面白いと、尊敬していた。

 池田 彌三郎さんか・・・

 何か読みたいなぁ^^


 





       池田 彌三郎



「芸能」 岩崎書店 1955年(民俗民芸双書)
「文学と民俗学」 岩崎書店 1956年(民俗民芸双書)
「日本人の芸能」 岩崎書店 1957年 (写真で見る日本人の生活全集)
「はだか風土記」 大日本雄弁会講談社 1958年 (ミリオン・ブックス)
「日本故事物語」 河出書房新社 1958年 のち文庫
「はだか源氏」 講談社 1959年 (ミリオン・ブックス)
「民俗故事物語」 河出書房新社 1959年
「日本の幽霊」 中央公論社 1959年 のち文庫
「江戸時代の芸能」 至文堂 1960年 (日本歴史新書)
「枝豆は生意気だ」 河出書房新社 1961年
「まれびとの座 折口信夫と私」 中央公論社 1961年 のち文庫
「日本芸能伝承論」 中央公論社 1962年
「ゆれる日本語」 河出書房新社 1962年
「芸文散歩 池田弥三郎随筆集」 桃源社 1962年
「東京の12章」 淡交新社 1963年
「ふるさと・東京」 東峰出版 1963年
「ことばの文化」 河出書房新社 1964年(日本の民俗)
「光源氏の一生」 講談社現代新書 1964年
「銀座十二章」 朝日新聞社 1965年 のち朝日文庫
「私の食物誌」 河出書房新社 1965年 のち岩波同時代ライブラリー
「東京横浜安心して飲める酒の店」 有紀書房 1965年
「俳句・俳人物語」 ポプラ社 1966年
「おとことおんなの民俗誌」 講談社 1966年 (ミリオンブックス) 「性の民俗誌」と改題、講談社学術文庫
「わたしの源氏物語」 講談社 1966年 (ミリオン・ブックス)
「塵々集」 雪華社 1966年
「酒、男、また女の話」 有紀書房 1966年
「逆立ちの青春像 青年へのガイダンス」 池田書店 1966年
「わが師わが学」 桜楓社 1967年
「言語のフォークロア」 桜楓社 1967年
「空想動物園」 コダマプレス 1967年
「ふるさと日本」 鹿島研究所出版会 1967年
「広重の江戸」 講談社 1968年 (原色写真文庫)
「日本詩人選 高市黒人・山部赤人」 筑摩書房 1970年
「私説 折口信夫」 中公新書 1972年
「日本橋私記」 東京美術 1972年
「日本の旅人 在原業平 東下り」 淡交社 1973年
「わたしのいるわたし」 三月書房 1973年
「世俗の芸文」 青蛙房 1973年
「食前食後」 日本経済新聞社 1973年
「百人一首故事物語」 河出書房新社 1974年 のち文庫
「日本のことわざ 暮らしのなかの知恵」 ポプラ社 1975年
「露地に横丁に曲り角」 新人物往来社 1975年
「日本人の手紙」 白馬出版 1975年
「池田弥三郎対談集 日本人のこころ」 新人物往来社 1976年
「町ッ子土地ッ子銀座ッ子」 三月書房 1976年
「たが身の風景」 読売新聞社 1976年
「暮らしの中の日本語」 毎日新聞社 1976年 のち、ちくま文庫
「芸能の流転と変容」 実業之日本社 1976年
「ことばの中の暮らし」 主婦の友社 1977年
「日本文学と民俗」 桜楓社 1977年
「わが戦後」 牧羊社 1977年
「万葉びとの一生」 講談社現代新書 1978年
「わが幻の歌びとたち 折口信夫とその周辺」 角川選書 1978年
「わが町 銀座」 サンケイ出版 1978年
「東京の中の江戸」 国鉄厚生事業協会 1979年
「話のたね」 文春文庫 1979年
「山手線各駅停車」 保育社 1979年(カラーブックス)
「池田弥三郎著作集」 全10巻 角川書店 1979年 - 1980年
「聴いて歌って」 音楽鑑賞教育振興会 1979年 (音楽随想)
「行くも夢止まるも夢」 講談社 1980年
「日本人の心の傾き」 文藝春秋 1980年
「郷愁の日本語 市井のくらし」 あずさ書房 1980年
「三田育ち」 東邦経済社 1980年
「魚津だより」 毎日新聞社 1982年
「池田弥三郎北陸を語る」 対談シリーズ 読売新聞北陸支社 1983年









