10月7日、岩沼市民会館にて、 「銀座有名レストラン「KANSEI」坂田シェフと一緒に料理を学ぼう!」会を開催いたしました。
仮設住宅等にお住まいのみなさんと一緒に,宮城の旬の食材を使ったフレンチ料理を作ろうと
坂田幹靖シェフが提案してくださり
被災地支援活動の一環として開催されたお料理教室開催となりました。
みやぎ野菜ソムリエの会のスタッフは、会場準備や参加者の調理サポートなどのお手伝いをさせていただきましたが、
今回は旬の食材を使ったフレンチで、坂田シェフのすばらしい料理テクニックを間近で学ぶとあって
スタッフの気合いも入ってました。
まずはじめに、大宮会長から坂田幹靖シェフのご紹介と、
料理部会長さんも加わって、みやぎ野菜ソムリエの会がブランディング化を進めているすずこまの話を頂きました。
東北生まれの調理用トマト「すずこま」は、加熱することで、酸味が旨みに変わり、色も鮮やかで、
フレンチにはぴったりです。
このすずこまは、東日本大震災で塩害被害を受けた土壌に適応することもあり、
仙台市など沿岸部でも試験栽培が広がっています。
坂田シェフの指示で、スタッフは焼きナス、焼きパプリカ、ホタテ剥きなどバタバタと下準備にかかります。
パプリカとナスの皮を網で真っ黒になるまで焼ききったら、冷水につけて焼きナスとパプリカの皮をむきます。
今が旬「三陸塩竈ひがしもの」ブランドで最近有名な塩釜港に水揚げされた生の「メバチマグロ」
坂田シェフの腕によって綺麗に食べやすい大きさに切られていきます。
「適度に熟していて、旨味成分がたっぷりだ、」と坂田シェフも絶賛。
坂田シェフの実演コーナーではまず最初に
「マグロのソティー」のしかたを教えてくれました。
「裏返したら、バターをスプーンですくって
上からマグロに掛けると、マグロがカリッと仕上がりますね」と
丁寧にソティーのしかたを教えてくれます。
「生クリーム、バター、牛乳を使ったチャウダー」の作り方実演です。
石館副会長が助手に駆り出され、牛乳を少しづつ加えていきます。
そうすることで、なめらかな口あたりのチャウダーが出来上がります。
参加者の皆さんの調理作業も大変速く、約1時間後にはあっという間にフレンチ料理の数々ができあがりました。手前が「メマジマグロのステーキとすずこまを使ったラタティーユ風」
このすずこまを使ったラタティーユ風味のソースは、手間がかかっているから美味しく出来上がりました。
ニンニクと玉ねぎをみじん切りにしソテーにしてから、ミキサーにかけたすずこまと合体。煮込むことで余計な水分をだし、
旨みが凝縮されたソースに変身。
ナスとパプリカは、丸ごと焼くことにより、外側の皮がはがれて、やわらかい素材が残ります。
これが口当たりのよいラタティーユが誕生するのです。
右奥には、「ホタテ貝とセリのチャウダー風煮込み」
殻付きホタテを使うことにより、より新鮮なホタテを食べられます。
お魚調理教室に通っていたという石館副会長の指導で、ホタテを上手に殻から外します。
牛乳、生クリーム、バターを使ったチャウダーには、仙台せりをたっぷり使いました。
これからの寒い季節にはおすすめですね。
そして、中川牧子さんがお家で焼いてきてくれた「ローズマリーのフォッカッチャ」
他には、参加者のお父さんから葡萄の差し入れがあったり、今が旬の梨を頂いたりと、
テーブルはさながらフルコースでした。
料理をするだけでなく、食育講話もありましたよ。
1日の野菜の摂取量はどれくらい??
加熱することで、たくさん食べれるよね!!
ジュニアソムリエ鷲尾友希さんからためになるお話を聞くことができました!
続けて、野菜ソムリエ中川牧子さんによる「白菜セミナー」です。
鮮度の良い白菜の選び方や、乾燥させて食べること、加熱してたべること、
生で食べること、塩麹でボリュームダウンにして食べること等、
大変為になることを教えてくれました。
「簡単に、美味しい料理を教えて頂いてありがとう」
「親子で参加できてよかった」
「セリも洋風に使えて不思議な発見だった」
「食材の良さを発見できた」など、
参加者のみなさんの嬉しい声を聞くことができました。
料理教室を通じて復興支援の輪が広がり、少しでも多くの方々が、健康であるために野菜の役割や美味しさを
伝える事ができたのではないでしょうか。
坂田シェフ、岩沼のみなさん、お手伝いのスタッフのみなさまありがとうございました。
投稿 by 広報担当 佐藤香世子