乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

Orumiye(ウルミエ)でみた干草に思う。   イラン (写真4枚)2009年冬

2010-01-30 | イラン2007~2010(6回)










 ウルミエの郊外の庭園に行こうと思ったが、モハッラム付き(アーシューラー)期間で閉館。
 この期間休みの博物館や庭園も多い。

 山頂近くの庭園は強風に煽られ、寒い。
 それでも車の中に入ったまま、景色を楽しんでいるイランの多いこと。
 
 山の中腹からしたは農家や民家。
 干草がおかれ、情緒満点。
 以前展覧会場で印象はのルノアールやモネの描いた干草作品をみて、
『なぜこんなモチーフを題材にしたのだろう?』
と首をかしげたことがあるが、今ならわかるような気がする。

 むせたような枯れた干草の香りはつめたい空気とともにわたしの胸の奥まで突き刺すように入り込む。
 冬でもこの状態。イランのあたたかな季節ではどのようなにおいを放つのであろうか?
 まわりを見渡すと人は愚か、9月のイランに元気よく飛び交うはえやミツバチ達さえ息を潜めていた。
 

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 ところで以前から「Orumiye」のことを「ウルミエ」と記していたが、これは空港の表記(英語)にもとずく。
 地球の歩き方を開いてハッとしたが、こちらには「オルーミーイェ」と載せられている。
 ちなみに現地の方は「オルーミエ」という方が多い。
 わたしはペルシャ語を全く知らないので、聞き間違いかもしれない。
 わたしはイラン人と接する時に「ウルミエ」で通していたが、相手には通じていた。
 今後どれで記録すべきかといったつまらないことで悩んでいる。

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『歌舞伎十八番の内『勧進帳』』(テレビ) 富十郎 吉右衛門 中村鷹之資

2010-01-30 | TVで 歌舞伎・能楽



 テレビで『歌舞伎十八番の内『勧進帳』』を楽しむ。
 中村吉右衛門丈演じる富樫左衛門は重厚。存在感あり。きれも良く素敵。好きな演じ方をされると男前に見えてくる。わたしはこの演目では右衛門丈に見入ってしまった。

 弁慶は富十郎丈。義経は富十郎丈の御曹司、中村鷹之資さん。
 以前からわたしは弁慶は歯切れの良い台詞や摺り足や六法などの場面が好き。
 富十郎丈の演じられる弁慶は投げ六法の部分が好きだった。
 経験をつまれた手が花道では水を得た魚のように流れ泳ぐ。
 音楽で言えば『前へ前へ』というやつで、勢いを得たてに尚且つ抑揚をつけアクセントを付けて手を前にのばされていた。
 他の役者さんとはまた違った投げ六法で、みて特をしたなと感じた。

 この勧進帳には染五郎丈も出ておられた。
「父(幸四郎丈)に似て舞台映えのする男前やわぁ。」
と家族皆にうれしそうに言うと、娘は続けざまに
「お母さん、うれしそうやなぁ。もう、風邪は治ったの?」
「そんなに好きなら歌舞伎チャンネルをとればいいのに。」
「お母さんは好きなことがいっぱいあっていいね。」
と言ってくれる。
 何処までも子に気を使わす母也。
 


 

 
 テレビ局公式HPより転載 ▼


「歌舞伎十八番の内『勧進帳』(かんじんちょう)」
「勧進帳」は歌舞伎十八番の代表作ともいえる一曲で、天保11年(1840)、七代目市川團十郎(いちかわ だんじゅうろう)が初演した。能・安宅(あたか)に取材した舞踊劇で、九代目團十郎が手を加え洗練し、さらに今日まで数々の俳優によって繰り返し上演されてきた、まさに歌舞伎屈指の名作である。

東国へ向かう義経・弁慶の一行は安宅関にさしかかり、関守・富樫左衛門と対峙する。
弁慶が偽の勧進帳を読み上げる『山伏問答』、危機を脱するために主人・義経をわざと打ちすえた弁慶に対して打たれた義経が見せる主従の心の通じ合い、さらに弁慶が富樫に見せる『延年の舞』など、全編が見せ場の連続で、富十郎の円熟した芸と、周りの俳優との熱気あふれるやりとりが見ものである。