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134; 『日本発見 第20号 神々の里』よみがえる古人のこころ 暁教育図書

2010-08-13 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


 (写真は2009年 

  京都の祇園祭行事の一つとして行われている 

  八坂神社で行われた石見神楽

  演目は『鍾馗』です。

 『日本発見 第20号 神々の里』には神楽の話が多く載っていた。    )


 


2010年度 134冊目  

記録のみ





      『日本発見 第20号 神々の里』よみがえる古人のこころ

  




 発掘特集:伊勢神宮の謎

 暁教育図書

 石上七鞘 
 谷川健一
 松前健
 大林太良
 山田宗
 睦川添登
 土橋寛
 伊藤清司 
 宮田登 
 稲垣史生      他



 昭56 年
 
 148ページ 値段不明


 



 神話や神楽など、興味深かったため、ノートを取りながら『日本発見 第20号 神々の里』を読了。

 かなり時間がかかる。

 雑な記録のせいか、30行が22枚。

 大変楽しい時間が過ごせた。

 わたしの好きな宮田登の「山の神」(庶民信仰が育てた土着神)(2ページ)あり。

 宮田登・・・、宮田登・・・。

 稲垣史生(日本の時代考証家・歴史小説家)記述部分は爆笑するほどおかしく、家族や子どもに覚えたての内容を全て話し、ひんしゅくをかう。



 ノート書きしたため、ここでは題名記録のみにて失礼致します。








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65; 『神、人を喰らう』人身御供の民俗学  六車由美著 新曜社

2010-05-13 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫



 記録だけ  



2010年度 65冊目  



       『神、人を喰らう』

              人身御供の民俗学

  

          

 六車由美 著

 新曜社

 2003年3月31日第1版

 269ページ 2500円+税


 昨年楽しんだ『神、人を喰らう』を、もう一度読むことにした。

 本日読了。

 
 柳田國男の『一つ目小僧』は以前読んだことがあるが、こういった話は非常に面白く、また、哀れである。


 真っ向からの否定、そして揺らぎ。

 学者の世界も大変だな。(笑)


 わたしの好きな赤坂憲男先生の名は驚くばかり各所に出てくる。

 
 昨年の十二月にイランに行き、幸か不幸かアーシューラーに出くわす。

 アーシューラー本番前日にはイラン中、モスクの前で犠牲となる牛や羊が首を切られる。

 わたしが目の当たりにしたのは、牛二頭と羊三頭。

 地を汚した上で、清めるという。

 その間、始終ばら水を巻く係員。

 翌日、神に,人に調理された肉はご飯と共日分け与えられる。


 人は動物(四つ足)となり、鳥(二つ足)となり、魚となり淡水魚となリ、人方(人形など)や馬(木)の生け贄。

 これは以前『苑池』の講義を受けた際にも,類似した内容を絵馬の形でお聞きしたことがある。


 此処では言葉は控えるが、日本にもあった。

 確かにあったとわたしは思う。


 著者はそれと人柱は同一ではないと力説。

 納得の行く内容であった。



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46; 『江戸のーー』上方・江戸の「◯色風俗」の盛衰 新書Y 洋泉社 白倉敬彦著

2010-03-03 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫





 2010年度 46冊目





            『江戸のーー』

                  上方・江戸の「◯色風俗」の盛衰




 白倉敬彦 著

 洋泉社

 新書Y 135

 2005、05、21 発行

 253ページ 819 (円


 


 江戸文化と若衆芝居などが気になり、『江戸のーー 上方・江戸の「◯色風俗」の盛衰』を読む。 

『日本書紀』巻九「安豆那比之罪」、『万葉集』巻4 大伴家持と藤原久須麻呂の贈答歌に始まり『伊勢物語』46段などで幕を開ける。

 固い内容家と思い気や、内容に照らし合わせた浮世絵がふんだんで、驚くばかり。

 著者のこの本を書いたきっかけと北斎のお話で大笑い。

 京都の宮川町はーーのメッカだったんだ~^^;;

 

 まぁ、こんな具合で、芝居に少し関心のあるわたしはイメージを膨らまし、たいへん楽しく読むことができた。



『美少年』という酒があるが、まさしく昔は 男女を問わず美しい少年を好んでいたらしい。

 まじめに書かれた本書だが、電車の中では決して読むことはできない。

 有機ある方は一度試してみて下さいまし。



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2; 『宮田登 日本を語る 4 俗信の世界』 吉川弘文館 宮田登

