乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

三国志の風景(写真紀行)

2007-01-29 | 読書全般(古典など以外の一般書)

(写真は『三国志の風景(写真紀行)』P.10の小松健一氏の写真の部分です。)

 

記録だけ  2007年  ⑳

 

    カラー版  写真紀行

     『三国志の風景』

 

 著者  小松 健一(1953)

        写真家

 

 [解説]  民衆世界の三国志

    井波 律子

 

 岩波新書(新赤版)407

 1995年9月20日 題1刷発行

 222ページ 950円+税

 

 

 <1月28日日曜日2冊目>

 

 写真が多く、気楽な本で、エッセイも楽しめた。

 もてなし料理のサソリのおどり食いの話は、筆者には申し訳ないのだが、笑いが止まらない。

 から揚げならばともかく、箸で猛毒の尻部分をとってくらいでは、生きた心地がしなかっただろう。

 各国や地方の食文化は、興味深いものも多い・・・

 

 

 ちょうどテストの中間休みで家にいる子どもが、西安の写真を見て、思い出話を語ってくれる。

 一人旅で西安などを歩いてきた子どもは、鐘楼の素晴らしさや屋台の美味さを語ってくれた。

 西安も もう一度ゆっくりといきたい場所だという。

 

 西安に限らず、写真を見ていると、本当に足を運びたくなるところが多い。

 近々雲南省にはいきたいとは思っているが、見ているといきたい所だらけで目移りがする。

 

 

 河北省涿州の文革で全て灰になったという『三義廟』も気にかかる。

 廟の復興地には感心は無いが、田畑の中に転がっていた石。結構大きな廟の石に彫り付けられた文様と 文字のある一部分が無造作に転がされている写真が載せられている。今でもそのような状態が続いているのならば、行ってみたい気がする。

 文様はユーラシア大陸全般に共通するデザインが認められる。

 石の彫り物には両側に菩提樹(?)のような木。

 両側の二本の木に絡んだ蛇は天空で蛇同士が絡み合い、へ部の中心部方はイランの遺跡で見た(写真)ような種子を強調した花が垂れ下がっている。

 おそらくこの蛇は再生や長寿、輪廻を表し、種子及び花は子孫を含めた繁栄などを意味するのではないだろうか・・・

 種子及び花の下には『??』と文字が彫られている。

 

 

 

       井波律子(いなみりつこ)教授について

 

 井波律子さんの書かれた解説の『民衆世界の三国志』は大変興味深く、面白かった。

 三国志やそれに関係のある芝居の話が載せられていて、気にかかる。

 この解説にでてくる『三国志演技』(岩波新書 1994年)などはぜひとも読みたいと思った。

 それにしても何故この『三国志の風景』に井波律子さんの説明が全く無いのか不思議に思うのは、私だけでしょうか・・・

 ということで、調べてみることに・・・

 

井波律子教授のHP↓(東方学会会員)

http://www.nichibun.ac.jp/research/staff1/inami_ritsuko2.html

(私が気に入っただけで、けして宣伝ではありません。)

 

著 書
2005 ・『三国志名言集』岩波書店
・『奇人と異才の中国史』岩波書店
2004 ・『故事成句でたどる楽しい中国史』岩波書店
2002.10 ~
2003. 4
・『三国志演義』(全7巻・個人全訳) 筑摩書房(ちくま文庫)
2003 ・『酒池肉林』 講談社(学術文庫)
2002 ・『中国文学の愉しき世界』 岩波書店
2001 ・『中国の隠者』 文藝春秋(文春新書)
2000 ・『中国文章家列伝』 岩波書店(岩波新書)                
・『中国幻想ものがたり』 大修館書店
1998  ・『中国的大快楽主義』 作品社 
・『百花繚乱--女たちの中国史』 日本放送出版協会   
1997 ・『裏切り者の中国史』 講談社(選書メチエ)               
・『中国文学--読書の快楽』 角川書店   
1996 ・『三国志曼荼羅』 筑摩書房 
・『破壊の女神--中国史の女たち』 新書館
1995 ・『三国志を行く--諸葛孔明篇』 新潮社 
1994 ・『中国のアウトサイダー』 筑摩書房 
・『三国志演義』 岩波書店(岩波新書)
1992 ・『中国のグロテスク・リアリズム』 平凡社(1999 中公文庫)
1989 ・『読切り三国志』 筑摩書房(1992 ちくま文庫) 

 上記に読みたい本が何冊かあった。


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