八島ビジターセンター

長野県のほぼ中央、霧ヶ峰高原の八島湿原を中心とした地域の最新情報をビジターセンターからお届けします

ノコギリクワガタ ♀

2006年07月31日 | Weblog
ムー、、、、。
霧ヶ峰にもこんなやつがいたのでした。それもビーナスラインの隅っこをのそのそと歩いていたので、車にひかれないように安全な場所まで連れて行きました。

霧ヶ峰にはクワガタの集まるクヌギやニレなどの樹木はありませんが、図鑑によるとヤナギなどの樹液にも集まるということですので、バッコヤナギなどを頼りにしているのかも知れません。
私はミズナラの幹に逃がしました、、、。

道標

2006年07月29日 | Weblog
霧ヶ峰高原には数多くのハイキング道があります。
山岳地帯の尾根道や谷筋とは違い、約3.000ヘクタールの台地上にいくつもの道がありますので度々交錯しており分かりづらいというご指摘もいただいています。
大草原は見通しもよくお天気がよければ特に迷う事もありませんが、霧が出たりすると行く先がよく見えず苦慮する事もありまので、霧ヶ峰高原を訪れるハイカーや観光客の皆さまの安全と安心のために、分かりやすい統一した道標を設置するように現地では努めています。

逸出

2006年07月27日 | Weblog
パンジー。園芸種の逸出と考えられます。
発見した当初はその年限りだと思っていましたが、安住の地を得たかの如くビーナスライン沿いで5年以上も暮らしています。
不可抗力による逸出であれば仕方ありませんが、意図的な可能性もあり心配は尽きません。

自然の均衡は美しさとして私たちの目に留まります。しかしその価値はあまりにも複雑かつ偉大で、その時代の人びとが判断できないことも数多くあります。
パンジー・ムクゲ・クサキョウチクトウなどの逸出植物は、一時的感情や一時の価値観を安易に適用することの危険性を私たちに警告しています。

コヒョウモン

2006年07月25日 | Weblog
図鑑によるとオニシモツケが食草らしい。
八島湿原では御射山付近に群落があります。なるほどシモツケソウ・アカバナシモツケ・オニシモツケが満開を迎えるこの時期によく見かけます。
以前ヒオドシチョウの写真を取るためにとても長い時間ヒオドシチョウの動きにつきあっていたことがありましたが、この日はいくら近寄っても逃げもせずに給水しているような動作をしていました。お蔭様でたくさん写真が取れました。

動物と人間

2006年07月24日 | Weblog
雨上がりの道で鹿の足跡を見つけました。
泥濘のせいでしょうか指(蹄)が少し開いています。足の大きさは約7㎝、立派な大人です。

観光客で賑わう日中にはまず見かけることない動物達、彼らの活動時間は夕方から夜にかけてです。昼間は人間の時間、夜は動物の時間、いったい誰が決めた時間割でしょうか。
霧ヶ峰高原という場所を共有し、時間的な棲み分けをして暮らしている人間と動物達、お互いを尊重し合って暮らしたいものです。

大雨から学ぶこと

2006年07月21日 | Weblog
主要幹線道路の通行止めが解除されないため八島ビジターセンターは7/23(日)までお休みいたします。

ニッコウキスゲが満開を迎えるこの時期にビジターセンターが休館するのは開館以来初めてのことですが自然の猛威の前には為す術もありません。

広場に立っていると雪知らず沢の方からゴーッという水の音が聞こえていました。沢の水が溢れ砂利道の砕石が湿原に流れ込んでいます。高層湿原にとって土砂の流入は致命傷になります。八島ケ原湿原が、与えられた寿命を全うできるように周辺の環境を整えなければなりません。

自然保護とは、対象物の現状維持を目的とするのではなく、与えられた寿命を全うできるように環境を整えることです。
私たち人間も神様からいただいた体を大切に使いたいものです。

大雨情報

2006年07月19日 | Weblog
八島ビジターセンターは大雨のため本日(7/19)休館しています。

*大雨情報*
16日(日)からの積算降雨量は387.7㎜

・観音沢ハイキング道は、橋が流されたり土砂崩落の恐れがあるので通行禁止になっています

・ビーナスライン 八島湿原駐車場~美ヶ原 通行止め
・ビーナスライン 車山スキー場~大門峠 通行止め
・県道八島線 通行止め
・詳しくは、諏訪建設事務所のHPをご覧ください
http://www.pref.nagano.jp/xdoboku/suwaken/index.htm

Victory

2006年07月17日 | Weblog
帰化植物達の勝利宣言でしょうか。ビーナスライン沿いに咲いているビロードモウズイカのVサインです。
そういえば、フランスギク・ハルジョオン・ヒメジョオン・ヘラバヒメジョオン・ナタネハタザオ・セイヨウノコギリソウ・セイヨウタンポポ・イタチハギ・パンジー・ハルザキヤマガラシ・コハコベ・アレチマツヨイグサ・オオマツヨイグサ・ヒロハウシノケクサ・ハルガヤ・ツルマンネングサなどなど、ビーナスライン添いに少しずつ八島湿原に近づいて来ています。
植物は動物のように移動できないなどと言いますが、もともと日本にはなかった植物達が港や空港などを経てここまでやって来ました。

月夜の晩に

2006年07月15日 | Weblog
鹿の警戒音が周囲に響き、風に揺れる木々がその音と共に影の形を変えている。他にも動物が居るのだろうが、人間の目には見ることのできない明るさが当たりを映しだしていた。
八島ケ原湿原の夜、昼間の喧騒の中では想像もできないほど静かで不思議な景色が待ち受けています。それは私たちが立ち入ってはいけない動物達の世界、同じ地球上で繰りひろげられているもう一つの営みが見えてきます。