日頃、勘九郎の悪口ばかり言っている私だが、やはり襲名は楽しみ。3ヶ月間の襲名狂言は以下の通り。
3月は昼「口上」「一条大蔵譚」 夜「盛綱陣屋」「鰯売恋曳網」
4月は昼「京鹿子娘道成寺」 夜「口上」「籠釣瓶花街酔醒」
5月は昼「弥栄芝居賑」「髪結新三」夜「野田版研辰の討たれ」
個人的には、三島由紀夫原作の「鰯売恋曳網」と「籠釣瓶花街酔醒」が楽しみ。「籠釣瓶花街酔醒」の八つ橋は誰がやるんで . . . 本文を読む
最近は全然行ってないのですが、以前は末広亭の深夜寄席に通っていた私。
当時のお目当ては、林家たい平さん、三遊亭新潟さん(現・白鳥)、柳家喬太郎さん、桂小文さん(現・右團治)といった方々。
なかでも、たい平さん好きでしたね。あの頃から一段違う感じがしたな。
今でも忘れられないのは、いつだったかの末広亭の余一会でやった新作落語。古典「芝浜」を現代風にアレンジした噺で、ホントよかった。冬の噺だし、 . . . 本文を読む
やっと見れましたよ、東京事変。
最近忘れっぽくて、ミュージックステーションの登場も見逃してきたので、今回の「群青日和」のライブが見れてホントよかった、よかった。
もっとも、私は歌番組ってあんまり好きじゃなくて、特にタモリやダウンタウンがやってるやつを見ると、なんであんな連中にミュージシャンが友達みたいな口をきかれなくちゃいけないんだと思ってしまう。私はミュージシャンには高飛車でいて欲しいんです . . . 本文を読む
幸せを感じるときといえば、<立ち読み&CD探し>ですね、やっぱり。
正直言って、たいした数を買ってるわけではないのですが、本屋やレコード屋で過ごしてきた時間は相当長いし、時を忘れますね。何が楽しいというわけではないのですが、なんだかいつも抑制が効かなくなるというのか…。
映画館で過ごした時間も人並みはずれて長いはずですけど、映画は終わる時間も決まっているし、一応映画を観たという「アリバイ」みた . . . 本文を読む
今年はフルトヴェングラー没後50年ということで、いろんな特集が組まれているようですね。そんなにクラシックに詳しくなかった身としてはなかなか勉強になります。
先日のNHK・BSのドキュメンタリー「フルトヴェングラー没後50年 音楽は愛」は面白かったですし、音楽誌でも特集が組まれてますね。(でも、モーストリークラシックの特集タイトル「フルヴェンってなんやねん」はちょっとやり過ぎかな…。)
フルトヴ . . . 本文を読む
今週のテーマは「思い出に残った海外旅行」ということですが、私はヨーロッパにしか行ったことがなく、毎回行き当たりばったりなので、好い加減なものです。
イタリアはローマ、フィレンツェ、ベニスに行ったことがありますが、中でもベニスですね。夜中にベニスの空港に着き、船でベニスのサンマルコ広場まで行ったのですが、冬で人気のない夜の船着場にいる気分は正直恐かったです。しかも、その夜は濃霧。強盗にあったら、海 . . . 本文を読む
今月は遅れ気味の感想ですが…。
①菊畑
実を言うと、大変苦手な芝居のひとつで、個人的にはそれまで食わず嫌いしていたイヤホンガイドを最初に手に取った芝居でもある。
それが、平成13年の顔見世の虎蔵=菊五郎、智恵内=仁左衛門、鬼一=左團次の舞台を観て、目から鱗が落ち、「こんな気持ちのいい芝居だったのか!」と悟ったという、私の中ではいわく付きの芝居。
平成13年のとき面白かったのは、この芝居のテ . . . 本文を読む
続きです。
③積恋雪関扉
今月のお目当て、多くの人がそうでしょう、きっと。あのうるさ型・渡辺保氏も「今年の収穫」とまで言ってる位だし…。
結論から先に言ってしまうと、私も感動したし楽しめました、でもそれは前半45分くらいまで。後半にやや失速感を感じたのはなぜだろう?じつは今もってそのモヤモヤの解決が付かないのですが…。(二回見てるのに。)
浅黄幕が落ちて、吉右衛門の関兵衛の形のかっこよさ。 . . . 本文を読む
なかなか発表にならないので、どうなるのかなと思っていたのですが、やっと発表になりましたね。
幸四郎、吉右衛門の新春興行なんですね。でも折角なら競演してもらいたかったな…。仲が悪いらしいのはよく知っていますが。
ただちょっと演目、地味ではあります。黙阿弥物二題を幸四郎というのはどうかなという気もしますが、まあ一応期待するとして。
松竹110周年記念と銘打つからには、幸四郎・吉右衛門の勧進帳で月 . . . 本文を読む
先週観たのに思うところがあって書けず、幕見で一部見直してしまった。たまに納得がいかないとこういう事をやってしまうのだが…。
①箙の梅(えびらのうめ)
岡本綺堂原作。はっきりいってこういう芝居は二度と上演すべきではない。話が詰まらな過ぎて、梅玉、段四郎、芦燕が気の毒。
簡単に端折ってストーリーを説明すると、源平の合戦の折、若武者に一目ぼれした娘が若武者を追いかけていくうちに流れ矢にあたって死ぬ . . . 本文を読む
ここのところ何かと忙しく、なかなか感想が書けず、そうかと言ってこれ以上書かないと、ディテールの記憶が曖昧になりそうなので、書きます。ごくごく簡単に。
約百年ぶりの上演で河竹黙阿弥の作品。大体、長らく上演されない芝居というのは、はっきり言ってつまらない芝居が九分九厘。おまけに私の好きな河竹黙阿弥といえども、初演が明治8年ということで江戸時代の作品ではない。江戸時代まではあれほど輝いていた黙阿弥が明 . . . 本文を読む