8月に入り、湿原を遠くから俯瞰すると、緑一色だった湿原に色あせた黄色の縞がはいっているのが目に付きました。最初はそこだけ早く枯れ始める植物が生育しているのかなと好奇心がわきましたが、まだ草の葉はそこまで元気を失っているわけではないようです。
近くまで行って知ったその正体は、ミタケスゲの小穂。星のような個性的な形をしています。ミタケスゲは亜高山帯の湿地に生えるスゲの仲間で、花期は6~7月ですので、もう果実の時期なのでしょう。鎌ヶ池付近では池周辺から湿原の奥のほうまで一面にこのミタケスゲが広がり、淡緑色の絨毯のようになっていました。一つ一つは地味なスゲの果実もたくさん集まると麦畑のようにきれいです。
7月に比べると、日が短くなってきて夕方や早朝の気温はすでに下がり始めているような気がします。あと半月もすれば秋の気配が深まるのかと思うと、今、花の咲くこの季節がとても移ろいやすく大切なものに感じられます。
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