付近の山小舎の庭の薪をかたずけていると一番下の方からキベリタテハの成体がよたよたと飛び立ちました。冬を越すつもりだったのでしょうか。もしそうだとすると悪い事をしてしまいました。新たに越冬の場所を見つける事ができるといいのですが。
秋も深まり草の種子が落ち始めるこの季節、なぜかマムシグサの種子だけが周囲の薄茶色とは対照的に赤々と鮮やかに自己主張しています。寒空の下で一人元気にしているよしに見えますが私には誰にも食べてもらえない悲しさが伝わってきます。
最高気温7.4℃、最低気温-2.6℃。今年初めてのマイナス気温と霧氷を観測しました。霧氷は日差しと共に木々の梢からバラバラと音をたてて落ちてしまいましたので早起きした人だけに与えられたすばらしい光景でした。ほんの一時の景色でしたが確実に冬が近づいていることを知らせています。
人間ばかりではなく鹿達にとっても雨上がりの地面は滑りやすい。柵のロープの手前で急停止しようとして30㎝ほど滑ってしまったようだ。蹄の動物達は道路や氷の上は苦手だ。ビーナスラインで遭遇したらできるだけ遠くで見守ってあげよう。
成体の体重は17~22グラム。頭胴長7~9㎝。尾長7~11㎝。
ビジターセンターはどちらかといえば林縁部にあり森の好きなヒメネズミが迷い込んできたらしい。事務室の箱の中に落ちて出れなくなっていたところを職員が発見し外に出した。
ビジターセンターはどちらかといえば林縁部にあり森の好きなヒメネズミが迷い込んできたらしい。事務室の箱の中に落ちて出れなくなっていたところを職員が発見し外に出した。
食べ物が少なくなり寒くなってくる秋、両生類や爬虫類は土の中にもぐりはじめ多くの鳥類は里に下ります。花の季節が終わり一見寂しく見える高原の秋ですが哺乳類は食事に費やす時間が長くなり夕方の活動が目立ち始めてきます。また、昆虫類は暖かな場所に出てくることが多くなりその姿をじっくりと見ることができるのもこの季節ならではの楽しみです。