先日理学療法士さんとお話する機会がありました。療法士さんは筋肉と関節の生理学的・解剖学的検知からリハビリを行います。
— 櫻井大典@漢方のミドリ薬品 (@PandaKanpo) 2018年1月1日 - 14:50
対して私ども中医を学ぶものは、加えて胃腸(脾/消化系)のケアも考えます。
なぜなら中医学では胃腸が四肢と筋肉を制御すると考えるからです。
胃腸の働きを中医学では「脾と胃」と呼ばれる臓腑が協力して行うと考えます。脾と胃は解剖学の脾臓や胃とは違って、消化の中心的役割をする内蔵です。
— 櫻井大典@漢方のミドリ薬品 (@PandaKanpo) 2018年1月1日 - 14:52
中でも脾は、食物からの栄養を吸収し、その中からエネルギーや栄養に変わるエッセンスを取り出し全身に送る場所と考えています。
この脾の働きが悪くなると、栄養とエネルギーの産出がうまくいかず、筋肉もつきにくくなり、四肢に力が貼りません。
— 櫻井大典@漢方のミドリ薬品 (@PandaKanpo) 2018年1月1日 - 14:53
なので消化系/胃腸のケアが、筋肉や関節の強化を考えるうえで大切になります。
脂甘厚味や生冷食が多くなると、この脾が疲弊します。そうするとエネルギーや栄養を生み出す力が弱るだけでなく、水分代謝力も弱り、体内に不要な水分がたまる様になります。これが痰や下痢やむくみ、めまいのもとになります。
— 櫻井大典@漢方のミドリ薬品 (@PandaKanpo) 2018年1月1日 - 14:59
不要な水分は水の性質をもつので、冷えやすく、重くなりやすくなります。
— 櫻井大典@漢方のミドリ薬品 (@PandaKanpo) 2018年1月1日 - 15:00
頭重や体の重さもこの不要な水分の影響です。
痰や鼻水が多いという方も、胃腸/脾の弱りを考えて対策します。
— 櫻井大典@漢方のミドリ薬品 (@PandaKanpo) 2018年1月1日 - 15:01
肝臓と胆嚢の話をしましょうか。
— 櫻井大典@漢方のミドリ薬品 (@PandaKanpo) 2018年1月1日 - 15:29
肝臓は沈黙の臓器とか、お酒を解毒するところとかいう認識ですよね。一般的には。
でも中医学では全く違います。
肝は、血を蓄え、気の流れを調整し、筋を制御して、目と爪に関連します。気の流れは血の流れにも関与するので自律神経系の働きともいえます。
ちょっとずれますが、「自律神経」と「感情」がごっちゃになっている方多いです。
— 櫻井大典@漢方のミドリ薬品 (@PandaKanpo) 2018年1月1日 - 15:31
自律神経とはその名の通り自律した神経で、私達が意識しないで働く・調節されている働きのこと。血圧とか呼吸とか、血流とか、消化とかそういうことです。感情ではないです。続きます。
でも感情が自律神経に影響することはあります。感情の高ぶりが心拍数を上げたり発汗させたり血圧を上昇させることは経験がありますよね。でも影響であってイコールではないです。
— 櫻井大典@漢方のミドリ薬品 (@PandaKanpo) 2018年1月1日 - 15:32
さて中医学の話に戻します。
— 櫻井大典@漢方のミドリ薬品 (@PandaKanpo) 2018年1月1日 - 15:35
胆嚢は、西洋医学では胆汁を溜める場所ですよね。でも中医学では、決意、活動、判断に関連し、肝臓とともに気や血のスムーズな流れを整えています。
なので肝臓、胆嚢にトラブルがあると、自律神経系と感情に影響をおよぼすんです。逆に自律神経系や感y上にトラブルがあれば、肝臓と胆嚢にトラブルがあるとして治療していきます。
— 櫻井大典@漢方のミドリ薬品 (@PandaKanpo) 2018年1月1日 - 15:35