八島ビジターセンター

長野県のほぼ中央、霧ヶ峰高原の八島湿原を中心とした地域の最新情報をビジターセンターからお届けします

キツネの・・

2006年08月30日 | Weblog
すくすくと伸び始めたススキ・木道に出てくるキリギリス・葉の色づき・空気の匂い・空の色そしてキツネの・・。
8月下旬の八島ケ原湿原では秋を感じさせるものがいろいろとありますが、そのなかでも特に実感を募らせるのがキツネの・・です。
昆虫や大粒の種子が混ざっているのを見ると、「秋だなぁー」とつくづく思うのです。
ビーナスラインの通行量も朝晩めっきり少なくなりました。人間社会の夏休みも終わろうとしているようです。

岩のように見えるけど、、、②

2006年08月28日 | Weblog
むー、、、耳があります。
八島ケ原湿原の東側、牧草地帯を縄張りにしているホンドギツネです。
ビジターセンター付近を縄張りにしているキツネとは別の個体です。

動物は夜行性だと思っている方が多いようですが、特にキツネは違います。1日中寝たり起きたりしています。
夏の日中でも、丘の上から木道を歩く人間をじっと見つめていたりします。私たちがそのことに気がつかないだけです。人間はじっと見つめられていることに気づく能力に乏しいようです。

岩のように見えるけど、、、①

2006年08月26日 | Weblog
古くは浅間山の火山弾としてここまで飛んできたらしい大きな岩が霧ヶ峰高原には結構たくさんあります。
しかし、どうやらこの写真にある岩は浅間山から飛んできたものではないようです。
なぜかといえば、じっと見ていると何やら動いているようにも見えるからです。

現の証拠

2006年08月24日 | Weblog
8月下旬、他の草花の勢いが少し衰え始めた草原に、小さな白い花ゲンノショウコ(ミコシグサ)が咲き始めます。
私はこの花こそフウロ野を代表する花であると思っているので、「フウロソウ科フウロソウ属フウロソウ」となってもよいのではないかと思うのです。
しかし、多分あまりにも薬効明らかなので「ゲンノショウコ」という名前が付いているのでしょう。

「富士山には月見草がよく似合う」らしい

2006年08月22日 | Weblog
オオマツヨイグサ(写真)やアレチマツヨイグサ(メマツヨイグサ)は明治時代に日本へ入ってきた北アメリカ原産の植物達です。
月見草も北アメリカ原産ですが、開国直前に鑑賞用植物として栽培され始めたていたようです。
いずれも逸出しましたが、月見草は野山での競争に勝てなかったようで今では全く見られません。それどころか太宰治が活躍した時代にはすでに月見草の自生はほとんどなかったとする説が有力です。

花の香り

2006年08月20日 | Weblog
フランスの香水にありそうなミズチドリの香り。
食卓の胡瓜を思わせるカラマツソウの匂い。
悲しいかな人間にはあまり好まれないイブキトラノオの臭い、、、。
夏の八島ケ原湿原で美しさを競う個性豊かな花たちの自己表現です。

写真はミヤマシシウド。
草原に漂うその香りがエスニックな料理にマッチするだろうことは、料理好きなら誰しもが感じるところでしょう。
しかしその種子をオリーブオイルで軽くポワレすれば、ビールのおつまみにぴったりのような気がするのは私だけでしょうか。

ヒロハネヒナバッタ

2006年08月18日 | Weblog
二人で一緒にいるからといって仲が良いとはかぎらない。
♂と♀が一緒にいるからといって夫婦とはかぎらない。
バッタの世界も人間の世界も似たりよったりだ。

しかし、どちらの場合も黙ってじっと見ていると、だんだんその状況が手に取るように分かってくるから不思議なものだ。

マツムシソウ

2006年08月16日 | Weblog
まつむしそう科マツムシソウ属マツムシソウ
生活型・・・2年生草本(越年草)

霧ヶ峰ではクジャクチョウが好んで密を吸いに来ます。
そのクジャクチョウの食草はカラハナソウ、最近八島ケ原湿原の周りでもヤマヨモギなどに絡みついているのをよく見かけるようになりました。

植物と昆虫達。
図鑑やインターネットではなく、そのものの暮しをじっと見つめることによってだけ見えてくるその土地だけの真実があります。

秋の気配

2006年08月14日 | Weblog
最高気温23.2℃、最低気温13.2℃。ここ1週間の平均気温20.1℃。
ススキの葉が伸び始め、今年もまたキリギリス達の出番がやってきました。
子供の頃はキリギリスのことをスイッチョンと呼んでいましたので、昨日あたりから聞こえ始めた羽音は、どうしても「スイーッチョ・スイーッチョ」と聞こえてしまいます。