弁慶は通常翁格子の着付に黒の衣裳で演じられるが、富十郎はこれまでに原点の能に取材し、縞模様の能に従った衣裳で弁慶を演じたこともある。能では通常義経を子供が演じるが、今回は長男の鷹之資がこの役を演じることもあり、観世流の能楽師・片山九郎右衛門(現・幽雪)に指導を得て、能に近づけた解釈でこの役を演じた。

<演目>
歌舞伎十八番の内「勧進帳」(かんじんちょう)
<出演>
武蔵坊弁慶:中村富十郎(なかむら とみじゅうろう)
富樫左衛門:中村吉右衛門(なかむら きちえもん)
源義経:中村鷹之資(なかむら たかのすけ)
亀井六郎:市川染五郎(いちかわ そめごろう)
片岡八郎:尾上松緑(おのえ しょうろく)
駿河次郎:尾上右近(おのえ うこん)
常陸坊海尊:市川段四郎(いちかわ だんしろう)
後見:中村錦之助(なかむら きんのすけ)
ほか
<収録>
2009年5月27日 東京・歌舞伎座

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 今日は見ることができなかった『極付幡随長兵衛』は好きな役者さんがいっぱい。次回、観るのが楽しみ。





「歌舞伎『極付幡随長兵衛』(きわめつき・ばんずいちょうべえ)『公平法問諍』大薩摩連中」
町奴の幡随院長兵衛が、旗本奴を率いた水野十郎左衛門と対立、ついに水野に討たれたという事件は歌舞伎でも早くから取り上げられ、様々な幡随長兵衛物が作られていた。その中でも最も史実に近く、決定版となった作品が今回の「極付幡随長兵衛」で、初演は明治14年(1881)、作者は河竹黙阿弥であった。
初演から10年後、明治24年に上演された際、古浄瑠璃を元に劇中劇「公平法問諍」(キンピラホウモンアラソイ)が付け加えられ、現在の形になった。

「公平法問諍」が上演されている江戸村山座は大勢の客で賑わっていた。芝居が佳境にさしかかるころ、水野十郎左衛門に仕える者たちが芝居に難癖をつけるが、それを制したのが江戸中にその名を知られる、町奴の幡随院長兵衛。騒ぎをおさめ立ち去ろうとする長兵衛を呼び止めたのが水野十郎左衛門だった。
数日後、長兵衛の家に水野の使いがやってくる。酒宴に招きたいとの旨であったが、長兵衛は遺恨を晴らすためのものと悟っていた。自分が赴いて彼らの手にかかれば、町奴と旗本奴の対立はますます激しくなり妻も子供も残すことになる。しかし自分が行かなくては面目も周囲への顔も立たない。苦悩する夫の心を察し、妻は仕立てたばかりの羽織袴を持ってきて、身支度を手伝うのだった…。

黙阿弥の得意とした七五調の名セリフ、男の意地の張り合い、しっとりとした夫婦愛…。中村吉右衛門、 片岡仁左衛門(かたおか にざえもん)、中村芝翫(なかむら しかん)ほか豪華顔ぶれによる、世話物の名作を堪能する。

<演目>
歌舞伎『極付幡随長兵衛』(きわめつき・ばんずいちょうべえ)『公平法問諍』大薩摩連中
<原作>
河竹黙阿弥
<出演>
幡随院長兵衛:中村吉右衛門
水野十郎左衛門:片岡仁左衛門
坂田兵庫之介公平:中村歌昇(なかむら かしょう)
御台柏の前:中村福助(なかむら ふくすけ)
子分極楽十三:市川染五郎
渡辺綱九郎:大谷友右衛門(おおたに ともえもん)
唐犬権兵衛:中村梅玉(なかむら ばいぎょく)
近藤登之助:中村東蔵(なかむら とうぞう)
長兵衛女房お時:中村芝翫
ほか
<収録>
2009年6月24日 東京・歌舞伎座

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壽初春大歌舞伎 通し狂言 仮名手本忠臣蔵   昼の部から【大序・三段目】

2010-01-30 | 歌舞伎














     壽初春大歌舞伎  通し狂言 仮名手本忠臣蔵  昼の部から
             


【大序・三段目】
             高師直  藤十郎
            塩冶判官  扇 雀
            顔世御前  孝太郎
            足利直義  進之介
          桃井若狭之助  翫 雀




 

