(写真は二日目の米粉麺です)
米粉麺
ホテルの近くを歩くと、やたら『米粉麺』といった看板が目につくので、桂林では二朝連続 米粉麺を食べちゃいました。
夜に見つけておいた私たちは、朝早めにホテルの食事を堪能した後、ホテルの周辺を散歩した。
自転車やバイクが忙しそうに走る中、リヤカーや自転車で新鮮な野菜を売る人の姿が目に付く。
人々は時間が早いにもかかわらず、袋にいっぱいの野菜を買っている。
米粉麺と言っても、日本のビーフンとはまた違う。
いためたものではなく、日本のうどんのような感じの食べ物で味は中国風。
麺が小麦粉ではなく米粉の為、少し食感は違う。
どの米粉麺店をのぞいても、数人の客が美味そうに箸を持っている。
入り口には女性店員。
米粉麺のメニューが7、8種類手書きで張られているが、どういったものカ想像もつかない。
私たちが入った店は、入り口でメニューをつげ、食事が済んでから、代金を払うシステム。
但し入り口のおでんや煮卵などを頼むときはその都度代金を払う。
桂林朝の一日目
まず一日目。
メニューの内容がわからない。
店内にも人がいたが、ちょうどワゴン車で小学生男子児童の父親が、米粉麺を買い、車に待機している子どもに持っていくところだった。
中味は見えない。
店内の客は皿で食べているが、子どもの容器はお持ち帰り用。
白い蓋付きのタッパーと格闘している子どもの顔は、満足感でいっぱいだった。
父親と子どもは常連らしく、店の人がなにやらにこやかに話しに行っていた。
中国では朝食は外食が一般的だということを聞いていたが、米粉麺や屋台の点心やコンビにのとうもろこしをほおばっている人は多い。
私たちは失礼ながら子どもを指差し、
「あれ、あれがほしい。」
と言うと、何とか通じたらしい。
女性店員はにこやかに笑って対応してくれた。
タッパー二入れてもらった米粉麺がきた。
汁は少なめで濃厚。
塩辛いのではなく、ダシが効いている。
麺はにゅう麺とうどんの中間くらいの太さ。
腰があって、美味い。
味は少し濃い目で、豆板醤が効いている。
上には色々な薬味が載せてあり、混ぜて味わうといたって美味。
小さめのピーナッツの香ばしさがありがたい。
美味かった・・・
米粉麺はやみつきになる味だ。
私たちは前日の朝の味が忘れられずに、翌日も朝、桂林の町をさまよった。
もちろんこの日もホテルの朝食をしっかりとおえた後で・・・・・・
桂林朝の二日目
二日目は前日とは違う店にした。
その店もはやっていた。
中国人でいっぱいの店は、満席で場所が無い。
親切な入り口の女性は、椅子を三つ、用意してくれた。
「シェ シェ・・・」
私のたどたどしい片言に、笑顔を返してくれる。
テーブルは長く、奥行きは無い。
安価な京都の学生食堂のように、壁に向かって面を食う。
壁はシンプルで、日本の安食堂のように、鏡なぞは無い。
私たちはこの日もメニューがわからずに、隣席のの客のメニューを指差す。
店員も客も笑って対応してくれる。
この日の米粉麺は汁が多かった。
どんぶりに麺と丸いまな板の上で切ってくれた豚やピーナツなどをのせ、たれを掛けたラーメン椀を渡される。
この麺の上に自分で香味野菜7,8種類を自分で選び、載せ、最後に湯のようなものを注ぐ。
この日の麺はきしめんのような太さ。
やはりこしがあって、美味い。
パクツァイは香りが良く、この米粉麺によく合う。
ピーナツは前日と同様、香ばしい。
『これは帰国後も使えるな・・・』
と、内心ほくそ笑む。
入り口の鍋に煮たまごがあったのでとりあえず三個購入。
これは旨い!!美味しすぎる!!
日本のように半熟とかではなく、中まで出しの効いた醤油が染み渡る。
この美味しさは、口では言い表せない。
その味は 目をつぶって食べれば、珍味の域に達する。
たまごだが、味のある老人が人生を語る・・・そんな風に、心に染み渡る味なのだ。
この味は忘れてはならないと重い、追加で3個購入。
追加分は持ち帰り、度の途中、バスの中でいただいた。
この煮たまごも米粉麺と同様、桂林のお名残惜しい味の一つであった・・・