くいだおれ太郎
4月某日、家族と松竹座の浪花花形歌舞伎の一部と二部を観に行く。
松竹座から一、二分も歩くと、そこには今関西では結構話題にあがっている くいだおれ太郎の人形がある。
道頓堀は芝居で馴染みがあり、行くことが多い。
話題のくいだおれ人形や 向かいの かに道楽の動く‘かに看板’、竹本座後の石碑等は 何となく地域に馴染み、私たちにとっては空気のような存在になっていた。
そのくいだおれ人形が経営難の波の煽りを受けて、消え去るというのは、まるで生爪をはがされる痛みを感じる。
とはいえ、人形には馴染みがあるが、ここで食事をしたことは一度もなく、道頓堀に度々行く私としては、なんだか責任を感じて後ろめたい。
7月8日の閉店を正式に発表した今は、くいだおれ太郎の行く先はまだ決まってないが、申し出は多いと聞く。
みんなに交じって、くいだおれ太郎の写真を遠巻きながら撮ってみた。