突然ですが、しばらく旅に出ます。
毎年、年末年始は海外をひとり放浪することにしているのです。行きと帰りの日取りしか決めない、毎度行き当たりばったりの旅行きですが、要は日本にいると年末進行やら正月番組やらの喧騒に晒される事になり、不快な気持ちになるのです。ただ、今回は日数が取れず、「放浪」というより「徘徊」という感じになりそうな気配ですが、一体どうなりますことやら…。
さて、本年中は多くの方々に . . . 本文を読む
続きです。
②阿国歌舞伎夢華
こういう舞踊物は退屈することも多いのだが、今回まったく退屈しなかったのは、ひとえに役者の力。個性的な役者が揃うと舞踊劇も見ていて飽きない。特に玉三郎を囲む沢潟屋の三人の女形。古風な笑也、不敵な笑三郎、モダンな春猿。それぞれに好きなのだけど、今回は笑三郎について。昼の部の芸者・政次(玉三郎の芸者・仇吉の仲間)役は、大柄で古風な雰囲気。中村歌江みたいな感じがあったと思 . . . 本文を読む
今年最後の歌舞伎座。さてどうだったのでしょう?
①鈴が森
話は単純で、庶民のヒーロー二人の一瞬の出会いと別れというフィクション。美少年・犯罪者の白井権八と大親分・幡随院長兵衛。彼らはお互いを認め合い、悲劇的なそれぞれの運命を暗示させながら去っていく。舞台が江戸時代の徒刑場「鈴が森」であることや、鈴が森にたむろする有象無象(雲助)とのちょっとグロテスクな切った張ったも特徴のこの芝居、作者は四谷怪 . . . 本文を読む
今回はさらっといきます。
①嫗山姥
この芝居は、「足柄山の金太郎」がなぜ強い子になったかという、荒唐無稽な由来を語ったもので、イヤホンガイドでは小山観翁氏が、「外国のお客さんにはわけのわからない芝居」と言ってましたが、日本人でもどうなのかな?弱い親父の懺悔の心が強い子供を作ったというのは、ある意味現代でも示唆的な話ということか…。しかし、そういう筋より、主役の女形(後の金太郎のお母さん)役がし . . . 本文を読む
今日になってやっと、録画してあったビデオを見た。しかし4時間分の録画で、東京事変登場は3時間15分後くらい、この三時間強はまったく無駄だなあ。(興味のないものに時間を割くほど暇してないので。)いったん巻き戻して、最初から早送りしていたらなかなか出てこないので、どうなるかと思ったら、最後の方かってことで…。
で、肝心の登場シーンですが、林檎嬢とタモリのやり取りはなんか噛み合わず、林檎ちゃんらしくて . . . 本文を読む
今週のテーマは「2004年の懺悔、2005年の抱負」ということですが、まずはお詫びと懺悔。「続きはまた…」といった調子で終わっている記事の続きは<記事一覧>の中で「草稿中」の形で眠りっぱなしです。すいません。
私のブログごときでも、読んでいただいてる方が結構いらっしゃるようで、続きはどうなったんだ?とお思いの方もいることでしょう。がんばります。気負ってしまうと、一応裏づけを取ってとか、調べてから . . . 本文を読む
不老愚助光さんのご質問に答えて、私の独断と偏見で選んだ歌舞伎入門本をご紹介しましょう。
① 歌舞伎鑑賞ガイド(小学館)
これは薄くて写真も多く、一番初心者向けの本でお薦めです。イヤホンガイドやNHK教育の番組「日本の伝統芸能」でもおなじみのおくだ健太郎さんの著書。
② 悪への招待状 小林恭二著 (集英社新書)
これは、ちょっと変化球のようですが面白い。渋谷で遊ぶ二人の若者と作者が幕 . . . 本文を読む
折口信夫の『かぶき讃』が中公文庫の一冊として出版された。
今日たまたま立ち読みに出かけたところ、見つけてしまったのだが、正直言って感慨一塩。
この本は中公文庫版折口信夫全集の一冊として出ていたものだが、長らく入手困難になっており、歌舞伎ファンとしては、図書館で読むしかなかった。それが入手しやすい形で再刊。しかも解説がなんと、中村獅童!!
しかしこの解説というのが、ちょっとハズシぎみな感じも… . . . 本文を読む
たまたま、近所のブックオフで1巻目だけ売っていたんで、話の種にと思い買って読んでみたら、ビックリ。まだ、1巻だけなのに滅茶苦茶引き込まれた。とにかく感じたのは、古谷実は何か正確に「コト」を掴んでいるってこと。
古谷実というと、私は有名な「稲中卓球部」は読んだことがなくて、宮台真司と宮崎哲弥が大絶賛していた「ヒミズ」を読んだ事があったくらい。「ヒミズ」の方は性急な結末がなじめず、文芸誌の新人賞みた . . . 本文を読む
やっと先程、来年の年賀状が完成した。
そもそも、私は字が猛烈に下手だった為に「年賀状などは虚礼の典型!」などとえらそうに言って否定してきた口だったのですが、パソコンを使うようになってから一転、年賀状はおろか、暑中お見舞いなど季節の挨拶も欠かさず出す人間になってしまった。
何が面白いって、好きな画像をいじり、加工して作り出す絵柄が良いんですよね。私の場合、近年の年賀状は好きな映画のスチールを取り . . . 本文を読む
昨日の朝、スーパーモーニングで鳥越俊太郎が「NHKに言いたい」の舞台裏を語っていた。
結局、彼の話からわかったのは、NHKサイドはこの番組をNHK特有の予定調和な番組にしようとしていたという事。
最後にパネラー全員のコメントを訊くと思ったら、エビジョンイルが一人で喋り続けて番組を終えようとしたため、「これはマズイ」と思った鳥越氏の最後の至言「もっと不払いが増えるのでは」発言が生まれたという話は . . . 本文を読む
何だったんだ、あの番組は?
正直な感想です。
番組開始当初、鳥越俊太郎ががんばっていたので、結構面白くなるのかななんて淡い期待を持ちましたが、どんどん失速。次第にエビ・ジョンイルの話が長くなるにしたがって、こりゃやっぱダメそうだなって気がしてきましたね。
だいたい読んでる投書やFAX、メールがNHKに対する批判半分、激励半分という絶妙の配分だった上に、番組後半にしたがってNHKを半ば擁護して . . . 本文を読む
今週のお題は、「ブログを始めてよかったなあと感じたこと」だそうですが、私にはいろんな意味で役に立ってますよ。
エクセル、ワードなどのパソコンソフトのおかげで、計算能力や漢字能力は著しく衰えた上に、メールの普及で会議や交渉、電話の数も減り、味気ない日々を過ごしていた時に出会ったブログ。
ここでは、学生時代さながらに自説をぶつけ合う人々(その中には自分の中に眠っていた"他人”も含まれますが…。)に . . . 本文を読む
今晩9:00から、話題になってる、NHK自身の反省番組「NHKに言いたい」が放送される。
NHK自体の批評性にはあまり期待していないが、どんな発言が飛び出すのか興味はあるところ。結構視聴率取るんじゃないかな?
私は今まで表明してきたように、受信料は払ってないし今後も払う気なし。
そもそも、今回の不祥事問題や海老沢氏の問題以前に、NHKの依拠している放送法による受信契約と言う代物が実にいい加減 . . . 本文を読む