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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

『悪夢のエレベーター』 堀部圭亮 監督

2009-10-09 09:26:33 | アメリカの夜(映画日記)
ちょっと義理があって、試写を観ました。正直、あんまり期待してなかったんだけど、なかなかよくできた映画だったな~。というわけで、簡単に感想っ。

この映画って、ストーリー命みたいなところがあるので、内容には触れません。

ただ、複雑なストーリーを見事にコラージュしてのけた監督の頭のよさに敬服しました。

監督の堀部圭亮って、ダウンタウンの番組なんかにもよく出ていたお笑いタレント兼放送作家ですよね。

たぶん、このひと、IQが高いというか、数学とか得意なタイプなんじゃないですか。

何度かあるどんでん返しが、よくできた数学の証明問題みたいに、鮮やかに解かれてしまうみたいなイメージの映画です。

たとえば、悪い例を出して申し訳ないけれど、映画版『チーム・バチスタの栄光』がダメだったのは、監督の構成力、数学力のなさが原因だと思うんだけど、この映画は『チーム・バチスタ~』より数段予算の少ない枠でコレだけやってしまっている!

初監督作品なのに、なんか、末恐ろしいなあ~。というか、もっといい条件で映画を撮らせたい!と、偉そうですが、思ってしまいました。

また、出てくる三人の女優(佐津川愛美、芦名星、本上まなみ)のいい表情を押さえているあたりも只者ではない感じがします。この監督、結構女たらしなのかもしれないな…。

ただ、あえてひとつだけ難点をいえば、大きなスクリーンで観る映画ならではのカタルシスにはちょっと欠けているかもしれません。

というわけで、ちょっと褒めすぎたようですが、興味のある方はどうぞ!

なお、エンドロールのあとにも話が続くので、すぐに席を立たないように!

・公式HP

悪夢のエレベーター (幻冬舎文庫)
木下 半太
幻冬舎

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (多々良純)
2009-10-09 21:26:41
良い観方していると思います。
返信する
コメントありがとうございます。 (切られお富)
2009-10-12 18:02:56
真っ当な観方のつもりです。

では!
返信する

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