 松竹座で壽初春大歌舞伎を観てから、二週間以上もたっている。
 読書に没頭したり風邪をひいたりと、なかなか記録できずにいた。
 最もわたしの記録はいつもみたというだけで、中味が無いのに、多くのみなさまにみていただいているようで申し訳ない気持ちでいっぱい。
 歌舞伎はすき!楽しい!というだけ。

 今回の芝居もわかりやすくのめり込む。
【大序・三段目】は正直わたしにとっては好きだった。
「兜改めの場」は少々こちらまで緊張。

 また「足利館門前進物の場」に続く「足利館中松の間刃傷(にんじょう)の場」は何度でもみたくなる芝居。
 このことは先日『三段目 足利館中松の間刃傷の場』藤十郎 『壽初春大歌舞伎 通し狂言 仮名手本忠臣蔵』昼の部で記した。
 この芝居みたさにもう一度昼の部をみたかったが、涙をのんで節約のため我慢。

 幾分風邪が芳しくないので、
    四段目 扇ヶ谷判官切腹の場(おうぎがやつはんがんせっぷくのば)
        同 城明渡しの場(しろあけわたしのば)
    五段目 山崎街道鉄砲渡しの場(やまざきかいどうてっぽうわたしのば)
        同 二つ玉の場(ふたつだまのば)
    六段目 与市兵衛住家勘平腹切の場(よいちべえすみかかんぺいはらきりのば)
と夜の部は後日記録させていただきたいと思います。
 壽初春大歌舞伎 通し狂言 仮名手本忠臣蔵は日を改めて昼夜観たが、なかなか記録に至りません。
 中味の無い拙い記録をお読み下さいましてありがとうございました。
 感謝申し上げます。

 


 
 
 


大阪松竹座

壽初春大歌舞伎
通し狂言 仮名手本忠臣蔵

平成22年1月2日(土)~26日(火)


昼の部


大 序 鎌倉鶴ヶ岡兜改めの場(かまくらつるがおかかぶとあらためのば)


三段目 足利館門前進物の場(あしかがやかたもんぜんしんもつのば)

    同 殿中松の間刃傷の場(でんちゅうまつのまにんじょうのば)


四段目 扇ヶ谷判官切腹の場(おうぎがやつはんがんせっぷくのば)

    同 城明渡しの場(しろあけわたしのば)


五段目 山崎街道鉄砲渡しの場(やまざきかいどうてっぽうわたしのば)

    同 二つ玉の場(ふたつだまのば)


六段目 与市兵衛住家勘平腹切の場(よいちべえすみかかんぺいはらきりのば)


【大序・三段目】
             高師直  藤十郎
            塩冶判官  扇 雀
            顔世御前  孝太郎
            足利直義  進之介
          桃井若狭之助  翫 雀

【四段目】
          大星由良之助  藤十郎
            塩冶判官  扇 雀
            顔世御前  孝太郎
            大星力弥  壱太郎
        薬師寺次郎左衛門  薪 車
           原郷右衛門  段四郎
          石堂右馬之丞  我 當

【五段目・六段目】
            早野勘平  藤十郎
           原郷右衛門  段四郎
          一文字屋お才  孝太郎
           千崎弥五郎  薪 車
            母おかや  竹三郎
            斧定九郎  翫 雀
           女房おかる  秀太郎



夜の部


七段目  祇園一力茶屋の場(ぎおんいちりきぢゃやのば)


八段目  道行旅路の嫁入(みちゆきたびじのよめいり)


十段目  天川屋義平内の場(あまかわやぎへいうちのば)


十一段目 師直館表門討入の場(もろなおやかたおもてもんうちいりのば)

     同 広間の場(ひろまのば)

     同 柴部屋本懐焼香の場(しばべやほんかいしょうこうのば)


【七段目】
          大星由良之助  藤十郎
          寺岡平右衛門  翫 雀
            大星力弥  壱太郎
           遊女おかる  秀太郎

【八段目】
             戸無瀬  藤十郎
              小浪  扇 雀
             奴可内  翫 雀

【十段目】
           天川屋義平  我 當
           女房おその  吉 弥
          大星由良之助  藤十郎

【十一段目】
          大星由良之助  藤十郎
          寺岡平右衛門  翫 雀
            大星力弥  壱太郎
           原郷右衛門  段四郎
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