2010-01-10 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫




 2010年度 2冊目  



      『宮田登 日本を語る 4 俗信の世界』

 

 宮田登 著

 吉川弘文館

 2006年5月10日 第1版

 P.226 2600円(+税)

 


 昨年宮田登先生の 『宮田登 日本を語る』シリーズ全16巻のうち半分の8たちを購入。

 まだ読んでなかった『宮田登 日本を語る 4 俗信の世界』を読了。


 過去わたしが読んだ日本を語るシリーズは
     2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、13、14 
の12冊であり、残り 4冊。

     1、12、15、16
になる。

 購入した8冊の中には1、12、15を含んでいないので、日本を語るシリーズはなかなかすべてを読むに至らないということになる。

 これは少々購入の仕方を間違ったかとも思うが、再読したいものを中心に購入したのだから仕方が無い。(笑み)

『宮田登 日本を語る 4 俗信の世界』も面白く得ると頃がおおかった。
 
 吉川弘文館の案内によると、津具のように目次が設定されている。



目次
=祈りの民俗(人は神仏に何を祈るか/民間信仰と現世利益/江戸時代に再編成された日本の宗教/奇怪なる神々/絵馬について/江戸の絵馬―絵馬の由来と変遷―/安産の神仏たち)/=俗信と心意(俗信の世界/日本民俗信仰に表われた“符呪”/日本人と匂い/辻のフォークロア/神霊・怪異の音/餅の呪力―里の食物誌―/日本の数信仰/名前のフォークロア―命名の心意―/俗信の諸相)/=世相と俗信(日本コスモロジー―現代における宗教の意味と意義―/現代都市の怪異―恐怖の増殖―/現代都市の命運―都市の民俗学序説―/民俗学からみた


『俗信の世界 4』では 
      絵馬、
      安産の神仏、
      言霊、
      鬼門、
      都市の禁忌
      人は神や仏に何を祈るのか
など、興味深い内容がわかりやすくとかれ、風邪の体をいたわりつつ楽しむのにはもってこいの本であった。

      餅なし正月
      左義長 
といった今の季節にふさわしい内容もこの本でも書かれており、興味深く読む。

 食事時娘にきかせ、楽しむ。

 そういうともうすぐどんどやき。




x著書(単著)
『生き神信仰』 塙書房〈塙選書〉、1970年
『ミロク信仰の研究 日本における伝統的メシア観』 未來社、1970年
『近世の流行神』 評論社、1972年 (のち『江戸のはやり神』と改題)
『原初的思考 白のフォークロア』 大和書房、1974年
『民俗宗教論の課題』 未來社、1977年
『叢書身体の思想6 土の思想』 創文社、1977年
『日本の民俗学』 講談社〈講談社学術文庫〉、1978年
『神の民俗誌』 岩波書店〈岩波新書〉、1979年
『新しい世界への祈り弥勒 日本人の信仰』 佼成出版社、1980年
『江戸歳時記 都市民俗誌の試み』 吉川弘文館、1981年
『都市民俗論の課題』 未來社、1982年
『女の霊力と家の神 日本の民俗宗教』 人文書院、1983年
『妖怪の民俗学 日本の見えない空間』 岩波書店、1985年
『現代民俗論の課題』 未來社、1986年
『ヒメの民俗学』 青土社、1987年
『終末観の民俗学』 弘文堂、1987年
『霊魂の民俗学』 日本エディタースクール出版部、1988年
『江戸の小さな神々』 青土社、1989年
『民俗学』 放送大学教育振興会、1990年
『怖さはどこからくるのか』 筑摩書房、1991年
『日和見 日本王権論の試み』 平凡社〈平凡社選書〉、1992年
『「心なおし」はなぜ流行る 不安と幻想の民俗誌』 小学館、1993年
『山と里の信仰史』 吉川弘文館、1993年
『民俗文化史』 放送大学教育振興会、1995年
『ケガレの民俗誌 差別の文化的要因』 人文書院、1996年
『老人と子供の民俗学』 白水社、1996年
『民俗学への招待』 筑摩書房〈ちくま新書〉、1996年
『民俗神道論 民間信仰のダイナミズム』 春秋社、1996年
『歴史と民俗のあいだ 海と都市の視点から』 吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉、1996年
『正月とハレの日の民俗学』 大和書房、1997年
『日本の50年日本の200年 日本人と宗教』 岩波書店、1999年
『冠婚葬祭』 岩波書店〈岩波新書〉、1999年
『都市とフォークロア』 御茶の水書房、1999年
『都市空間の怪異』 角川書店〈角川選書〉、2001年
『宮田登日本を語る』 吉川弘文館、2006-2007年
*(1)民俗学への道
*(2)すくいの神とお富士さん
*(3)はやり神と民衆宗教
*(4)俗信の世界
*(5)暮らしと年中行事
*(6)カミとホトケのあいだ
*(7)霊魂と旅のフォークロア
*(8)ユートピアとウマレキヨマリ
*(9)都市の民俗学
*(10)王権と日和見
*(11)女の民俗学
*(12)子ども・老人と性
*(13)妖怪と伝説
*(14)海と山の民俗
*(15)民俗学を支えた人びと
*(16)民俗学の方法
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141; 『河原巻物』 ものと人間の文化史 26  盛田嘉徳 著  法政大学出版局

