「食え」を御蔵言葉で「け」と言います。
ご飯をいただく時に、遠慮しようものなら、
「なんだよ!け!」
遠慮しているわけではなく、本当に食べきれなくても、
「け!」
ホントに御蔵の人はせっかちなんだからぁ~と、思っていたら、
この「け」、実はなんだか由緒正しい・・・らしい。
古来「ケ」は「気」に通じ、食物のことを指す・・・とも。
生命を維持するための食物「御饌(みけ)」。
その食物を盛るための器も「笥(け)」。
そういえば以前、某鶴岡八幡宮の掲示板(?)に、
『 ケガレとは 気が枯れることである 』
と、書いてあったのを思い出しました。
丁度、とてつもなく落ち込んでいた時だったので、
その説得力にひれ伏したのを覚えてます;;;;
むかし、ミャンマーの村で聞いた話ですが、
具合が悪くなると「気が抜けていたから、精霊に魂を持って行かれた」と信じられていました。
この考え方は「気枯れ」と一緒ですね。
ミャンマーにも「け」という音があるのかどうか?
食べ物がらみで「け」があるかどうか?
残念ながら私は、確かめてきていません。
ちなみに、畑という言葉は、
田んぼの端で「け」を作るから「ハタケ」(・・・って、ホンマかいな?)
おまけに、八丈島では、朝食を「アサケ」夕食を「ヨウケ」と言うらしい。
で。
御蔵の「け」が、この「け」かどうか?
またこれも、確かめていません。が、
八丈では「おじゃりやれ~」って言うらしい。し、
伊豆諸島、妙に十二単が似合いそうな気がしてきました;;@v@;;