乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

二朝連続米粉麺 

2007-01-29 | 中国 2006~2019(7回)・台湾・ベトナム

(写真は二日目の米粉麺です)

 

           米粉麺 

 

 

 ホテルの近くを歩くと、やたら『米粉麺』といった看板が目につくので、桂林では二朝連続 米粉麺を食べちゃいました。

 

 夜に見つけておいた私たちは、朝早めにホテルの食事を堪能した後、ホテルの周辺を散歩した。

 自転車やバイクが忙しそうに走る中、リヤカーや自転車で新鮮な野菜を売る人の姿が目に付く。

 人々は時間が早いにもかかわらず、袋にいっぱいの野菜を買っている。

 

 米粉麺と言っても、日本のビーフンとはまた違う。

 いためたものではなく、日本のうどんのような感じの食べ物で味は中国風。

 麺が小麦粉ではなく米粉の為、少し食感は違う。

 

 

 どの米粉麺店をのぞいても、数人の客が美味そうに箸を持っている。

 

 

 入り口には女性店員。

 米粉麺のメニューが7、8種類手書きで張られているが、どういったものカ想像もつかない。

 私たちが入った店は、入り口でメニューをつげ、食事が済んでから、代金を払うシステム。

 但し入り口のおでんや煮卵などを頼むときはその都度代金を払う。

 

 

 

    桂林朝の一日目

 

 まず一日目。

 メニューの内容がわからない。

 店内にも人がいたが、ちょうどワゴン車で小学生男子児童の父親が、米粉麺を買い、車に待機している子どもに持っていくところだった。

 中味は見えない。

 店内の客は皿で食べているが、子どもの容器はお持ち帰り用。

 白い蓋付きのタッパーと格闘している子どもの顔は、満足感でいっぱいだった。

 

 父親と子どもは常連らしく、店の人がなにやらにこやかに話しに行っていた。

 中国では朝食は外食が一般的だということを聞いていたが、米粉麺や屋台の点心やコンビにのとうもろこしをほおばっている人は多い。

 

 私たちは失礼ながら子どもを指差し、

「あれ、あれがほしい。」

と言うと、何とか通じたらしい。

 女性店員はにこやかに笑って対応してくれた。

 

 タッパー二入れてもらった米粉麺がきた。

 汁は少なめで濃厚。

 塩辛いのではなく、ダシが効いている。

 麺はにゅう麺とうどんの中間くらいの太さ。

 腰があって、美味い。

 味は少し濃い目で、豆板醤が効いている。

 上には色々な薬味が載せてあり、混ぜて味わうといたって美味。

 小さめのピーナッツの香ばしさがありがたい。

 

 美味かった・・・

 米粉麺はやみつきになる味だ。

 

 

 私たちは前日の朝の味が忘れられずに、翌日も朝、桂林の町をさまよった。

 もちろんこの日もホテルの朝食をしっかりとおえた後で・・・・・・

 

 

 

     桂林朝の二日目

 

 二日目は前日とは違う店にした。

 その店もはやっていた。

 中国人でいっぱいの店は、満席で場所が無い。

 親切な入り口の女性は、椅子を三つ、用意してくれた。

「シェ シェ・・・」

私のたどたどしい片言に、笑顔を返してくれる。

 

 テーブルは長く、奥行きは無い。

 安価な京都の学生食堂のように、壁に向かって面を食う。

 壁はシンプルで、日本の安食堂のように、鏡なぞは無い。

 

 

 私たちはこの日もメニューがわからずに、隣席のの客のメニューを指差す。

 店員も客も笑って対応してくれる。

 

 この日の米粉麺は汁が多かった。

 どんぶりに麺と丸いまな板の上で切ってくれた豚やピーナツなどをのせ、たれを掛けたラーメン椀を渡される。

 この麺の上に自分で香味野菜7,8種類を自分で選び、載せ、最後に湯のようなものを注ぐ。

 

 この日の麺はきしめんのような太さ。

 やはりこしがあって、美味い。

 

 パクツァイは香りが良く、この米粉麺によく合う。

 ピーナツは前日と同様、香ばしい。

『これは帰国後も使えるな・・・』

と、内心ほくそ笑む。

 

 入り口の鍋に煮たまごがあったのでとりあえず三個購入。

 これは旨い!!美味しすぎる!!

 日本のように半熟とかではなく、中まで出しの効いた醤油が染み渡る。

 この美味しさは、口では言い表せない。

 その味は 目をつぶって食べれば、珍味の域に達する。

 たまごだが、味のある老人が人生を語る・・・そんな風に、心に染み渡る味なのだ。

 この味は忘れてはならないと重い、追加で3個購入。

 追加分は持ち帰り、度の途中、バスの中でいただいた。

 この煮たまごも米粉麺と同様、桂林のお名残惜しい味の一つであった・・・

 

 

 

 

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三国志の風景(写真紀行)

2007-01-29 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は『三国志の風景(写真紀行)』P.10の小松健一氏の写真の部分です。)

 

記録だけ  2007年  ⑳

 

    カラー版  写真紀行

     『三国志の風景』

 

 著者  小松 健一(1953)

        写真家

 

 [解説]  民衆世界の三国志

    井波 律子

 

