八島ビジターセンター

長野県のほぼ中央、霧ヶ峰高原の八島湿原を中心とした地域の最新情報をビジターセンターからお届けします

雷雨

2008年07月27日 | Weblog
          
こんにちは。昨日は八島湿原で28℃を記録、暑い日が続いております。

昼間の気温が上がれば上がるほど大気の状態が不安定になって、夕方は雷雨や夕立の可能性が高くなります。

昨日も夕方の5時ころあちらこちらで急激に積乱雲が発達するのが観察されました。松本方面や佐久方面、八ヶ岳上空など、かなりの広範囲でいくつもの雷雲が発達し、それがくっつくように一つの大きな雲になっていく様子が圧巻でした。安全な場所でゆっくり観察している分には、非常に面白くて美しい光景ですね。

ただ、その変化は非常に速く、1時間ほどで雷が鳴りだし、結局昨日の夜はなかなか止まない強い雷雨となりました。こんな時、もし駐車場から遠く離れた場所にいる場合には、逃げ遅れる可能性もあります。霧ケ峰を散策の際は、夕方からの急激な天候の変化にご注意ください。


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■ホームページhttp://park2.wakwak.com/~vc527000/
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■八島湿原にお越しの際は是非お立ち寄りください
■開館 午前9:30~午後4:30分
■TEL 0266-52-7000 (お気軽にお問い合わせください)
■AED設置施設
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夏なんです。

2008年07月21日 | Weblog
          
夏ですね。連休の初日に梅雨明けして、この三日間いい天気にめぐまれました。
シシウドの花が続々と咲き始め、虫たちが集まり、夏らしい草原の姿が戻ってきています。

開花情報です。
イブキトラノオ・オオカサモチ・シシウド・カラマツソウ・カワラマツバ・キンバイソウ・コウリンカ・シモツケソウ・ニッコウキスゲ・ノアザミ・ノハラアザミ・キセルアザミ・ノイバラ・ノハナショウブ・ハクサンフウロ・ハナチダケサシ・ヤナギラン・ヨツバヒヨドリ・キバナノヤマオダマキ・オオダイコンソウ・キリガミネアキノキリンソウ・サギスゲ・トキソウ、など。

旅行で訪れた人々が夕方ごろ、盛んに鳴くウグイスの声に耳を傾けていたのが印象に残っています。

この季節、春の躍動的な鳥の賑やかさは控え目になったようですが、ウグイスだけは以前にもまして元気なさえずりを聞かせてくれるんです。ウグイスのオスは抱卵や子育てには関与しないので、子育てに忙しい他の鳥たちのオスとは少し気持ちが違うのかもしれませんね。一生懸命エサを運ぶノビタキのオスを見ると、少しはウグイスも見習えよ、と言いたくなります笑。

でもそれも、ホーホケキョ・・・夏なんです。

それでは。


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モウセンゴケ

2008年07月17日 | Weblog
           
湿原の中は「貧栄養・強酸性・水びたし」など、多くの植物にとっては生育することが非常に厳しい環境です。そのことは一方で、湿原の中だからこそ生きられるモウセンゴケやワタスゲなどの生育する場を提供し、ミズゴケ類が敷き詰められた泥炭上において数多くの湿性植物が育まれています。

今、八島ヶ原湿原ではキリガミネアサヒラン、トキソウなどがちょうど見頃。モウセンゴケもきれいな蕾をつけ始めました。モウセンゴケは食虫植物として有名な植物ですが、そんな生態とは似合わずかわいらしい白い花をつけます。

湿原の中の草花を観察するには、木道から少し遠いですので是非双眼鏡を携えてお越しください。

その他、湿原周辺も花シーズン本番を迎えました。注目のニッコウキスゲの見頃は場所によりますが今週末から来週にかけてとなりそうです。

三連休は天気も良い方向へと向かっているようですね。
皆さんのお越しをお待ちしております!!


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ホンドギツネ

2008年07月10日 | Weblog

夕方の湿原で、久しぶりにキツネを見かけました。

八島湿原の東側に広がる牧草地。キツネはここでうろうろうろうろ・・・。
私に気付いていないのか、気にしてないのか・・・。地面の土をいじったり、岩の上に寝そべったりと、かなりリラックスして過ごしていました。もしかしたら、この牧草地で狩りの一仕事を終えたところだったのかもしれません。

キツネは雑食性ですが、その土地の環境によって主食が変わってきます。霧ヶ峰では草原のハタネズミを主に食べていますが、松本市の入山辺の自然林ではノウサギを主に食べています。こうした違いは、その場所の植生とそこに生息する動物相の違いが現れており、キツネは量的に多く手に入れやすい動物を食べているそうです。(参考:霧ヶ峰の自然観察)

右側の写真は去年の春、美ヶ原方面のビーナスラインで出会ったキツネ。このキツネは車を見るなり逃げようともせずによってきて、こちらの目をじっと見つめていました。長いこと人から食べ物をもらう癖がついてしまっているのかもしれません。ビーナスラインで人の食料を期待してしまうようなキツネが、草原できちんと狩りをして今後暮らしていくことが出来るのでしょうか・・・。

地域ごとに少しずつ違う自然環境のなかで、それぞれに多様で複雑な命のつながりがつくられてきました。そうした中で、人と野生動物との距離のとり方を、時々考えさせられることがあります・・・。


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観音沢

2008年07月04日 | Weblog
 

7月に入り八島湿原はお花も人も賑やかな季節になってきました。

そんな初夏の喧騒と強い日差しを避けて、草原を一歩はずれた森の中に行ってみると、そこにはそれまでとは打って変わって静かな世界が待っています。

梅雨の雨で増水した水の音と小鳥のさえずりが気持ちよい観音沢の散策路です。

こうして森の中に入ると、森林の持つ気候緩和の機能に改めて気付かされます。風をさえぎり、日光を遮り、遠くの音を遮り・・・。そこでは、草原とはまた違った生き物たちの暮らしがあります。霧ケ峰では湿原、草原だけでない多様な環境がいろいろな生き物たちをはぐくんでいるのです。

そして私たちの散策の仕方によっても、霧ケ峰の見えてくる姿は必ず変わってきます。今度は、どんな時間に、どこへ行こうか。是非、いろいろな霧ケ峰を楽しんで下さい。



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