2009-11-28 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫



記録だけ  


2009年度 141冊目  



  『河原巻物』 ものと人間の文化史 26

 

 盛田嘉徳 著

    メモ

    盛田嘉徳 1912ー1981

    富山生まれ 早稲田大文学部卒

    大阪教育大学教授・文学博士

 法政大学出版局

 1978年2月20日

 1988年10月10日

 P.127 2000円(+税)



 本日『河原巻物』 ものと人間の文化史 26を読了。

 先日から5、6冊を併読していたせいか、気が読書以外に散っていたいか、間を置いての読書は3週間以上がかる。

『河原巻物』は日本中質の良し悪しに関わらずずいぶん多く残っているという。

 字を知らない人も形をたどって書き写したという『河原巻物』

 彼らにとって『河原巻物』は一体どういった意味が有ったのだろうか。


 そもそもこの本を選んだ理由は伝統芸能の立場を知りたいがためであった。

 動機が不純といわれそうだが、芸能の好きな私である。これは致し方が無い。

 著者盛田嘉徳さんは『中世と雑芸能の研究』(雄山閣)も書かれているのだから、この項目は詳しく、満足できる。

 個々の民俗学の本や古文書を研究しておられる方のY先生のお話を思い浮かべながらこの本を読むと、何となくぼんやりとわかる気がする。

 単に職業などを連ねるにのではなく論理的で背景から解き描き上げられた秀作。

 学者の書き上げられた書物という気がする。




 
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90; 『死と再生  ユーラシアの信仰と習俗』  井本英一 著   人文書院

2009-06-29 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫
 記録だけ  2009年度 90冊目          



    『死と再生  ユーラシアの信仰と習俗』
    
      


 井本 英一 著   


 1982年6月25日 初版

 人文書院

 335ページ 1600円+税



 三日間、二十時間余をかけて丁寧に井本英一著の『死と再生  ユーラシアの信仰と習俗』を読了。 内容がこく,普通の本の三、四冊分くらいの重厚さ。難しいとことは三度,四度と読んではみたが,何せ阿呆の乱鳥。さて,どこまでわかっているのだか・・・。

 内容が興味のある分野で、非常に面白かった。内容がイラン限定ではなく,ユーラシア全般。日本の民俗学も多く出てきて,関心は高まる一方。読むにつれ、集中の一途。知らないことを少しでも知りたいと思い,満足して読み進む。例が多く引用。まるでポケットの多い魔術師のように,いろいろな分野からいろいろなことを手取り教えて下さるので,知らないことの多い私には面白くて仕方がない。かなりの知識人の方とお見受けした。

 途中 宮田登氏が二度出てくる。二冊とも一様私も読んだ本だったので、飛び上がるうれしさ。著者井本英一先生も宮田登氏を読まれているのかと思うと,なんだか不思議な感覚を覚える。



『死と再生  ユーラシアの信仰と習俗』 は非常に面白かった。イランの遺跡やゾロアスター教,日本の風習などを詳しく書かれている。イランの内容では行った遺跡や拝火殿にも関わらず意味合いや数などを思い出させて下さった。また日本の民俗学関係の記述では,今まで読んだ書物には出てこなかった貴重な内容も多く,とてもためになった。一度きり読むにはあまりにももったいない内容。いずれ折をみて、『死と再生  ユーラシアの信仰と習俗』 においては、ノートをとりながら噛み砕いて読んでみようと思う。








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