 岩波新書(新赤版)407

 1995年9月20日 題1刷発行

 222ページ 950円+税

 

 

 <1月28日日曜日2冊目>

 

 写真が多く、気楽な本で、エッセイも楽しめた。

 もてなし料理のサソリのおどり食いの話は、筆者には申し訳ないのだが、笑いが止まらない。

 から揚げならばともかく、箸で猛毒の尻部分をとってくらいでは、生きた心地がしなかっただろう。

 各国や地方の食文化は、興味深いものも多い・・・

 

 

 ちょうどテストの中間休みで家にいる子どもが、西安の写真を見て、思い出話を語ってくれる。

 一人旅で西安などを歩いてきた子どもは、鐘楼の素晴らしさや屋台の美味さを語ってくれた。

 西安も もう一度ゆっくりといきたい場所だという。

 

 西安に限らず、写真を見ていると、本当に足を運びたくなるところが多い。

 近々雲南省にはいきたいとは思っているが、見ているといきたい所だらけで目移りがする。

 

 

 河北省涿州の文革で全て灰になったという『三義廟』も気にかかる。

 廟の復興地には感心は無いが、田畑の中に転がっていた石。結構大きな廟の石に彫り付けられた文様と 文字のある一部分が無造作に転がされている写真が載せられている。今でもそのような状態が続いているのならば、行ってみたい気がする。

 文様はユーラシア大陸全般に共通するデザインが認められる。

 石の彫り物には両側に菩提樹(?)のような木。

 両側の二本の木に絡んだ蛇は天空で蛇同士が絡み合い、へ部の中心部方はイランの遺跡で見た(写真)ような種子を強調した花が垂れ下がっている。

 おそらくこの蛇は再生や長寿、輪廻を表し、種子及び花は子孫を含めた繁栄などを意味するのではないだろうか・・・

 種子及び花の下には『??』と文字が彫られている。

 

 

 

       井波律子(いなみりつこ)教授について

 

 井波律子さんの書かれた解説の『民衆世界の三国志』は大変興味深く、面白かった。

 三国志やそれに関係のある芝居の話が載せられていて、気にかかる。

 この解説にでてくる『三国志演技』(岩波新書 1994年)などはぜひとも読みたいと思った。

 それにしても何故この『三国志の風景』に井波律子さんの説明が全く無いのか不思議に思うのは、私だけでしょうか・・・

 ということで、調べてみることに・・・

 

井波律子教授のHP↓(東方学会会員)

http://www.nichibun.ac.jp/research/staff1/inami_ritsuko2.html

(私が気に入っただけで、けして宣伝ではありません。)

 

著 書
2005 ・『三国志名言集』岩波書店
・『奇人と異才の中国史』岩波書店
2004 ・『故事成句でたどる楽しい中国史』岩波書店
2002.10 ~
2003. 4
・『三国志演義』(全7巻・個人全訳) 筑摩書房(ちくま文庫)
2003 ・『酒池肉林』 講談社(学術文庫)
2002 ・『中国文学の愉しき世界』 岩波書店
2001 ・『中国の隠者』 文藝春秋(文春新書)
2000 ・『中国文章家列伝』 岩波書店(岩波新書)                
・『中国幻想ものがたり』 大修館書店
1998  ・『中国的大快楽主義』 作品社 
・『百花繚乱--女たちの中国史』 日本放送出版協会   
1997 ・『裏切り者の中国史』 講談社(選書メチエ)               
・『中国文学--読書の快楽』 角川書店   
1996 ・『三国志曼荼羅』 筑摩書房 
・『破壊の女神--中国史の女たち』 新書館
1995 ・『三国志を行く--諸葛孔明篇』 新潮社 
1994 ・『中国のアウトサイダー』 筑摩書房 
・『三国志演義』 岩波書店(岩波新書)
1992 ・『中国のグロテスク・リアリズム』 平凡社(1999 中公文庫)
1989 ・『読切り三国志』 筑摩書房(1992 ちくま文庫) 

 上記に読みたい本が何冊かあった。

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現在中国の経済

2007-01-29 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は広州。お昼に行った市場の中の八百屋。)

 

記録だけ  2007年  ⑲

 

     現在中国の経済

 

 著者  小島 麗逸(こじま れいいつ=1934)

      一橋大 経済学部卒 

        専攻 中国経済論

 

 岩波新書(新赤版)533

 1997年12月二十二日 題1刷発行

 222ページ 640円+税

 

 

 <1月28日日曜日一冊目>

 一応最後まで読みましたが、わかったのだかわからないのだか・・・

 以前は少数民族名に犭(けものへん)が付けられていたのを、1951年にようやくイ(にんべん)に変えたことや、纏足(てんそく)の女性蔑視問題について、具体的に書かれていた部分には興味を持てた。

 1997年に出版された本で、少し古いのですが、『主食飼料の1人当たり量』や『大躍進期の人口の異常現象』などの25種類の図(グラフ比較など)が面白く、長時間見飽きない。

 中国の経済が一般人にもわかりやすく紐解かれる感じがしました。

 

 ということで・・・・・・

 同日、二冊目はすぐに読める気楽な本『三国志の風景』(岩波新書)にしました。

 

 

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